【もう20年…】新潟県高校野球 「21世紀最初の1/5」の決勝戦を振り返る
新潟の「独自大会」は昨日決勝が行われ、中越が日本文理を9-3で下して「2年ぶりの夏王者」に輝きました。3回までは文理が3-0とリードしたものの、4回に中越が一挙6点。その後も加点を続けました。
UX新潟テレビ21(テレビ朝日系列)の中継で解説した佐藤和也さん(新潟医療福祉大総監督、明訓元監督)が4回裏開始前にこんなことを言っていました。
「一気に返そうとする必要はない。中盤の3イニングで文理を上回るくらいの目標でやっていけば…」
まさかこれが中越ナインに聞こえていたはずはなく、打順が2巡目に入ったから相手投手・種橋に対応できるようになったんだろうと思いますが、それにしても、こういうことが起きるんだなぁと。
もう一つ興味深かったのは、中越の放った19安打のうち18本がシングルヒットだったことです。唯一の長打は、3-3の場面で2番酒井の放った走者一掃タイムリー3塁打でした。
Twitterは「ほとんど使わなくなった」と書いた方が正確ですが、こういう場面ではどうしても衝動に駆られます(笑) 昨日の試合中継もあくまで作業用BGMだったので頻繁に実況ツイートした訳ではありませんでしたが、試合終了後に「直近10年の優勝校」をまとめてツイートしてみようと思い立ったのです。しかし、うまくやれば20年分ツイートできることに気づき、そこで「今世紀も、始まってから20年経ったんだなぁ」と。
そこで今回の記事を思いつきました。ツイートでは夏の大会だけ掘り下げてみましたが、noteでは秋・春の大会にも手を伸ばします。
ソースはこちらの2サイトです。
前編では秋・春・夏の県大会決勝にスポットを当てます。スコアまで着目してもよかった気はしますが、あえてここは「回数」に焦点を絞りました。優勝・準優勝と決勝進出回数を大会ごとにまとめてみます。
なお、すでに書いた通りシーズンを「秋始まり」と定義づけています。ですので、2001年度は2000年秋の大会から始まっていることをご了承ください。
ソースはこちらです。
22.8/19訂正:高野連サイトが最新情報まで反映していたので記載を改めました。
まずは概要から。
凡例:年度 秋のV 準V/春のV 準V/夏のV 準V
※間に記した丸数字は、その試合に決着がついた延長イニング数を表す。
ここでは簡潔さを追求し、校名を最大2文字までに略した。
21 5/17編集:初掲載の学校を太字表記に変更した。
01 文理⑩五泉/文理 五泉/十町⑩文理
02 明訓 新商/明訓 芝南/文理 柏工
03 文理 学館/中越 津工/中越⑪文理
04 長岡 文理/明訓 江南/文理 巻
05 明訓 中越/文理 県央/明訓⑭中越
06 文理 芝南/文理 村松/文理 明訓
07 文理 北越/明訓 桜丘/明訓 文理
08 文理 明訓/桜丘 中越/県央⑪佐渡
09 文理 桜丘/文理 中越/文理 中越
10 中越 新潟/明訓 十町/明訓 文理
11 文理 佐渡/文理 北越/文理⑩明訓
12 北越 県央/文理 明訓/明訓 中越
13 文理 県央/桜丘 中央/文理 桜丘
14 文理 明訓/文理 明訓/文理 関根
15 中越 文理/中越 県央/中越 文理
16 文理 桜丘/文理 中越/中越 明訓
17 文理 桜丘/文理 関根/文理 中越
18 文理 中越/文理 関根/中越 新発
19 文理 潟南/文理 三条/文理 学館
20 北越 産附/(中 止)/中越 文理
21 5/17追記:この20年間で名前が出たのは25校です。そして、この作業を終えて分かるのは、18年以降に太字の学校がコンスタントに出ているということです。21年度にも出ています。
そして数えてみました。以降は、校名を一般的な略称で表記します。回数が同じ場合は、公立→私立の順で、それぞれ北から順(多少ズレているかもしれませんが)に記しています。
【秋】
優勝:13 日本文理
2 北越、新潟明訓、中越
1 長岡
=公立1回、私立19回
準V:3 村上桜ヶ丘
2 県央工、新潟明訓、日本文理、中越
1 新発田南、五泉、新潟南、新潟、新潟商、佐渡、北越、東京学館、産大附
=公立11回、私立9回
【春】
優勝:11 日本文理
4 新潟明訓
2 村上桜ヶ丘、中越
=公立2回、私立17回
準V:3 中越
2 県央工、新潟明訓、関根学園
1 村上桜ヶ丘、新発田南、五泉、村松、新潟江南、新津工、三条、十日町、新発田中央、北越
=公立10回、私立9回
【夏】
優勝:9 日本文理
5 中越
4 新潟明訓
1 県央工、十日町
=公立2回、私立18回
準V:6 日本文理
4 中越
3 新潟明訓
1 村上桜ヶ丘、新発田、佐渡、巻、柏崎工、東京学館、関根学園
=公立5回、私立15回
【3大会合計】
優勝:33 日本文理
10 新潟明訓
9 中越
2 村上桜ヶ丘、北越
1 県央工、長岡、十日町
=公立5回、私立54回
準V:9 中越
8 日本文理
7 新潟明訓
5 村上桜ヶ丘
4 県央工
3 関根学園
2 新発田南、五泉、佐渡、北越、東京学館
1 新発田、村松、新潟南、新潟、新潟商、新潟江南、新津工、巻、三条、十日町、柏崎工、新発田中央、産大附
=公立26回、私立33回
最後に、校別にまとめたものはExcelのスクショでご覧に入れます。
順位付けに当たっては、【優勝=2ポイント、準優勝=1ポイント】として換算した数字を参考にしています。また、私立を枠で囲みました。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38243252/picture_pc_db20709eac28f15f493446d6a17e4079.png)
さすが文理。59大会中33回で優勝、決勝進出は41回を誇ります。
新潟県高野連に現在加盟しているのは86校(公71私15)で、今回の大会に出場したのは83校(73チーム)。3割弱が今世紀に優勝・準優勝を経験していることになります。私立では過半数、公立では1/4弱です。
ここまでやってみると、他県はどういう動向になるんだろうかと気になってきますね(^^;;
後編では、各大会の上位大会である甲子園・北信越大会、さらに神宮大会や国体高校野球(硬式)も見てみたいと思います。
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