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選挙について思うこと

 昨日書こうと思っていた記事を、BSNに押し切られて(?)今日書くことになりました。土曜日に書いていた乗り鉄記事の公開が日曜に1分ずれ込んだため、一応3日連続投稿という珍事です。
 今回の見出し画像は、上越にいた2014年衆院選の投票所の看板です。

 さて、「大阪都構想」というまやかしの争点を巡って行われた一昨日の大阪市住民投票は、17,167票差(率では1.26㌽差)で反対が上回り、大阪市が存続することになりました。(市選管HPはこちら
 都構想自体もそれなりに問題性があるなぁと曲がりなりに思っていたものの、それよりも「維新をこれ以上図に乗らせること」の方がよほど怖いと思っていたので、選挙結果にホッとしています。
 今回は、この話題を受けて選挙について考えていることを書いてみたいと思います。

 今回の住民投票の投票率は、5年前の前回を4.48㌽下回る62.36%でした。これでも最近の国政選挙の全国投票率よりは高い訳で、この状況はどうにかならないものかなぁと思います。
 コミュニティが小さいほど政治が身近に感じられるので、自ずと投票率が高くなるのではないかと考えています。身近な例で言うと、今春佐渡市で行われた市長・市議のダブル選挙はいずれも70%超を記録しました(市選管HP)が、これでも2004年の市誕生以降最低だったそうです。
 ただ、コミュニティの規模は住民自身でどうにかできる問題ではありません。それ以外に選挙を身近にする方法は何かないだろうかと考えると、身近な人が立候補することではないかと思います。つまり、もっと立候補しやすい制度にできないのかということです。立候補を阻む要因はいくつもあるでしょうが、供託金の問題はその中でも大きい部類に入るのではないでしょうか。(↓Wikiから転載)

キャプチャ

 選挙が盛り上がらないことが自治体の存亡にも関わるという話として、この記事を見かけた時のインパクトは今でも鮮明に記憶しています。

 投票方法に関してもいくつか気になります。セキュリティ等々の問題で「家で投票できる」電子投票は難しいんでしょうか。投票という行為に重みがなくなってしまうのも事実ですし…
 身近なところでは、ここ数年で期日前投票の環境はだいぶマシになってきました。新発田市ではイオンモール新発田に、隣の聖籠町では専門学校JAPANサッカーカレッジにも設置されるようになりました。

 2019年の参院選では、全国103店のイオンモールで投票所(期日前・当日)が設置されたそうです。

 期日前投票は2003年12月1日に始まったとWikiにあったので、間もなく丸17年になるんですね。これも大きなインパクトがあったんだろうと思います。
 こうした一連の動きで投票率にどれくらいの影響があったのか、検証されているんでしょうか。投票所設置・廃止の判断は極めて慎重になされるべきだと思いますが、今後も的確な施策をしていただきたいなぁと思います。
 あとは、学生等への不在者投票制度の周知や、少しでもやりやすいようなサポートの充実も気にかかりますが、何でもかんでも公に頼っていられないのも事実です。母校ではこんな取り組みがなされていますし、似たような活動をしている(中にはそれに特化したサークルも?)大学は結構あるんじゃないでしょうか。

 最近のポジティブな変化としてもう一つ挙げるなら、投票済証明書を用いた選挙割サービスの浸透です。新潟県内でも結構この話題を見かけます。(投票所設置とこうした草の根の動きは、分けて考えないといけないでしょうが)

 それでも取り残されている人がいるという去年のこの記事も印象的でした。

 認知症等でどうやっても投票できない、あるいは断固として投票したくないという方は致し方ないですが、どうしても投票したいという思いにどう応えるのか… 郵便投票の要件を緩めたりはできないのかなぁと思います。さすがに、家⇔投票所に限ったタクシー代の助成までは難しいですかねぇ。

 ただし、根本的には「政治への信頼」の問題だと思う訳です。そもそもの選挙制度については、小選挙区制度の弊害が指摘されることが年々増えているように思います。

 なら「変えてくれ」と思う訳ですが、供託金制度も含めて「成功者」の現職国会議員は現状という名の甘い汁を吸い続けたい…ということでしょうか。
 有権者が文字通り「直接」議員に声を届ける機会としては、いわゆる報告会の場面が考えられます。こうした場が活性化してほしいなぁと思います。以前から気になっていたのは、「〇〇と語る会」の会費がべらぼうに高いケースが結構あることです。政治資金パーティーは批判されやすいですが、こういった会もその類なんでしょうかね。

 最後にもう一つの視点から書いて終わりたいと思います。それは教育です。私は大学で中学社会・高校公民の教員免許を取得し、当時は学校教員という進路を考えていました。その後いろいろあって立ち消えとなりましたが、今でも教育の話題にはそれなりに関心を持っています。言いたいことは二点です。
 一つは、歴史教育において現代史と地域史の視点をより重視すべきではないかということです。歴史科目で最後の方が尻切れトンボになってしまうというのはよく言われることで、サザンも歌うほどです。

 ワイドショーのレベルの低さは言うまでもないですが、現代史が授業でしっかり取り上げられていれば不要ではないかと思う内容が結構多い気がします。それを補うのは政経・現社といった公民科目ですが、それについては後ほど。
 地域学習については小学校の社会科や総合的な学習の時間では必ず取り組まれていると思いますが。もっと踏み込んで学ぶと関心が高まるんじゃないかと思うのです。明治時代は新潟県が人口日本一だったという話は新潟の小中学生のうちどれくらいが知っているのかなぁ、とふと思います。

 もう一つは公民教育の話ですが、小中学校のうちに一度は「子ども議会」のようなことを経験できるようにすべきではないかと思います。私は経験しませんでしたが、一つの能動的な学習体験という意味でも(やらされてはいますが^^;)意義深いんじゃないかなぁと思うのです。
 関連して、児童会・生徒会の運営も政治教育の一つの場として大切にされてほしいなぁと思います。こちらは私も経験していて、中学では一度選管に入り、生徒会選挙の投票箱は市選管から借りた「本物」だったことをよく覚えています。こういうことができるのも全部の学校ではないんでしょうか? 高校では生徒会会計の選挙に立候補してしまい^^;、あえなく落選。その後別のポストを宛がってもらって1年間務め、選挙を含めて忘れられない経験になりました。

 以上、まとまりもなく書き連ねました。とにかく現状に対するモヤモヤ感が非常にあるということですね(苦笑) あらゆる要素が整えられて、少しでも選挙が盛り上がってほしいなぁと思います。その先にある政治の活性化もセットでないといけませんが。

 ちなみに、新潟国際情報大学新潟中央キャンパスで行われている「異文化塾」で面白い企画が始まっています。(日本に着目する回がないのが残念ですが) 定員は限られるもののオンライン受講もできるそうなので是非どうぞ。

11/4追記:選挙に関する画期的な話題を見つけたので貼りたいと思います。

22.1/24追記:以前から考えていたことでしたが、ここに書くのはうっかりしていたようです(^^;;
 絵空事でしかありませんが、得票率が50%を下回った場合は上位2人で決選投票を行なうことができればなぁと思ってしまいます。投票結果が僅差になったのを見て投票しなかったことを後悔する方はどれくらいいらっしゃるんでしょうかねぇ。

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