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ひゃくま
2021年5月4日 20:58
「あ、やばい……」 脳裏に突如としてそれが思い浮かんだのは、ちょうど居間でのんびりとコーヒーを飲みながらテレビを眺めている時だった。 より状況を説明移するならば自宅の居間ではなく、数週間ぶりに訪れた自分の暮らす部屋よりも数十倍立派な恋人の家での事だった。 俺――風島清景が突然口を開いたことで隣に座った恋人の視線が俺の方を向いた。 不思議そうに俺を見つめる恋人――琴占言海に俺も視線を返した
2021年5月11日 21:35
チャイムが鳴り響き、教卓に立つ教師が四時限目の授業の終わりを告げた。 学級委員の号令が教室に響き、にわかにクラス全体が騒がしくなり始める。 昼休みだった。 クラスの生徒の大半が昼食の準備に動き始める。 俺も昼食を摂るために、机の脇に置いた通学カバンを手に取り、努めて気配を押し殺しながら、席を立ち学食や購買に向かい始めたクラスメイトの中に紛れる様にして静かに教室を後にした。 昼休みの喧騒
2021年5月18日 21:15
日没も近い黄色の空を背景に、目の前の丘の上をたくさんの羊たちが移動していた。 その羊の群れの最後尾で一匹の大きな犬が吠えながら走り回っているのと共に一人の少女もゆっくりと群れを追いかけているのが良く見えた。 羊の群れの居る丘を緩やかに見上げる様に建てられた家というよりは小屋と言った方がよさそうな建物の軒先で、男は座っていた椅子から立ち上がり少女に声を投げる。 「キル、危ない事はすんなよ」
2021年5月25日 21:27
(作成途中のため、内容の変更や執筆の中断をする可能性があります) この物語はたった一発の銃弾をめぐる物語。 「君の願いはなんだい?」 きっかけは些細なもので、究極論、たったその一言で始まった。 あるものにとっては、非日常と日常の交差点の物語。 あるものにとっては、巻き込まれた少年のフォローの物語。 あるものにとっては、自らの悲願を叶えるための闘争の物語。 あるものにとっては、歪んだ