ひゃくま

ロックとRPG系ゲーム音楽と艦これとフィクションのお姉さんが好きです。 忘れていなけれ…

ひゃくま

ロックとRPG系ゲーム音楽と艦これとフィクションのお姉さんが好きです。 忘れていなければ火曜日に小説、金曜日に日記を更新してます。

マガジン

  • 小説

    物語です。

  • キルとドレ

    ハイエナ稼業で生きてきたクズ『ドレ』と史上最悪の戦犯が作り出した兵器の少女『キル』の二人の話

  • 日記

    大体金曜日に書きます。 大した文章は書きません。(いつもの短編は大体火曜日です)

  • 『ライフオブブルー』シリーズ

    主に風島清景、琴占言海、宇野耕輔とその周辺のお話

  • ラジカルミステリーツールズ

    不思議な道具とかが出てくる話

最近の記事

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ライフオブブルー

1/  教室の窓から綺麗な夕日と共に吹き込む涼やかな風がカーテンを揺らす。  「……はぁー」  俺――風島 清景(かざしま きよかげ)は一段落ついた目の前のプリントや教科書の類から、窓の外の夕日に染まる街に視線を移し、深呼吸の変わりに長めの溜め息を吐いた。  「む、もう終わったのか?」  頬杖をつきながら窓の外を眺める俺の対面から声が掛かる。俺は視線をその声の主――対面にいる少女へと戻した。  「ん、あぁ、とりあえず一段落は着いた」  「そうか、私も今終わったよ」  対面に

    •  「おー」  「おー……!」  目の前の人集りの向こう、大きな表通りの道路を豪華で大きな馬車が通って行く。  あまりにも豪華なので思わず感嘆の声が漏れてしまった。  それに同調するように、俺の頭の上からも平坦ながら確かに熱を帯びた感嘆の声が聞こえた。  煌びやかな馬車は観衆に見せびらかすようにゆっくりゆっくりと白昼の大通りを進んでいく。  いわゆるパレードというやつだった。  ゆっくりと進む馬車の群れの中でも一際大きく、一際豪華な馬車が目の前に現れた。  馬車に備え付けられ

      • 240914 『ライブ』の話

         BUMP行って来ました!  ベルーナドームの2日目!  めちゃめちゃ最高でした。  今回は新アルバムのツアーなんですが、その関係かわりと重めの曲が多かった気がします。  2日目は特に4曲目から8曲目辺りまでは重い曲が続いたので、好き嫌いはあっただろうな、と思いました。  私は感動してました。  聴きました?『Iris』。  良いアルバムですよね。  テーマ重めなので、これまた好き嫌いはありそうですね。  既発表曲だらけなので、聴く前は「これまとまるのかな?」と思ってました

        • 砂上の楼閣 27(完)

           「……その子の意識は?」  聖騎士が剣を鞘に納め切ったタイミングでトゥーリアは思い切って話しかけた。  反応が返ってくるか、かなり不安であったが聖騎士はあっさりと反応を返してくれた。  紺青の鎧を小さく鳴らしながら、聖騎士は首を横に振った。  『オーブ』を発動させた者は、数時間ないし当日のうちに意識を失い、起きることがなくなってしまう。  つまりは、そういうこと。  聖騎士が抱えている少年も、目覚めるまでにいったいどれだけの時間が掛かるだろう。  「そう、ですか」  力なく

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        ライフオブブルー

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          37本
        • 勇者シリーズ
          58本

        記事

          240907 『休みます』の話

           ライブに行くための移動で忙しいので今週も休みです。  艦これ、E4-2まで行きました。  日程が普通にヤバいです。  なんとか、したい。

          240907 『休みます』の話

          砂上の楼閣 26

           「あ……?」  あまりにも呆気なく、自身の生み出した魔法が切断され、ジェルドは無意識に呆けた声を出していた。  見事なまでの真っ二つ。  その威力は魔法陣にまで及んでおり、煌々と光を放っていた大きな魔法陣も、ゆらりと陽炎のように淡い光となって空間に溶けていく。  魔法陣が消えれば、当然そこから生み出された炎の柱も左右に別れたまま、弱々しく端からゆっくりと消えて行った。  魔法を、次の魔法を使うべきだ。  ジェルドの頭の中にはその言葉が浮かんでいるが、動けなかった。  存分

          砂上の楼閣 26

          240901 『ギターの練習』の話

           涼しくなってきました。  体調もやっと良くなってきました。  台風の影響か昼間は暑かったりもしますが、夜は涼しいので寝やすくていいですね。  来週はなんなら寒いみたいです。  体調に気を付けます。  諸般の事情で最近はギターの練習を真面目にしています。  普段は全く弾かないリードギターを弾かなければならないことになったので、焦りながら練習してます。  そもそも、リードギターが弾けないからバッキングに注力していたのに、ここに来てまさかリード弾くことになるとは……。  とはい

          240901 『ギターの練習』の話

          砂上の楼閣 25

           「『御守り』みたいなものだよ」  今度は言海の口から明確な答えが返ってきた。  御守り、というのは宗教的なアクセサリーのようなもののはずだ。  本来はナイフのようなものではないはずだし、明らかにその辺の店で買ったような既製品のナイフというわけはない。  ということは、重要なのはその中身。  「……それは、貴女がマオやキヨカゲに渡しているようなものだということですか?」  琴占言海は身近な人間の身を守るために、自身のFPを込めた物品を『御守り』として渡している。  という話を

          砂上の楼閣 25

          240825 『セットリストを妄想するという趣味』の話

           風邪が! 全く! 治りません!  助けて!  あらゆる作業が滞ってます。  艦これも進んでません。  普通にヤバい。  今週こそ、多少はちゃんとした日記を書きます。  ユニゾンの20周年に言ってから、私の中でセトリを妄想する趣味が再燃しています。  元々、そう言うの考えるのが好きで、それが高じて存在しないバンドのライブレポートを書いたりしたわけです。  しかし、私も大人になって昔ほど真剣にセットリスト考えたりはしなくなっていました。  だって、まぁ、ぶっちゃけ無意味なわけ

          240825 『セットリストを妄想するという趣味』の話

          砂上の楼閣 24

          2/  「これを」  目の前の女が紙製の小さな商品袋を差し出してきた。  商品袋には店名なのかブランド名なのかローマ字が簡素に並んでいる。  簡素な袋は中身が特に高級なものではないことを伝えていた。  トゥーリアは相手の意図を探るように目の前の女――琴占言海の顔を数瞬見つめて、それから袋の方に視線をもう一度落とした。  久しぶりの『仕事』だった。  なんせしばらく囚われの身だったのだから当たり前だ。  弟を人質に取られ『オーブ』の仕事を請け負い、その結果世界最強のFP能力者

          砂上の楼閣 24

          240818 『風邪引いた』の話

           今週こそちゃんと日記書こう、と思っていたら風邪引きました。  咳がヤバいのにコロナじゃないらしいです。  でも普通に辛い。    また来週。

          240818 『風邪引いた』の話

          砂上の楼閣 23

           数多の戦闘をこなしていたジェルドにとって、同じ裏社会のプロとはいえ『運び屋』でしかないトゥーリアの戦闘力などたかが知れていた。  どれだけトゥーリアがFP能力を駆使したところで自分の勝利は見えている。  見据えるべきはトゥーリアではなく聖騎士であり、五天の能力者である聖騎士から逃げ延びるためには魔力(と呼称しているFP)を温存する必要がある。  しかし、だからと言って目の前の敵を疎かにしては本末転倒。  まずは確実に目の前の脅威を消す必要がある。  油断はしない。  ジェル

          砂上の楼閣 23

          240811 『書くことない、一週休み』の話

           忙しい上、書くことがないので今週は休みます。    あ、艦これのイベントやってます。  やってるけれど、やっとE1終わったぐらいです。  ヤバい。  やることが多くて、わりと色々まずい。  助けてくれーーーー!!!!!!

          240811 『書くことない、一週休み』の話

          砂上の楼閣 22

           怪物の、あらゆる動作よりも疾く、鋭く、そして寸分の違わず精確に。  怪物の胸の中央で輝く『オーブ』の不気味な白い輝きとは正反対の、清浄な青白い淡い光が聖騎士の放った剣閃の尾を引くように輝き、剣と『オーブ』が遂にぶつかった。  莫大なFPを誇る聖騎士の剣技を以てしても『オーブ』を瞬時に破壊することは叶わなかったのか、聖騎士と怪物の動きが瞬間的には止まった。  しかし、すぐに動き出す。  聖騎士の身体がほんの僅かに前へ動いた。  『グォォォオオオオオオッ!!』  怪物が苦しそう

          砂上の楼閣 22

          240804 『パラレルワールドの自分』の話

           本当はユニゾンの20周年の感想を書くつもりだったんですが、時間が無くなったので別の話題を……。  そのうち……、そのうち書きます……。  ユニゾンの20周年の盛大なライブを見たり、そのついでに美術館に行ってみたり植物園に行ってみたりと、いろんなものに触れてふと思ったことがあったのでその話を書きます。  私は、自分の中の表現を外部に出力する方法として『小説』というものを選んで創作してきました。  思えば、もう既におおよそ自分の年齢の半分ほどの年月を『小説』に費やしてきました

          240804 『パラレルワールドの自分』の話

          砂上の楼閣 21

           怪物が雄叫びを上げて倒れる。  合わせたかのようにジェルドの攻撃も束の間で止んだ。  トゥーリアは瞬間的に視線を動かした。  視線の先は怪物の胸の中央、白く不気味な輝きを放つ球体。『オーブ』。  アレを破壊すれば、少年を助けることが出来るのだろうか。  希望的観測だ。  でも、そちらに賭けるのは、悪くない。  しかし、怪物を、怪物を作り出しているオーブを破壊することはトゥーリアには不可能だ。  『五天』である聖騎士なら可能かもしれない。  聖騎士を信用できるかはいまだ不明

          砂上の楼閣 21