「アドラー心理学」とは何か。人生においてどう役に立つか。
こんにちは、じぇいです
今回はアドラー心理学についてまとめていきたいと思います。
心理学自体は世の中に色々なものがあります
ですが、中には抽象的で分かりにくかったり、活用が難しいものが多いと感じています
そこで私自身、一番日常的に役に立つと感じたアドラー心理学を今回記事にさせて頂きます
※本記事は私の個人的な見解とまとめ方になるので、多少異なる部分があるかもしれません、ご了承ください。
起源
アドラー心理学とは、ウィーンの心理学者であるアルフレッド・アドラーによって提唱された考え方です。
彼は「心理学の三大巨頭」の一人として、フロイトやユングと並び称されています。
アドラー心理学は、幸せに生きるための心理学と言われています。
つまり「どうすれば幸せに生きられるのか」という哲学的な問いに対して、シンプルかつ具体的な``答え‘‘を提示します。
その内容は同時期に研究を進めていた、心理学者達とは異なる独自の視点を備えているのが特徴です
6つの特徴
アドラー心理学は基本的には以下の6つの特徴に区分けされます
一見すると難しいと感じてしまいがちですが、アドラー心理学は一貫して「シンプル」です。
1つずつ紐解いてみましょう。
・目的論
人間の行動には目的があります。
アドラー心理学では、「人は自ら定めた目的に向かって動いていく」という前提を持ちます。
過去の出来事が現在を作り出しているのではなく、目的を達成するために、今の状況を作り出していると考えます。
つまり過去のせいではなく、望んで今を選び過ごしている。ということです。
例えば、いじめられたから学校に行かない。という状況があったとしましょう。
これをアドラー心理学の「目的論」に当てはめると、
「学校にいかない」という目的が先にあり、その目的を達成する手段として不安という感情を作り出している。
いじめが原因で学校に行けないのではなく、学校にいかないという選択をするために、いじめという不安が交差する状態を作り出している。ということです。
今に不満もあるでしょうし、その選択が幸福じゃないかもしれない。
ですが、我々はみな目的に沿って生きている。
ここで「いじめ」にピントを当てるのは、従来の心理学でいうトラウマや原因論となり、直接的な解決に繋がるのは難しいのです。
実際いじめ自体は無くならないし、隠蔽されている学校も少なくないでしょう。
自分以外の「何か」にフォーカスしても何も変わらない、変われない。
変わらない選択をしているのが「今」であり、「自分」である。
原因論の住人である限り、一歩も前に進めないのです。
変わらないという選択をし続けることもまた苦痛のはずです。
原因論から抜け出し、目的論に目を向けましょう。
・ライフ・スタイル
人が生きる上で持つ考え方や価値観、行動の傾向を指します。
性格や気質もこの中に含まれます。
ライフ・スタイルは、幼少期に身に着けた「原型」から成熟させていくものであり、自己概念や世界感、自己理想を包括しています。
つまり、思考や性格ですら己が選んだものということでまとめられます
「私なんて…」と悲観する人がいるとしましょう。
これは「悲観的な性格」を自分が選んだ。という事になります。
自分と外界への``意味付けは自分で行う‘‘はずです。
例えば、水が半分入っているコップに対して、「まだ半分入っている」と感じる人もいれば、「半分無くなっている」と思う人もいるでしょう。
世の中のいわゆるポジティブ、ネガティブというのはここで差別化できるのではないでしょうか。
アドラー心理学では、性格は遺伝や環境で決まるのではなく、自分で選ぶことができると考えています。
それらが先天的なものではなく、後天的なものだとするならば、選び直すことができるのではないか。
あなたが変われないでいるのは、変わらないという不断の決心をしているからです。
「今が辛い」のは過去や環境のせいではありません。
選ぶ勇気が足りていないのです、幸せになる為の選択をする勇気が。
今を変えたい。そのために一番最初にすること、
それは「今のライフ・スタイルを辞める決心」をすることです。
それが自分を変える第一歩となるでしょう。
・ライフタスク
人生の課題は対人関係に集約され、仕事、交友、愛の3つのテーマに分類されます。
仕事:自立性、社会貢献、報酬を得る→自分自身の成長 etc…
交友:人間関係、共同体感覚の発達度、他人への関心 etc…
愛:他者と守り育む関係、自然と心が満たされる関係が築けるか etc…
ひとりの個人が、社会的な存在として生きていこうとするとき、直面せざるを得ない対人関係、それが人生のタスクです。
人はその気になれば欠点や短所をいくらでも見つけ出すことができる。
いつでも「敵」を作り出すことができるんです。
アドラーは、さまざまな口実を設けて人生のタスクを回避しようとする事態を指して、「人生の嘘」と呼びました。
今自分が置かれている状況、その責任を誰かに転嫁する。
他者のせいにしたり、環境のせいにしたりすることで、人生のタスクから逃げている。
アドラー心理学の中でも、おそらくもっとも厳しい言葉となります。
ですが、シンプルです。
この考え方は一貫しています。
前記の「ライフ・スタイル」がそうさせていると考えて大丈夫です。
であればそれもまた、選び直すことができる。
後天的なので、今からでも変えることができるのです。
・課題の分離
人間関係を円滑にするために、「他人の課題」と「自分の課題」を分離する必要性を強調します。
例えば、子どもが勉強しないことで親がイライラしている。という状況があったとしましょう。
「勉強をしない」は子どもの課題
「イライラする」は親の課題
親は子どもに勉強をさせることは出来ますが、実際勉強するかしないかは子どもの課題なのです。
他者の課題を混同して動いてしまうと、衝突するのは必至でしょう。
勉強をしないことでの結果は、その子どもが選んだ道の末になり得ること。
親の責任としては勉強させるべきでしょう。
ですが、子どもに結果を想像させ自ら動いてもらうようにするのが大切なのではないでしょうか。
こういったように課題の分離をすると、人間関係における問題が分かりやすくなります
更には自分が何をすべきかが明確になり、感情的な混乱を激減させることができます。
使い方としては、
自分でコントロールできるものは自分の課題、相手にしかコントロールできないものは相手の課題。
と区分けするのがベストでしょう。
・承認欲求の分離
アドラーは、他人の評価に振り回されることなく、自分自身を肯定することを重視します。
相手が自分をどう評価するかは100%相手次第であり、他人の期待に応えようとする必要はありません。
そもそも承認欲求とは、他人からの評価や肯定的な反応を求める欲求です。
人は自己評価を高めるために、他人からの承認を得たいと感じることがあります。
アドラーは、「承認欲求を満たし他人の評価を気にしすぎることは、結局他人の人生を歩むことになる」と考えています。
前記の「課題の分離」とすごく密接に関連しています。
例えば、自分が転職を考えているが、家族が反対している場合
「転職をするかどうか」は自分の課題。
「家族が転職に反対すること」は家族の課題。
家族とはいえ、他人の望む道を進んでいては他人の人生を歩んでいる。
この場合は、自分の目的や成長に合致する転職を選択することが重要となります。
つまり他人軸で選択をするのではなく、自分軸で選んでいくのがベストであり、当たり前のことということです。
人生の責任は他人が取るものではありません。
自分でしっかり選び、自分で責任を負っていくのです。
それが結果として成長に繋がり、良い方向へ進む。というのが「承認欲求の分離」となります。
・全体論
人間を分割できない全体の立場から捉えるべきだとアドラーは考えました。
個人の精神生活は社会の在り方と強く結びついており、共同生活の視点から人を理解することが重要としてます。
例として、アナログ式の古い時計の中身を思い浮かべてみてください。
どこかひとつの部品だけが動くのではなく、すべてが一緒に動き、すべてが一緒に止まります。
人間も同様に、心と体、意識と無意識などの要素が相互に影響し合い、一体として機能しているとアドラーは考えました。
1つが好転すれば、全体として良い方向へ回りだす。
具体的には下記のステップで活用してみましょう。
この視点から、人々は自己の成長や貢献に焦点を当て、他人の評価に振り回されずに人生を豊かに生きることができるとされているのが「全体論」となります。
まとめ
・アドラー心理学とは、幸せに生きるための心理学。
・今の不遇や不幸すら自分で選んだもの。
→であれば選び直すことも出来る
・意味付けを自分でし、幸せになるための勇気ある決断を。
・他人が望む道を歩むのではなく、自分で選び自分軸で生きていく。
・全体的に考え、時には細かく分析する。
→それらが全て繋がっており、相互に作用する
最後に
「今の世の中は生きづらい」と感じる方が多いのではないでしょうか。
今回は少しでも人生のヒントになれたらいいなと思い、私自身が参考としているアドラー心理学をまとめてみました。
環境や過去のトラウマのせいにしたくなります。
本当は気付いてるんですよね、それでは前に進めないということに。
私もつまづいた時には、色々な方に手を貸していただきました。
あなたが今そこにいるだけで助かっている人間が必ずいます。
生きても死んでもどっちでもいいと思ったなら、とりあえず生きてください。
そのうち命を燃やすものが出てきますから。
他の人から見たらくだらないと言われるかもしれません、でもいいんです。
自分軸で選ぶ道こそ価値があるのです。
どうかこの記事が多くの人へ届くことを願っています。
最後まで見てくださった方、ありがとうございます。
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