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ブランドのエッセンス(前編) 対談者:ベンチャーリンク USAマネージングディレクター 村井 芳郎様

こんにちは!ヒューマングループnote 編集担当 朝永です(^o^)

今回はベンチャーリンク USAマネージングディレクターの村井 芳郎様とのトークを前編・後編と二週に渡りご紹介いたします♪

早速、今回のゲストである村井 芳郎様と社長の内海との出会いをからご覧ください!

村井さんとの出会い

ロサンゼルスに拠点をおいて仕事している時に出会ったのがベンチャー・リンクの村井さんでした。アメリカでのビジネスの手ほどきを丁寧に指導して頂きました。
 
社員研修(USAからサービスを学ぶツアー)でロスを訪問するたびに、参加者に対して研修を快く引き受けていただきその時代のアメリカでのビジネスの現状、今のトレンド、そしてアメリカ人の思考など、興味深いお話を毎回行って頂きました。

今回のトークは2004年のツアーでお話されたものです。
同席したスタッフは、“ヒューマンスクール松浦 技能検定員 中嶋、リューコス 企画 広池、ヒューマングループ 経理 井手”たちです。

詳しい内容をもし聞きたいときは、参加したスタッフに聞いてみてください・・・。今も覚えてくれているはずです(笑)


※対談の本文は、2004年10月にヒューマンニュースレターに掲載したトークを当時の文章で掲載いたします。


ブランドのエッセンス(前編)

note ノート 記事見出し画像 アイキャッチ (11)

<ヒューマンニュースレターVOL.20(2004年10月発行)より転載>

ベンチャーリンク USAマネージングディレクター 村井 芳郎 様
ヒューマングループ 代表取締役 内海 和憲

今月のヒューマントークは、5月にアメリカドリームツアーで訪問しました、LOSのベンチャーリンクUSAマネージングディレクター村井芳郎様のトークをご紹介します。

村井:ブランドの話しをしたいと思いますが、皆さんブランドって何かおわかりでしょうか?ビジネスウィークオンラインに、2003年のブランドのスコアボードを発表しているのですが、そこには、世界ブランドが並んでおり、トップがコカコーラ、2位がマイクロソフト、3位がアイビーエム、4位がゼネラルエレクトリックカンパニー、5位はインテル、…となっています。掲載されている100社の中に日本のブランドは7つあります。11位トヨタ、18位ホンダ、20位ソニー、32位任天堂、39位キャノン、79位パナソニック、89位日産。


ブランドとは何か?と考えてみると、いいブランドを作るということが会社の成功にもなるし、製品のサービスの成功に繋がっているということです。ブランド活動というのは、外での活動よりもまずは、社内のスタッフの中、あるいは組織の中のブランドの考え方、認識そういうのが固まっていないと、外に向かってアピールしても自分のブランドが何なのか、アイデンティティが何なのかということになります。


今どの業界にしても消費者の価値観がドンドン変わっていきますね。競争の激しい業界ですから競合店がでてくる、競合サービスがでてくる、競合他社がでてくる。ブランドというのはいつ崩れてもいいようなあやふやな状態です。ブランドとは何かというと、やはりそれを作っている会社とそれを使う消費者との感情的な繋がりだと思います。イメージであったり印象であったり、その時その時の感情ですからいつでもうつろいやすい。他社に競合製品がでてきたりすればブランドの確立が阻害されてしまう。壊れやすいものだから、確立しようと思っていたのに妨げられたり、次のブランドができて古くなったり、あるいはちょっとした何かの不祥事があったときにそのブランドが傷ついたり、常にそういう状態にさらされている状態で、非常に難しいですね。


ブランドが何をするかというと差別化だと思います。他とは違うよとブランドがアピールしている、だからどっちをとるかとなればブランドをとる。安全だということもあるだろうし、安心と思うということもあるだろうし、そんなところで勝負がついてしまうのですね。

ブランドのエッセンスというのが3つあります。

3つのPと呼んでいるのですが、最初のPはパーソナリティです。個性とか特徴とかアピールできる点とかその人のユニークな点。

2つ目はプロミスですね、約束です。この製品を買ったら何が約束されているか、品質であったりサービスであったり、味であったり。この製品だったらと期待できるものですね。

3つ目のPはポジショニングです。製品と社会全般の関係です。たとえばその製品はどこに行ったら買えるのか、その製品と比較できる競合製品があるのかないのか、競合があるときにはこの製品が買われるためには、どういう位置にいなければいけないのか、値段は買いやすい値段でないといけないとか、買いやすいとかの利便性もひとつです。いいものだけれども値段が高くて買えないとか、どこに売っているのかわからないから手に入らないとかそういのはポジショニングで失敗しているのです。

 ブランド戦略を考えるときにこの3つのPをこの順序で考えることが重要です。自分の製品を買っていただくには、まずこの製品に対して消費者の方は興味を持っておられるかということ、興味を持つということは、この製品よさそうだなとか関心度が高いものなど興味を持たせるのがパーソナリティ

興味をもっただけでは買いませんよね、その次にプロミス、この商品を買うとこれが選べるんですよ、こういうサービスが手に入りますよという品質、サービスについて約束をしてくれている。それがあってはじめてこの製品は信じられるということですね。買うという選択をするのは最終的には消費者が値段とかすべてを考えてアクションします。

ポジショニングまでいって選ばれるということです。自分の製品を世の中で選ばれるには、この3つを考えないといけないということですね。

考えてみるとこのブランドの考え方と同じように自分自身も同じことが言えます。今製品のことを話してますが、実は一人一人自分自身が本当にブランドを持っているかどうか、ヒューマングループのブランドは会社としてのブランドが一つ、その中で働く皆様個人一人一人のブランドがあるのかないのかを考えていくと、実はむしろ自分の問題かなって思うんですね。

自分の問題としたときに、この世に生まれてきて選択できることと選択できないこととありますよね。例えば生まれてくるときは選択できないし、生まれてきた家族、両親は選択できない。だけど生まれてからあとは基本的には自分で人生を選択していくわけですよね。学校入るのも選択だし、会社に入るのも選択、選択していくのですが、同時に選択されていくんですよね。

ヒューマングループのスタッフの皆さんがヒューマングループに入られたのは、会社が皆さんを選んだというのも事実ですが、皆さんもヒューマングループを選んだということですよね。

例えば友達もそうですね、友達になりたいなと自分も選ぶけれども相手も選んでくれたんだと、結婚もまさにそうですよね。両方が選びあわなければ結婚できない。

選択していくのは人生なんだけれども選ばれていくのも大事な事ですね。

選ばれているというのは評価なのです。評価していただいているというのは、製品が評価されていると同じで、この3つのPに当てはめて、自問自答してみるといいですね。パーソナリティ、自分はどんな特徴をもっているのか、どんな性格を持っているのか、どんなアピールをする点があるのか、自分は関心を持たれるのか、興味を持ってもらえるのかどうか、という点です。まずはそこがスタートですよね。だからその為には自分のユニークさとか持ち味とか、強みとかを自分で開発し、身につけていく、そういう意味で最初のパーソナリティが大事ですね。

でもそれだけでは足りない。自分の言ったことが相手に伝わっているか、信じてもらえるか、そこがプロミスですよね。約束そういうものをきちっと相手にデリバリーできるか、それを受けた相手の人が信じてくれるかどうか、嘘っぱちの約束をしても信じてもらえないだろうし、だから信じてもらうレベルまでのプロミスを自分が果たす。3つ目はまさに人間関係ですよね。先ほど製品と社会との関係を言ったのですが、人間について言えば私と家族の関係、私と会社組織の中での関係、日本国の中での人間関係、世界の中での人間関係、そのなかで選ばれるわけですね。

例えばヒューマングループのスタッフのみなさんは、たくさんの応募の中で選ばれたということなので、この人は信用できるとか、この人と一緒に仕事をしていきたいと思わせるそういうポジショニング人間関係そういうものがうまく作れているのですね。それができるとそれはそもそもブランドだと思うんですね。

たとえば松尾さんだったら松尾ブランドですね。製品を売るなら製品ではなくて自分を売り込めとよく言われますが、自分を売り込めれば自分を信頼してもらえて、安心してもらえて製品を買ってもらえるということがありますね。ピープルビジネスと申しますけど、どんなにいい製品でも怪しい人から買いたくはないですよね…。

だからいつも自分で自分にこの3つを自答するといいですね。もし答えが出せないというときは、自分で深く考え抜いて答えを持つというのが非常に大事なことだと思います。

これは製品の話しからはじまったのですが、実はブランドを作りあげるということが、グループ組織会社、日本という国に対するイメージ、アメリカのイメージ、ヨーロッパのイメージそういうのもやっぱり一人一人がこういうPを持ち、考えることによってできあがってくるというふうに考えますね。

内海:ヒューマングループは自動車学校をやっていますが、今自動車学校は少子化で生き残っていく為にどこも必死な状態です。

生き残る為には、ハードの部分ではなく、ソフトの部分にいきつくのですが、こういう研修を重ねながら、研修に参加したメンバーが日常の業務をしながら、価値観をもった一人一人のサービスのあり方、個性の部分や基本サービス、応用サービスを、組織全体に持っていく、その様にしてソフトの面のサービスを高めていくことができればいいと思っています・・・。

(後編につづく)

朝永のつぶやき

最後まで読んでいただきありがとうございます!ここからは今回のヒューマントークを読んだ感想をまとめたプチコーナーです(^-^)

今回のキーワードは「ブランド」ですね!

世の中にはたくさんの有名ブランドとして紹介される企業やサービスなどがありますががありますが、今回の村井様のお話を聞いて、確かにひとりひとりにも”ブランド”があるなぁ~ということに気付きました。

有名なアーティストが新作を作ります!と発表しただけで、良いものができるんじゃないかとたくさんの人々に注目される・・・これは個人がもつ”ブランド”で考えるとわかりやすい例かもしれませんね(^o^)

自分で置き換えてみると”朝永ブランド”は一体どんなものでしょう・・・笑

皆さまも自分を”ブランド”として考えてみるのはいかがでしょうか?

以上、ヒューマントークVol.10(前編)でした!また次回お会いしましょう♪

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