はぐやま

鍼灸師、マッサージ師。名古屋で治療院をやっています。 「力が入りすぎてる人を楽にして幸…

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鍼灸師、マッサージ師。名古屋で治療院をやっています。 「力が入りすぎてる人を楽にして幸せをもたらす」がテーマ。 身体を楽にする方法、人生が楽になる考え方、面白くって楽になる暮らし方について書いていきます。

最近の記事

脱力ってなんだ

力を抜くとは、どういうことだろう。 やる気なく、毎日をダラダラと過ごすことが、「力を抜く」ことなのか。 私の考える「力を抜く」とは、「頑張らない」とか「なまける」とは少し違う。 力を抜くとは、必要以上に気持ちを入れ込みすぎない。行動の妨げになるほど考え込まないこと。 体というのは、心と連動している。たとえば、いつもと同じ動作、同じ仕事でも、厳しい目上の人にチェックされていたり、好きな人がそばにいたり、大勢の前に立つと、うまくできなかった経験はないだろうか。 目上の人や好きな

    • 「一生懸命やるほどにうまくいかなくなる人が、人生を上手に生きていくための脱力法」を考える

      現代社会は、頑張っている人ばっかりだ。 お受験の小中学生、就活する大学生、残業するサラリーマン、ワンオペ育児の女性、ボランティアのお年寄り。 老いも若きも、男も女も、自分や他人にまでがんばれがんばれとエールを飛ばす。 「頑張らない奴はなまけ者だ」「無能で用無しだ」「頑張らないやつに明るい未来はない」「頑張れない奴の将来は自己責任だ」こんな感じで国全体が、ものすごく必死に頑張っている。 彼らは自分のため、あるいは家族のため、または会社の、世の中の将来のために、「今やるしかな

      • ピンチとチャンスの波、リズムの話

        緊張しやすい人、失敗しやすい人、「なにをやってもうまくいかない人」というのは、力が抜くのが苦手なことが多い。 「うまくやってやろう」「失敗しちゃいけない」そう思うほど、不自然に力が入り、普段ならやらないようなミスを自分から引き寄せている気がする。 そういう人でも、24時間365日ずっと力を入れている訳ではない。 どこかで力が抜けるタイミングがある。 力の抜けと入り、緊張と緩和は一定の周期で繰り返し、リズムを持っている。リズムは波型で上から下、下から上というように連続する

        • 2月は変化の時

          2016年ごろから「10年日記」というアプリを使っている。 当時のメンター的な人物から、「3年日記」を勧められてその時のちょっとした出来事や気持ちをメモ程度に書き残している(毎日ではない)のだが、毎年この時期にはとてもショックな出来事が起きているようだ。 仕事や社会のシステムが急に変更になったり、人との別れがあったり、トラブルに見舞われたり。 去年は日記そのものをほとんど書いていなかったが、コロナウィルスの騒動がすごかった。 3年日記を勧めてくれた人は「自分の当時の気持ちと

        脱力ってなんだ

          疲れていることに気が付かない人

          「自分が疲れているかどうか」を客観的に判断できない人が大勢いる。 フラフラなのに家に帰らない。ウトウトしてるのに眠らない。パフォーマンス落ちてるのに休まない。休みの日なのに休まない。 こういう人達はたぶん心(精神)に余裕がない。仕事や生活に余裕がなくなり、心がタイトになりすぎると、目の前のことしかこなせなくなる。 心の余裕がないと、物事を一歩引いて考えられなくなる。 今の時点より少し先のこと、少し後ろのことをイメージできなくなり、隣の人の気持ち、離れた他人の思考や心の動きを

          疲れていることに気が付かない人

          運動大嫌いなのに、趣味がランニングになった話(下)

          昨日の続き さて、いよいよランニングである。 身体を絞ろうと決心した当初に読んだエクササイズ雑誌などには「腹を凹ませたければ、とりあえず走るべき」と書いてあった。 でも僕は走るのは嫌なのだ。ハムスターになりたくないのだ。 走ることを頑なに拒否するからこそ、筋トレやら水泳にチャレンジした。 そして数年かけ、ある程度の結果は出した。 ただ、もうひと息、もうひと押しの成果が欲しい。 とにかくそう思っていた。 メンターツイッターのフォロワーさんに、もう数年間ランニングを続けている人

          運動大嫌いなのに、趣味がランニングになった話(下)

          運動大嫌いだったのに、趣味がランニングになった話(中)

          前回の続き 約5年前、運動するのが大嫌いだった僕は、中年に差し掛かって少しずつ太りだす。 意を決して筋トレを始めるものの、途中で効果は頭打ちに。この先どうすればスリムな体を取り戻せるのか・・・。 何かを得るために、何かを捨てる具体的に本気で痩せようとする人は、何パターンかの決まった行動を取る。 ・食事を減らす ・スポーツジムに通う、トレーナーをつける ・自宅でトレーニングをする サプリメントやEMS器具なんかに頼っている人は、本気で痩せようとは思っていないのではないだろうか

          運動大嫌いだったのに、趣味がランニングになった話(中)

          運動大嫌いだったのに、趣味がランニングになった話(上)

          2015年の6月くらいからランニングを始めた。 スポーツ嫌いで飽きやすい性格の僕が、ケガなどで休止期間をはさみつつも、現在まで続いている。 ランニングがとても楽しい。シューズは3足目だ。 僕は185cmの高身長で手足もかなり長いが、運動経験がほとんどない。子供のころから体を使うのが苦手で、球技全般大嫌い、スポーツは見るのも嫌い。中でもマラソンが一番嫌いだった。 体育の持久走、本当に本当に嫌いだった。部活動でお決まりのランニング、ハンバーガーに挟まってるピクルスくらい嫌だった。

          運動大嫌いだったのに、趣味がランニングになった話(上)

          梅雨の体の露払い

          今年の梅雨はやらかした。 元々梅雨は好きじゃない。誰だってそうか。 しかし、六月の後半から七月にかけ、本当に具合が悪くなって自分の治療院から自宅に帰れなくなり、そのまま泊まる羽目になったりした。 (そんな時でも「すごいしんどい…こっちに泊まっていい?」とメールすると「大丈夫?お大事にしてよ。」と嫌味なく返事をくれる妻に、本当に感謝してる。) 梅雨時は毎年調子の悪い人が多発する。 春からの不調を引っ張る人、連日の雨模様と低気圧に沈む人、中でも「湿度で体調を崩す人」が大変多い。

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          梅雨の体の露払い

          喧嘩をしない夫婦の諍い

          帰宅する時の心が、月を隠す雲のようにどんより暗い。 妻と子育てに対する意見の対立があった。 彼女の意見によると、僕は子供たちを叱るときに、言い分を聞かなさすぎるというのだ。 一方的に正論を放ち、言い逃れできないようにして雷を落とす。 そういう叱り方を僕がしているといいう。 確かに、そういうところがあるかも知れない。 しかし、僕にも叱り方のポリシーがある。命の危険があるようなことや、他人の権利を侵害するような行為の時は、ピリッと言わないと伝わらない。 親が怒る時にはそれなり

          喧嘩をしない夫婦の諍い

          信じられるものがない人は、他人が憎くなっていくのだろうか

          自分に自信がない人は、他人を信用できないのかもしれない。 不安に駆られている人は、他人を疑う。 自分の中で解決できない、大きな不安や心配事、恐怖に対して、自分の心の中だけで受け止めきれない人は、この不安の原因は誰かのせいなんじゃないかと、他人を疑い、責め、怒りをぶつけて気持ちをそらそうとする。 他人に向けて怒りのエネルギーを放射している間は、自分の中にある恐怖と対峙しなくても済むからだ。 自分がその恐怖に打ち勝つ自信があれば、他人を責めたり疑ったりすることなく、より平穏

          信じられるものがない人は、他人が憎くなっていくのだろうか

          季節の変わり目には温かいスープを

          「インフルエンザや風邪や日々の生活で弱ってる人には、とにかく「熱いダシ」が効く。鍋に昆布とネギと白菜、人参、豆腐、鶏肉の塩振ったやつを入れて蓋して弱火でコトコト最低30分くらい煮込んだやつに、日本酒をジョボッていれて、器に取ってポン酢入れてダシを飲む。具はどうでもいい。ダシが効く。」 というツイートをしたら、ちょこっと評判が良かった。 立春(2月4日前後)から春分の日(3月20日前後)くらいまでは、冬の寒さと春の温かさがせめぎあう。「三寒四温」などと言うように、週のうちで

          季節の変わり目には温かいスープを

          息の吐き方。ハーとフーとは違うのだ。

          僕の治療テーマは「力を抜く」ことだ。 痛みがあるとき、悩みがあるとき、びっくりしたとき、怖いとき、人間の体は余計な力が入る。体調の悪い人は、どこかに余計な力が入っていることが多い。 力を抜くときに大切なのは「息を吐くこと」なんだけど、息を吐く所作には大きく分けて2つがある。「フー」と「ハー」だ。 実際にやってみるとよくわかる。 「フー・・・」と息を吐くと、腹筋に力がこもる。力を抜こうと意識しても、体の奥にパワーが溜まり、背骨の奥の芯にグググと力が入る感じがしないだろうか。

          息の吐き方。ハーとフーとは違うのだ。

          睡眠を大きな穴への旅だと例えると、その穴の入り口までのバスに乗る方法。

          昔から「眠れない夜のストレス」について考えていた。 次の日早く起きなければいけなかったり、前の日寝不足で疲れを自覚しているのに、いざ布団に入ると妙に目が冴え、意識がハッキリして眠れない。 そういう時のストレス。あれは実に不愉快だ。「早く寝なければ」と焦るほど、逆に眠れなくなったりする。昼間の仕事中、あんなに眠かったのに! 以前野球のイチロー選手が「寝れない夜は、布団の中でイライラするよりも寝るのを諦めて他の用事をするようにしてます。」と言っていたことがある。それを聞いた時に

          睡眠を大きな穴への旅だと例えると、その穴の入り口までのバスに乗る方法。

          寝てるときに足がつって目が覚めたら、1-2週間後のぎっくり腰に気を付けて!

          「寝てたらふくらはぎがつっちゃって、昨日は足引きずって歩いてたよ。」という患者さんに「ああ、それはぎっくり腰サインが点灯してるので要注意ですよ。」と言って腰から下半身、膝、ふくらはぎまでのラインを触ったら、ぜんぶバキバキに張ってた。 ぎっくり腰ってどういう時になるか知ってますか? 寒いときと、寒さが緩んだ時。 具体的に言うと「真冬」と「春先」が多い。なんでか。それは温度差です。 筋肉は血液の通う、分厚いゴムみたいなものです。 歩いたり走ったり、しゃがんだり立ち上がったり、

          寝てるときに足がつって目が覚めたら、1-2週間後のぎっくり腰に気を付けて!