信じられるものがない人は、他人が憎くなっていくのだろうか
自分に自信がない人は、他人を信用できないのかもしれない。
不安に駆られている人は、他人を疑う。
自分の中で解決できない、大きな不安や心配事、恐怖に対して、自分の心の中だけで受け止めきれない人は、この不安の原因は誰かのせいなんじゃないかと、他人を疑い、責め、怒りをぶつけて気持ちをそらそうとする。
他人に向けて怒りのエネルギーを放射している間は、自分の中にある恐怖と対峙しなくても済むからだ。
自分がその恐怖に打ち勝つ自信があれば、他人を責めたり疑ったりすることなく、より平穏に過ごすことができる。
自信というのは、自分を信じること。それまでやってきた自分の行動や言動を、自分自身で「大丈夫。」と肯定してやることだ。
そこまで自分を信じることは難しいかもしれない。
であれば、信じられるものを見つけることを始めてみたらどうだろうか。
神仏をあがめる人は少なくなったけど、宗教以外じゃなくても好きな映画や小説のセリフや絵画、音楽、実在の人物、何でもいい。
「何かを信じる」というのは、不安でグラグラしている心を安定させるにはちょうどいい存在だと思う。
少なくとも、他人を疑いのまなざしで監視し、ちょっとしたことで責めたて、恐怖を人に擦り付けながら過ごすよりも、信じられるものを探しながら生きる方が幸せなんじゃないかと思うのだ。
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