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Entre tu amor y mi amor

 好きなアルゼンチンタンゴの曲の中から、"Entre tu amor y mi amor" (あなたの愛とわたしの愛の間には)という一曲を。タイトルからして、そこはかとない二人の距離感が漂っていますが、はたして二人の愛の間にあるものとは…気になりますよね。歌詞を訳してみました。

あくまでも個人的印象なのですが、歌詞の意味を知ってから聴くと、曲から受けるイメージが演奏によってかなり変わります。

 まずは正統派、①アルフレド・デ・アンヘリス楽団による演奏(1959)。歌手フアン・カルロス・ゴドイのやや高めでシルキーな声のせいでしょうか、「恋人の疑惑に苦しみながらも『二人でやり直そう、一緒にいてくれ』と相手を受け入れようとする男性」のイメージ。でも結局「受け入れてあげる、ってその感じがなんか無理なんだけど」とつれなく振られてしまいそう。ちなみにイメージ映像は、男性はガエル・ガルシア・ベルナル、女性はペネロペ・クルス出演。

一方、②ヤスミン・レヴィが歌うバージョン(アルバム「Tango」(2004))も結構好きなのですが、こちらは彼女のしっとりたっぷり憂いに満ちた歌声のおかげで、「全てを知りながら『なるようにしかならないわ、でもあんまりわたしを傷つけないでね』と相手に委ねている女性」のイメージ。手放し委ねることでしか得られないものもある。そんな彼女に、男性の方が「やっぱり離れられない」と帰ってきてしまいそう。こちらは男性はガエル・ガルシア・ベルナルのまま、女性はヤスミン・レヴィ本人出演以外考えられません!

動画リンクも最下部にあるので、ぜひ歌詞を見ながら聴き比べてみてください。あなたと、あなたが思い浮かべたひと、その愛の間には、いったい何がありますか?

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Entre tu amor y mi amor

Música: Juan Pomati
Letra: Leopoldo Díaz Vélez

どうしたの
そんな顔して
どうしてなの
信じないなんて
あなたの、その深い想い
わたしへの想いを
どんなときも
あなたのこと
わたしにはわかっていた
それがあなたにわかるなら
どうか隠さないで
どんな疑いも
どんな恨みも
わたしたちの愛を
無かったことにしてしまえるのだから
どうしたの
そんな顔して
どうしてなの
わたしを苦しませ
わたしの魂を罰するの

あなたの愛とわたしの愛
その間には
きっと、真実があるはず
わたしたち2人の魂を
もて遊ぶことなど
もはやできない
あなたの愛とわたしの愛
その間には
考えるべきことがあり
神の前における
忘れることのできない
約束がある
そう、あなたにはできる
わたしを癒やしてくれることが
たくさんの傷を癒して、
わたしの命を助けてくれることが
ただ、わたしを、
もっと愛してくれさえすれば

人生は教えてくれた
わたし自身であることを
苦しみながら
受け入れながら
だから、わかってる、
最後には、わたしたちは
分かり合えるんだってこと
わたしがお願いしたような、
あなたでいてくれるのなら
さあ、わたしと一緒に来て
そして、話して
知っていることを
隠したいと思っていることを
どうしたの
そんな顔して
どうしてなの
わたしを苦しませ
わたしの魂を罰するの

(参考:https://www.todotango.com/musica/tema/1073/Entre-tu-amor-y-mi-amor/)

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①アルフレド・デ・アンヘリス楽団

②ヤスミン・レヴィ


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