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✈️機内で起きた緊急事態🏥

Hello!

🇺🇸田舎暮らしのCAママです✈️

ある日の便の出来事。

3日間の乗務最終日、その日最後の便へ向かう途中
家に帰れるのが待ちきれないせいか、
若いクルーメンバーのSちゃんが

「このまま何もなくスムーズに帰れるといいけど。。」

とポロっと言った途端、

「ないない!言霊ってほんとあるから、そんな事いわないよーに!」

とフライトリーダーがピシャリ。

客室乗務員という職業は予想外、想定外、のシナリオはつきもの。

天候のせいで便がキャンセル、
メンテナンスの関係で大幅に遅れる、
パイロットやクルーが足りなく、最低人数そろうまで待機、
急遽乗務予定だった便を変更され別の場所へ飛ぶ、

なんて事もあり得る。

それ以外にも緊急事態、という例は沢山あるが
普通に働いててまあそんな境遇に合う確率は低い。
私にはないだろう。
ない気がする。
起こったとしても、きっと先の話。。。。。


と思い込んでいたら大間違い。

CAとして勤務し始めて早3ヶ月、
緊急事態がおこりました。。
そう、、お客さんの様子がおかしくなり、
医療緊急事態へ。。。。


ま、まさか、これがあの研修期間中に
何度も何度もシュミレーション練習をしたり、
医療器具について勉強し、
テストを受けたあのシナリオ。。。
リアルに起こるなんて、、
とドキドキしながらも研修中先生が
パニクった乗客にかける一言はこれ、
と日々聞いて耳タコになった

“Remain calm"
落ち着いて

という呪文を心の中で唱え、すぐ
同僚のSちゃんとリーダーに報告。
Sちゃんは後ろにいたもう一人の
4人目のクルーにも状況を伝え
そこから全ての流れは一瞬で起こった。

リーダーは即座にパイロットへ連絡。
Sちゃんは医療関係の方を探してます
と機内アナウンス。
後部にいたクルーは医療器具の準備。
私は容体がみるみる悪化していくお客様の横につき様子を伺いながら会社専属のドクターへ連絡。

↑実はこの流れ、全て研修機関中に学んだ事。
会社はどんな緊急事態が起きても私達、フライトアテンダントが
冷静かつ
効率よく、
そして何より安全を確保しながら対処できるよう
様々なマニュアルを教えてくれる。

そんな特殊な訓練のお陰様で
研修で実践した事が見事に活かされた。
誰が何役をする、と話し合って動いたのではない。
状況を把握し、自分は何をするべきか瞬時に判断して皆動いただけ。

アメリカ人は日本人のように空気を読めない、
と耳にした事はありますか?

うちはあります。
でもこれは自らの経験を経て、人種は関係ない!
とハッキリ言える。
だって、日本人でも全員が気をつかえる人ばかりではないでしょう。
子連れの方なら、この辺感じた事あるのでは。。

テキトー、
カスタマーサービス最悪、
人によって言う事違う

と悪評で有名?なアメリカも
航空業界に関してはなかなか厳しい。
研修機関も緊急事態について
学ぶ事に大半の時間を費やし、覚える量も膨大。
テストの平均値が90%以下の人は卒業できない。
実際同期に入って卒業式を目前にして点数が足りず脱落させられた人も何人かいたシビアな世界。

多くの職場は上司の目を気にし、観察されながら
働いたりする中私達フライトアテンダントは
見張られてない分、どれだけ柔軟にチームワークを
重んじて同僚と接しながら臨機応変に動き、尚且つ
必要に応じてリーダーとしての役目を務めなければいけない事もある。



6週間一緒に研修を乗り越えた仲間


幸いこの便には4人も医療関係の方が
搭乗していてくれたお陰様でお客様も
酸素ボンベに頼りながらなんとか持ち堪えれた。

着陸した後、待っていてくれた救急隊員が車イスを
押しながら機内の狭い通路をこちらへ向かって歩いて来る光景を見た瞬間、ほっとした。
肩の荷がおりた、とはまさにこの事。



テキパキ動いてくれたお医者さんの方々、
(一人は卒業を控えた看護院生だった!)
即座に席をあけて、移動してくれた乗客の皆様、
毛布をかしてくれた方、
到着予定より20分も早く着くようかっ飛ばして
くれたパイロットの方々(まじ神業w)

そして何より、見事なチームワークで
冷静に落ち着いて対処してくれたクルー。

こういう時の一致団結力は、言葉には言い表せない
アメリカ独特のものがある。

飛行機をおりるお客様に何事も
なかったのようにいつも通り笑顔でお礼を言うと
多くの方が

“Great crew!“

と返してくれて純粋に嬉しかったよね。


フライトアテンダントお決まりの黒い
ミニスーツケースを片手に飛行機を後にすると
ゲートでマネジャー二人が出迎えてくれた。

大丈夫だった?
みんななんとか元気?

と心配そうに伺ってくれ
声を聞いたとたんにうちが
泣き出した、、、、
かどうかは、ご想像にお任せします😉


あと余談ですが、今回のブログで
主役になったお客様は我が社の社員で
通勤中だったんだけど、
同日の3時間後のフライトで
普通に働いたらしい!笑

アメリカ人のバイタリティーには圧巻😁


ここまで読んで頂き、ありがとうございます♡

Wishing you and your loved ones the merry & joyful holiday season!  


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