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【読書メモ】ひとつ得て、1つ失う。そうして大人になる。


山本文緒「みんないってしまう」:角川文庫


本作の登場人物は、大人になる過程で大切な何かを得て、大切な何かを失った人たちばかり。


でもそれは今を生きる僕たちも実は同じ。気づいていないだけで実は多くのものを失っている。

時にそれが人や物だったりする。

家族やお金みたいに。


そして時に、形のないものを失うこともある。

恋心や道徳心、家族・パートナーへの愛だったり。

すべてを肯定するわけじゃないけど、本作にはすごく納得させられて、深く自分をみつめ直すきっかけをもらいました。

ある種の人にとっては人生をかえ、自分を作り替えられてしまう劇薬となりえる1冊。


気になる人はぜひ。とてもオススメです。

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