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君には不幸が足りない

ギラギラと、街の光が眩しい。 夜空にチラチラ煌めく星なんか関係ないように、ネオンの光を飛ばす東京・新宿の片隅。時刻はすでに深夜2時を超えていた。 終電を流した難民…

ほんなら
10か月前
2
君には不幸が足りない

君には不幸が足りない

ギラギラと、街の光が眩しい。
夜空にチラチラ煌めく星なんか関係ないように、ネオンの光を飛ばす東京・新宿の片隅。時刻はすでに深夜2時を超えていた。

終電を流した難民たちの何割かは、今夜もファミレスへ流れ着く。様々な人がまばらに、それぞれに時間を潰す。
昼間のスタバでMacBookを叩いてそうなオシャレ青年、友人たちと何かを真剣語り合っている青春真っ只中の若者グループ、表面が冷めてカピカピになった食

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