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ルチアーノパバロッティと今日の私。

大体一日の初めに、その日の気分で聴きたい曲が脳裏に浮かぶ。
今日は、イタリアの三大テノール歌手、「ルチアーノパバロッティ」だった。
特に、中学の頃誰もが音楽の授業で聴いた覚えのある
「帰れ、ソレントへ」 ナポリ語:Torna a Surriento
他にもパバロッティの曲を聴き漁る。
(アンドレアボチェッリも好きなので一緒に^^)

朝から「Hafer milch(オーツ麦ミルク)飲む!」と言って叫び止まない娘を椅子に座らせ、ナイフを使って自分で塗らせたチョコクリーム、口周り、手ベタベタの娘を横に、忙しくても脳内だけはパバロッティ。

本当に、イタリアには勝たん。

パバロッティのオペラ、聴いてみたかった。今は画像も映像も音声も、私が子どもの頃よりもずっと手軽に楽しめるようになっている。当時は音楽の先生が、わざわざどこからかダビングしたであろうビデオを、テレビ内蔵のビデオデッキに差し込み、早送り巻き戻しをしながら(その間に生徒たちは雑談したり休憩をし)再生したものだったと思う。そうだ、本当にそんな時代だったんだと。
今はわざわざTSUTAYAに行ってCDを探したり、店内の検索機を操作することもない。面倒なことを首尾よくしていたものだ。海外旅行だってそう。本当に面倒だし、国内旅行に比べるとトラブルは多い。(先日ハワイでお世話になっていた友人より、「今は若い子が旅行に来ない」と嘆いていた。お金がないからかと言っていたが、それだけが理由ではなさそう。)

外国の風景でも何でも、SNSやサーチエンジンですぐに検索できるし見ることができる。いずれはVRで旅行もできるだろう。では、もう現実にリアルにオペラを鑑賞したり、海外旅行をする必要はないのか?と言われれば、きっとNO。
ビジネストリップの多い友人から送られてくる写真、私はその場所の「何か音が聞こえるか?」「何か匂いがするか?」「空気の柔らかさ」等を必ず質問する。ああ、そうだ海外旅行する時はいつだって、空港に降り立った時のその国独特の空気が違う、匂いが違う、周りを取り囲む人の目つき、色、この五感で感じる感覚(たまに六感)人やモノの流れ、エネルギー、これらを精一杯できる範囲研ぎ澄ます高揚するこの感覚が大好きだったのだ。

もう王道だけどこちらも素敵。

生きているうち、行けるところには行こう。
オペラも鑑賞しよう、フィルハーモニーも行こう。
美術館も行きたい。老後の楽しみにとっておくなんてことはしたくない。
やりたいことは全部やる。だって自由だもの。

スイスから帰ってきたドイツ人の友人が、帰る途中に家に立ち寄ってくれた。グリークサラダをランチに、イタリアのオペラを聴く。
なんて人生は鮮やかなんだろう。
リアルに生きる、自由に生きる、これに尽きる。





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