人事がキャリアの「もやもや」を感じたら一番最初に見るnote
こんにちは、HR Climbersです。
今年も終わりが近づき、どんな一年だったか振り返るには絶好の時期ですね。
日々の業務に追われ、目の前の仕事を一生懸命にこなしてきた中で、キャリアに関して「なんとなくこのままでいいのかな?」という漠然とした「もやもや」を抱えたことはないでしょうか?
年末というのは、将来のキャリアについてじっくりと考えるのにとても良い機会だと思います。
今回は、CHRO経験者や一人目人事経験者などのメンバーが揃っているHR Climbersならではの視点でキャリアにおける「もやもや」について探求し、それにどのように向き合っていけば良いのかについてお伝えできればと思います。
キャリアのもやもやってそもそもなに?
多くの現代人がキャリアにおいて「もやもや」というものを感じているのではないかと思っています。
「もやもや」を感じてるのはもしかして自分だけかもしれない。
と悩んでいる方もいるかもしれませんが、安心してください。実は多くの人が同じように感じています。
今回は、その背後にあるいくつかの要素を探求し、考察できたらと思います。
いきなり少し抽象度の高い話になってしまいますが、キャリアに関する「もやもや」を感じる方が多くなってる一つの要因として、日本経済の不況や停滞があると思っています。
ニュースなどでも語られていますが、現在の日本の労働環境は、日本人の労働生産性の低迷や、生産年齢人口の減少など、働く世代である我々の将来を不安にさせるような見解が非常に多くなっています。
これらはただ単に、我々働く世代の不安を煽るだけではなく、当然事実として企業の事業成長の停滞や、採用減少、賃金低下などにも紐づいており、実際にキャリアの安定性や将来性の不確実性が高くなり「将来への不安」という形で「もやもや」感覚の原因となっているのではないかと思っています。
また、もう一つの大きな要因として、仕事や生き方の選択肢の増加もあるかと思います。
一昔前までは、良い大学を卒業し、大企業に就職することが一般的なキャリアパスであり、多くの方がこのキャリアパスを目指していたと思っていますが、現在ではテクノロジーの進化などにより新産業領域の企業の台頭(スタートアップ企業など)や、ベンチャー企業、フリーランスなどの独立者の増加、Youtuberや、SNSなどを活用した仕事など、「仕事」というものの幅が非常に広がり、「お金を稼ぐ」という観点では画一的な手法はなく、自分に合った幅広い仕事ができるようになりました。
また、働き方という観点でもコロナの影響で生まれてたオンラインベースでの働き方はもちろん、リモートワークや時短勤務、地方在住、海外移住などの本当に多様な働き方が可能になったと思っています。
が、一見ありがたく見えるこの選択肢の増加が、逆に決断を難しくし、キャリアに関する「もやもや」を引き起こしているのではないかと考えています。
人間は数多くの選択肢があると逆に選択ができなくなる生き物だと思います。
他にも人それぞれキッカケの違いはあると思いますが、大きくはこういった事が原因で、「キャリアのもやもや」を感じる人が全体的に増加しているのではないか。と我々は考えています。
なかなか答えの出ない難しい悩みでもあるかもしれませんが、こういったキャリアのもやもやを感じる事自体は、自分の人生に真剣に向き合い考えている証拠だと思いますので、非常に素晴らしい事だと思います。
但し非常に深く重要な事であるからこそ、たまに深く考えすぎてメンタルダウンしてる方を見る事があります。
たとえ重要なテーマだったとしてもメンタルが健全でなくなるのは良いことではないと思いますので、そうなった時は「キャリアに向き合い続けているプロ」として、我々がお力になれる事もあると思います。
是非お気軽に一度お気軽にご相談してください。
なぜ人事は自分のキャリアを綺麗に整理できない?
職種問わず、現在は多くの人がキャリアのもやもやを感じている。とお伝え致しました。
その中でも特に人事は、面接や社内の1on1などを通じて、普通の人よりもキャリアに関する「もやもや」に向き合う機会が多いのではないかと思います。
当然その場では、人のキャリアをある種見定め、自社に合うかとうか。もしくは社内でどういった機会を提供すると良いか。などをあくまで客観的に、相手の感情も大切にしながら冷静且つ合理的にアドバイスをしているのではないかと思います。
その結果当然、人事はキャリア形成に対して非常に解像度の高い人、ある意味プロフェッショナルとして見られる事になると思います。
それにより自分自身は、なかなか人にさらけ出して相談する事が難しくなったり、相手を選びすぎてうまく自己開示できなくなる事も職業柄多いのかなと感じています。(私もそうでした。)
また人それぞれのキャリア感を常に聞いているからこそ、選択肢や比較対象が多く、それが他の職種の方よりも悩みを加速させる原因にもなってくるかと思います。
そういった状況も踏まえて、人のキャリアに対しては適格にアドバイスできる人事が、なぜ自分のキャリ アのもやもやを綺麗に整理する事が難しいのでしょうか。
それは、「感情」が入ってくるからだと私達は思っています。
キャリアだけでなく、スポーツなどでも同じかと思いますが、教える事と自分がやる事は全くやり方が異なります。
市場感、スキル、経歴、志向性、本人の気持ちなど色々な観点から合理的に現状を把握し、この方のやりたい事を整理して繋げてある。これはあくまで自分事ではなく他人事です。
つまりそこに「自分の感情」は入りません。
「自分の感情」がなければ、エモーショナルに見せつつも非常に合理的に”正しい”キャリアを導き出す事ができると思います。
一方で人間はロジックと感情の生き物です。自分事となると全く合理的ではない”感情”がそこに生まれます。
「でもなんかピンとこないな〜」「そうなると帰る時間がな〜」などなど合理的に考えたら選択した方がいい事でも、よくわからない感情がブロックをかけ、それによりもやもやが解消されないという事が一番の原因ではないかなと思います。
これは至極当たり前で当然の事だと思いますのでなにか問題がある訳ではありません。
但し、特に人事は対外的な見え方や、キャリア関係の知識量が多い事、相談相手の少なさ、などから「もやもや」をスムーズに解消できない事も多いと思います。
だからこそキャリアや生き方のパートナーがいる事が非常に大切だと我々は考えています。
人事のキャリアのもやもやってどんなものが多い?
HR Climbersでは、様々な人事のキャリアに関する相談を受けており、特に多い相談内容の代表例をご紹介します。
これらはあくまで事例であり、皆さんのキャリアに関する「もやもや」を解消するための参考としてご活用いただければ幸いです。
①これまでずっと採用業務に従事してきましたが、今後どのようなキャリアパスを歩むべきか迷っています。
②非IT産業で人事業務に従事してきたのでITの事が全く分かりません。将来を考えると、もっとITやテクノロジーの知識を付けないといけないのではと漠然に悩んでいますが、人事しかやった事がないのでどのようにその知識を付けていけばいいのか悩んでいます。
③長く人事業務を経験してきました。採用はもちろん組織開発、人事企画など一通りの人事業務を経験し、人事としてのキャリアはある程度確立していると自覚していますが、その上で今後更に自分自身の価値を高め、仕事にやりがいを感じて生きてく為にどうしていこうか悩んでいます。
いかがでしょうか?
今回はHR Climbersで特に相談が多い代表的な例をご紹介しました。
これらはあくまで一例となり、例え同じ悩みでも人それぞれで解決策は異なります。
これらの事例に共感できる方もいれば、ここまで具体的ではないものの、キャリアに関して漠然とした不安を感じている方もいると思います。
キャリアに関する「もやもや」は、働き方の変化、プライベートの事情、業界の動向など、様々な要因が絡み合っている事が多く、それぞれの状況は異なるため、自分自身のキャリアに関する不安や疑問を、適切な相手に相談することが非常に重要です。
是非少しでも悩みがあるような方はお気軽にご連絡ください。
もやもやを感じた時にはどうするのか。
今回は人事キャリアに関する「もやもや」についてお話ししましたが、いかがでしたでしょうか?
ご自身のキャリアについて深く考えることは、感情が邪魔をして冷静な判断が難しくなることがあると思いますし、繰り返し考えるうちに、思考が行き詰まり、ストレスを感じてしまうこともあると思います。
また、転職の理由や職業観などの話は非常にセンシティブだったりもするので、なかなか周りの近い友人や同僚に相談するのは難しい場合もあると思います。
キャリアというものはニアリーイコール「その人の生き方」だと考えています。
現在はスカウトサービスの乱立などで、すぐに企業側と接点を持ち転職する事も多いと思いますが、すぐにそういった話に飛びついたり、自分一人で悶々と考えるのではなく、市場の動向やポジション毎の需要を深く理解し、多様な働き方などにも明るい第三者、つまりキャリア伴走の専門家に相談してみるのも一つの選択肢だと思います。
我々、HR clibersは「ひとりひとりのNALU(ビジョン)に伴走する」をコンセプトにしています。
HR Climbersは、実際に人事を経験してきたメンバーで構成されているのでこれまでの経験を活かし、キャリアパスやポジションについて、解像度高く伴走する事が可能です。
仕事だけでなく、人生全体を通じての選択肢を一緒に考え、納得のいくまで話し合いましょう。
もし少しでも興味を持たれた方は、ぜひ一度ご相談ください。