見出し画像

【人事キャリアのお悩み相談コーナー】をスタートします。

こんにちは。HR Climbersです。
今回から、人事の方のキャリアのお悩みに回答するnoteを始めていこうかと思っています。

この企画は、人事に携わる人たちの質問や悩みに対して、

「人事特化のエージェントとして数多くの人事のお悩みや相談に乗っており、自身も豊富な人事経験があるHR Climbersのコンサルタント」

がアドバイスや回答をするというコーナーです。

HR ClimbersはCHROや人事責任者を経験しているメンバーで構成されているので、人事の悩みやキャリアについて解像度高くお伝えすることでき、人事のみなさんのキャリアアップに役立てて頂く事ができると思っています。

今回は「しばらく人事をやってきたけど仕事の仕方が我流になってる気がする・・我流のままでいいのか。もしくは人事経験豊富な上司や同僚がいる環境に行こうか迷ってるがどうすればいいでしょうか?」というテーマです。


【今回のお悩みテーマ】
しばらく人事をやってきたけど仕事の仕方が我流になってる気がする・・

今回の悩みは特にスタートアップやベンチャーなどの少数精鋭組織で人事を担当している方々に多いのではないかと思います。

特に人事は組織人数に対してどうしても比率が少ないということもあり、スタートアップ企業などでは、一人、二人で担っている事も少なくないですよね。
もちろん最近のスタートアップでは初期のフェーズからCHROや人事経験が豊富な人事責任者などがいる企業もあります。
こういった場合には明確なフィードバックがあったり、指導を受けられたりしているので、この悩みを感じる方は多くない印象です。

一方で事業が確立してないアーリーなフェーズでは、なかなか人事トップを据えられる企業は少なく、結果スタートアップで始めて本格的に人事を担うといった方も多くなり、その中でも一定の経験値を積み成果を出すようになると、この悩みを持つことが多いと思います。

実際にHR Climbersにも、この悩みを持って相談してくる人事の方がすごく多いと感じていますし、弊社代表の木元もスタートアップで人事をしていた時やCHROをやっていた時、同じ悩みを持っていた事もあるので、非常に理解できる悩みの一つです。

スタートアップ等のチャレンジングな環境で、人事という仕事に本気で向き合っているからこそ、出てくる悩みなのかなと我々は捉えています。

【結論】
"人事" としてキャリアを成長させていきたい。と考えるなら転職を含め、新たな挑戦を考えてOK

今回は先に結論をお伝えしようかなと思います。

結論、「”人事”として自分のキャリアを成長させていきたい。と考えるなら転職を含め新たな挑戦を考えてもいい」と考えています。

人事の方々は人を採用し組織やチームを作り事業に貢献している為、現組織への思い入れも非常に強くなりますし、離れづらい気持ちもよく分かります。

一方で、おそらくこの悩みは現在の組織(人数が少ない組織)で仕事している以上は基本的には消える事がなく、悶々とする時期が続いてしまうと思いますし、当然、この悶々とした時期がずっと続いてしまうのは精神的にも良くないと思います。

同じ職場に相談できる経験豊富な人事や上司の方がいないと、「今のやり方で本当に良いのだろうか?」という疑問も湧いてきますし、辛くなる事もありますよね。

もちろん、そのままの環境にいるのも一つの正解かもしれませんし、現組織が急激に拡大して自分よりも優秀な人事の方が入ってくる可能性もある。

それならそれでもいいと思いますが、もしそれが叶いそうにないのであれば、自分よりも優秀な人事の方がいるような少し大きめの組織への転職などを考えてみてはどうでしょうか。

正直、仕事の仕方が我流である事にはそんなに問題はないと思っています。
採用でも組織開発でも望んでいる成果が出ているのであれば我流でもいいと思いますし、それがオリジナリティになって逆に強みになる事もあります。

一方でもし人事経験豊富な方々と働く事ができれば、ある種自分の仕事の答え合わせができますし、そこでの新しい知識が自分を更に成長させてくれる事も大いにあります。

また、これは少し別の視点にはなりますが、「人事」としてキャリアを成長させる事を考えるのでれば、少人数の組織と大人数の組織では経験できる事や仕事の進め方というのが大きく違うので、どちらの組織を経験するという意味でも転職は非常に有効です。

この「扱える組織規模の大きさ」というのは人事にとって非常に重要なスキル(経験)であり、その経験を広げる事はキャリア形成をする上で一つの大切な観点だと考えています。

10人の組織で採用や組織づくりをするのと、100人の組織で採用や組織づくりをするのは、使う能力や筋力が全くと言っていいほど違います。

当然ですが、どちらの組織も担う事ができる人事の方が守備範囲は広いですし市場価値も高くなってきます。

また、一定の組織規模と社格があれば、人事としての自分のバックボーン(トラックレコード)を得られる事にもなり、チャンスがあるなら是非チャレンジするべきだと思います。

正直な話、こういった選択を自由にするのは一定の年齢の制限もあります。

もし、今この記事を見てるのが25〜35歳くらいの方であれば、是非こういった方向性も前向きに考えてほしいですし、相談してほしいなと思います!

具体的にどんな悩みなのか?

もう少し具体的に、この悩みについて深掘りしていきたいと思います。

少数精鋭組織の人事だとこの悩みを持ちやすいとお伝えしましたが、人事を担って、いきなりこの悩みを持つことは少ないかなと思います。
なぜなら、始めはやるべき事が明確であることが多いと思いますし、日々に忙殺される事も多いので、この悩みを持つ事すらないからです。

その後、人事としてある一定のところまで成果を出して、「我流ではあるが自分のやり方で成果を出せるようになってきてから」この悩みを持つことが多い印象です。

おそらく人事として一定の成果を出している方は、成果を出すまでの仮定の中で、それなりに勉強やインプットをされていると思います。
そうすると、よりモダンな仕事の仕方を理解できるようになりますよね。

そのように他社(者)のやり方が分かるようになると、人はどうしても自分と他者を比較して、もっと効率的且つ効果的なやり方があるのではないか?と疑問を頂くようになります。

これはポジティブに考えると自分がそれだけ成長して、前には見えなかった世界や他者との比較ができるようになったという事だと思うので、この悩みを持った方には、まずは「自分は成長したんだな」と自分を褒めてあげてほしいなと思います。

そもそも、なぜ我流だと不安になるのか、というのがポイントになってくると思いますが、代表的なものとして、以下のような理由が挙げられます。

・大きな採用や組織づくりをやっていく上でチームの協働が重要だと理解している。

・成果は出ているが我流であるため、いつかチームで仕事をするとなった際に、協働できづらい経験やスキルになっていることへの不安がある。

・仕事が我流である為に、もっと効率的に仕事をしていける気がしており、将来の働き方という意味での不安がある。

・同じく我流である為に、より適切な手法や考え方があるかもしれないにも関わらず、気づく事ができず、独自のやり方で少ない成果になってしまっている。

これらの不安は、一見するとネガティブなものに捉えられがちですが、自分のキャリアや仕事に対する真摯に向き合ってる人に共通して出てくるものであり、この悩みを持った時点で人事として非常に稀有な存在になれる道を歩いてると思って頂けたらいいと思います。


重要なのは「人事」としてキャリアを積みたいかどうか

最後に非常に重要だと思う観点をお伝えします。

結論の部分でも記載しましたが、この悩みを持った方には是非この悩みに前向きに向き合って頂き、転職などの機会を通じて、人事として更に成長して頂きたいと考えています。

一方で、その時に大事なのは「”人事”としてキャリアを歩んでいきたいか」という事です。

“人事”としてキャリアを積みたいのであれば、前途した通り組織規模の違いを経験する事や、チームの協働を経験する事は非常に大切です。

また、ある種答え合わせをしたりする事で自分の仕事に自信を持つことも重要です。

人事以外の方もそうですが、人は年齢を重ねていく生き物の為、当たり前に今と同じ働き方をずっと続けられる訳でもありません。中長期的に人事として生きていく為には、「再現性のある働き方」を見つける必要があり、その観点でも転職は効果的だと思います。

但しこれは全て「人事として」です。

もし人事を経験した先に、独立/起業がしたい。事業側に進みたい。など別のキャリアを考えいるのであれば今回の回答は当てはまらないかもしれません。

もっと適切な選択肢があると思います。
個々人のキャリアの方向性によって、歩むべき道というのも変わってきます。

今アナタがキャリアや転職に悩んでいるのなら、5〜10年位先の未来を見据えた時に、どんな経験を積んでおくとよいか。

スタートアップ人事や、起業や経営など様々な事を経験してきてコンサルタントが、キャリアについて様々な角度からのアドバイスが可能ですので、是非、一度相談して頂けたらと思います!


この記事が参加している募集

人事の仕事

仕事について話そう