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最近注目されている「攻めの人事」とは!?守りの人事との違いなど、徹底解明!

こんにちは、HR Climbersです。

今年も終わりが近づき、どんな一年だったか振り返る方もいるのではないかと思います。

ありがたいことに、note記事を見てキャリア相談を頂く事も増え、これまでの活動で出会えた方々に感謝しながら気を引き締めて頑張っております。

最近は、ビジネス環境の変化に対応するために、人事としても変革が必要になっていることを実感している方も多いのではないでしょうか。

そんな中で「攻めの人事」「守りの人事」という言葉を以前よりもよく目にするようになりました。

今回は、CHRO経験者や一人目人事経験者などのメンバーが揃っているHR Climbersならではの視点で「攻めの人事」「守りの人事」について探求してみようと思います。

そもそも守りと「攻めの人事」の違いは?


このような言葉を聞くと、労務、給与計算などが守りで、組織開発や採用が攻め。というイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。

確かにそのような捉え方もあると思いますし、間違いではないかもしれません。

一方で我々HR Climbersが定義する攻めの人事の定義は、

「人と組織を活かして事業を成長させるマインドを持っている人事」

だと考えています。

あくまで根底にある、攻めの人事の定義はこれであり、様々ある人事ポジションでも、組織開発や採用ポジションの方が分かりやすくこれらを考えやすいので、結果としてそういったポジションが「攻めの人事」と呼ばれているのではないかと思います。

逆に言えば、組織開発や採用のような「攻めの人事ポジション」を担っている方でも、上からの指示に従うだけだったり、ルール通りに運用するだけでは、本当の「攻めの人事」とは言えないと思っていますし、逆に労務や給与計算など守りの印象がある人事ポジションでも上記のマインドセットを持って仕事に向き合っていれば、立派な「攻めの人事」だと我々は思っています。

実際にHR Climbersでも攻めの人事として労務のポジションの方々もよくご支援をさせて頂いており、「ここまで考え抜いてくれる労務人事の方がいる会社は本当に素晴らしい会社になるだろうな」と思う、攻めの労務担当の方々も非常に多く存在します。

このように業務内容やポジションで判断するのではなく、人事として「人と組織を活かして事業に貢献する」マインドを持ち、自律的に施策を考え推進していく事ができるかどうかで、「攻めの人事」、「守りの人事」の違いに繋がると思います。

その上で、一例にはなりますが、一般的に「攻めの人事」と言われやすい代表的なポジションは下記あたりになるかなと思っています。

  • CHRO、HRBP

  • 採用人事、リクルーター

  • 組織開発

  • 人事企画

  • 人材開発 / オンボーディング担当人事

  • データ分析 / ピープルアナリティクス

もちろん、前途の通り上記ポジション以外でも「攻めの人事ポジション」はあると思います。

あくまで一般論として、具体的なポジションを挙げるとこのあたりかと思います。

なぜ今後「攻めの人事」が重要になるのか

ここまでは「攻めの人事」と「守りの人事」の違いや、どんな人事ポジションでも「攻めの人事」になる事ができることをお伝えしてきました。


では、なぜ「攻めの人事」が今注目されており、今後、より重要になっていくのか。その要因は大きく3つあると思っています。

1つ目:「外国人人材の流入」

日本では少子高齢化による人手不足の影響で、対策の一つとして外国人労働者の受け入れが進んでいます。

政府は、より多くの外国の方が日本で働ける環境作りを推進しており、日本のビジネス界においても国際化の波が高まっています。

日本人はビジネスにおいて、感情などの非常にソフトな部分を扱う事が長けていると思いますが、海外のカルチャーが入ってきた際には、より合理的であり、事業成長のための組織づくりが求められる印象があります。

この変化に対応していく為には、多様性のある人材が共に働きやすい組織や環境を整備し、人ではなく事業にフォーカスした組織づくりを行っていく必要があり、それらを実施していく為の「攻めの人事」が重要なポジションになってくるのではと思っています。

2つ目は:「ビジネスの複雑化とプロダクトライフサイクルの短縮化」

主にテクノロジーの進化などの影響により、ビジネスの種類や手法は圧倒的に増加しました。

例えば、インターネットがない時代に自分の店を開業する際は、全てオフラインでその場に足を運び、店舗を選んだり、仕入れを行ったり、人を雇用したりする必要がありました。

一方で現在は、お店を開きたいと思ったらECサイトやフリマアプリを活用して即日で開店する事も可能ですし、広告や採用もスポットでオンラインで行う事も可能です。

上記は簡単な例ですが、要するにビジネスにおける選択肢が圧倒的に増えてきているということです。

そういった複雑性を攻略していくために、企業は、自社だけで全てを完結するのではなく、オープンイノベーションとして他の企業と協力してビジネスを進めることも増加しています。

つまりビジネスの複雑性が増し、プロダクトライフサイクルが非常に短くなり、それだけではなく、ビジネススピードも早くなったという事です。

こういったビジネス環境に適応できる、質が高い組織を作る為には、やはり前途したような攻めの人事が今後非常に重要になってくるのではないでしょうか。

3つ目:「働く人の働き方の多様性やD&Iなどの推進」

・現在では、会社員という働き方だけでなく、フリーランスや独立など、「仕事」というものの幅が非常に広がり、自分に合った幅広い仕事ができるようになりました。

また、コロナをきっかけにオンラインでの働き方はもちろん、リモートワークや時短勤務、地方在住、海外移住など多様な働き方する人が増加していると思っています。

選択肢が増えた事により、今まではお金や職位などの物質的価値で幸せを図る人も多かった世界から、場所や時間、働き方など自分の価値観に合わせて幸せの価値基準を設ける人が増えていると思っています。

一方で、このような世界になったからとはいえ、組織やチーム・働く人が、事業を伸ばす為に重要である事にはなにも変わりません。

そういった、生き方や働き方などの価値観が多様化している方々と、どのように働き、協働してビジネスを成長させるか。

画一的ではなく、それぞれの組織にとってオリジナリティのあるチームを作る為に、従来の枠組みにとらわれず、「攻めの人事」として戦略的に動く事ができる人が求められるようになったと思っています。

「攻めの人事」になる為にはどうすればいいか

では、「攻めの人事」になるためにはどんなスキルセットを持っていたほうがいいのでしょうか?

今回は、CHRO経験者や一人目人事経験者などのメンバーが揃っているHR Climbersならではの視点で「攻めの人事」に必要なスキルセットについてお伝えできたらと思います。

大前提にはなりますが、事業サイドの経験を積む事は、「攻めの人事」になる為に非常に重要かなと思っています。

攻めの人事になる為に、事業サイドの経験が必ず必要ということではないのですが、セールスや事業開発などの経験を積んでいる方が、よりリアルに現場感を持って「人と組織を活かして事業を成長させ、プロフィットに寄与するマインド」を持つことができるのではないかなと思います。

多くの人事の方も語っている通り、実際に事業サイドの経験を積んでいる方が、CHROであったり人事責任者などの上位レイヤーのポジションを担っている方が多い事もこれに影響してるのかなと思います。

既にビジネスサイドの経験を積んでいる場合は、これまでの経験を活かして「攻めの人事」への転向を検討してもいいと思いますし、人事の経験しかない場合でも「攻めの人事」になる為に、これから事業サイドの経験を積むのも十分価値があると思っています。

また、もう少し具体的に必要な「攻めの人事」のスキルを挙げるとすれば下記になると思っています。

  • 知識をインプットする力

  • 対話力・思考力

  • 巻き込み力・行動力

これらのスキルは、過去の事例や現代のトレンドを知識として理解し、自組織や経営陣の声に耳を傾け、適切な対話を通じて目指すべき姿を策定する為のスキルです。

特に事業は複雑性があるからこそ、見た目以上に実態はぐちゃぐちゃで、なにか課題なのか。どうすればいいのか。を導き出す為にもこの能力は重要だと思います。

人事の仕事は、給与や働くルール作りなども司っている為、特に多くのステークホルダーを巻き込みのは大変で、目標に向かって諦めずに実行する力は「攻めの人事」になるためには非常に重要なスキルだと思います。

「攻めの人事」の今後のキャリアの可能性

これまでお伝えしてきた通り、今後のビジネス環境はより進化し続けると考えているため「攻めの人事」へのキャリアを歩むことは、非常に明るいと思います。

また、人事は目線が上がれば上がる程、ビジネスの根幹をなす人材や組織と向き合うことになるため、結果として経営的な視点を持つことができるようになります。

メルカリやGoogleのような大企業も、一人では築けません。必ず組織と事業の両方がうまく機能することで、ビジネスは成長します。

「攻めの人事」としてのマインドやスキルを身につけることで、ビジネスマンとして大きな影響力を持ち、事業開発なども行っていくようになり、最終的には経営者や起業をして人を率いて事業を作る。というキャリアを歩める可能性が出てきます。

現代社会において、最も安定したキャリア歩むために必要なのは、自分自身のスキルを磨くことであり、その中でも、人や組織を動かす能力は、特に重要であると言えます。

HR Climbersは、CHRO経験者や一人目人事経験者などのメンバーが揃っているので、これまでの経験を活かしたキャリアパスや「攻めの人事」について、解像度高く伴走する事が可能です。

今まで人事を経験されてきた方が、より高みを目指すためのポジションが多くあります。

また、ビジネスサイドから人事にキャリアチェンジし、将来的に「HR Business Advisor」のようなHRBPを目指される方のご相談も多く受け付けております。

もし「攻めの人事」のキャリアに興味があれば、ぜひ一度ご相談ください。



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