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【転職活動中の方は必読】これだけは抑える人事が教える面接時の基礎対策

みなさん、こんにちは。HR Climbersです。

転職市場が盛り上がりを見せる中、多くの方が新たなキャリアへの一歩を踏み出そうとしていますね。

昨今はニュースなどでも語られていますが、労働人口の減少などの影響により、一見すると転職者に有利な市場のように思えるかもしれません。
しかし、だからといって企業側の採用基準が下がっている訳ではありません。むしろ、優秀な人材を見極めようとする目は以前にも増して厳しくなっているように感じます。

そんな状況下で、転職活動の成否を大きく左右するのが当たり前ですが「面接」です。
面接は単なる企業側からの一方的な見極めの場ではなく、求職者と企業とのマッチングを確認する、非常に重要な場になります。

そんな面接ですが、書類通過となり機会があるにも関わらずそのチャンスを逃してしまう方が意外と多いのをご存知でしょうか。

一人一人、様々な原因がありますが、HR Climbersとして多くの候補者の方のご支援をさせて頂く中で、その原因の一つに、面接の基本的な作法ができていないことが残念な結果になる方が非常に多いなと感じています。

どんなに素晴らしいキャリアや能力、そして想いを持っていても、それを正しく伝えられなければ意味がありません。

今回は、HR Climbersが考える面接で100%準備しておくべき基本的な作法についてお伝えします。
これらを押さえることで、あなたは自信を持って面接に臨むことができ、転職成功への大きな一歩を踏み出せるはずです!

面接成功の鍵となる5つの基本作法

ここでは、キャリアの棚卸しやキャリアビジョンの整理、自己理解、企業調査などの面接対策とは別に、どんな方でも必ず意識してほしい面接における基礎対策を5つまとめてご紹介させて頂きます。

1.簡潔で論理的な回答

面接では、すべての質問に対して簡潔で論理的な回答をすることが重要です。コミュニケーションは職種関係なく仕事の基本であり、遊びには遊びのコミュニケーションのやり方があるように、ビジネスにはビジネスに適したコミュニケーションの方法が存在します。

ビジネスにおけるコミュニケーションは、「簡潔且つロジックに沿って合理的に会話する」ことが重要です。
これにより、あなたの考えが明確に伝わり、面接官があなたの伝えたい事を理解しやすくなるだけでなく、そういったコミュニケーションが取れる方だと評価をする事ができます。

  1. 結論を述べる

  2. その理由を説明する

  3. 具体例を挙げる

  4. 結論を再度強調する

このアプローチを「PREP法」と呼びます。PREPは「Point(要点)、Reason(理由)、Example(例)、Point(要点)」の頭文字を取ったものです。

PREP法を使った回答例 

「私の強みは、問題解決能力です。これは、過去の経験から培ったスキルです。前職では複雑な顧客の要望に対して、創造的なソリューションを提案し、顧客満足度スコアを20%向上させました。このように、どんな困難な状況でも粘り強く解決策を見出す能力が私の強みです。」

このような形で回答することで、面接官は回答をすぐに理解し、その後の具体例でさらに理解を深めることができます。

基礎対策として意識的にできる事になりますので是非面接ではこういった回答を心がけてください。
今回紹介した構成のPREP法については、下記ページをご参考にしていただけるといいかなと思います。


またHR Climbersは人事特化の転職支援を行っておりますので、人事ならではの回答ポイントも以下に記載しておきます。

人事職特有の回答のポイント

人事職の面接では、「事業成長を目的とした」組織全体を見渡す視点と、個々の従業員に寄り添う姿勢の両方が求められます。
回答の中で以下の要素を盛り込むと、より印象的になります。

数値で示す具体的な成果
人事の仕事は、人や組織に対する施策がメインのため、定量的な目標値がない場合も多いですよね。
しかし、だからこそ自分の仕事を定量的に捉え、成果を示せる考え方を持っていることは、非常に強いアピールになります。

事業への貢献を意識した回答
人事として評価されにくい方に多いのが、「人」にフォーカスしすぎる傾向です。
確かに人事は人や組織を司りますが、本質的な仕事は人や組織を通じて事業を成長させることです。
この視点で人事の仕事を捉えられているかが、非常に重要なポイントになります。

経営層とのコミュニケーション経験
人事部は多くの組織で経営直下に置かれています。
これは、人や組織が事業の成長に大きな影響を与えるからです。
そのため、人事の仕事では経営陣や上層部の方と会話する機会が多くなります。
こういったハイレイヤーの方との経験は、ぜひアピールしましょう。


これらのポイントを意識して回答することで、あなたの経験と能力を効果的にアピールできます。
面接官に「この人と一緒に働きたい」と思わせる回答を目指しましょう。


2. 未来志向と圧倒的な当事者意識(他責にしないこと)

基礎対策2つ目のポイントは、「未来志向と圧倒的な当事者意識」です。
特に人事職は、組織全体のモチベーションやカルチャーに大きな影響を与える立場です。
そのため、あなた自身の未来志向と当事者意識は、面接官に強い印象を与えます。

具体的にお伝えすると分かりやすいのが転職理由や志望動機を聞かれた際の回答です。
多くの方の転職理由に、現職の環境面の不満が上げられます。
例えば、「給料が安い」「残業が多い」「上司に◯◯と言われた」「やりたい事ができない」などなど。

これらの理由が転職のキッカケになってる事は問題ないのですが、それをそのまま面接で伝えるのは「他責」と捉えられる事が多いです。
転職理由などを伝える際には、こういった理由を未来に繋がる言い方に言い換える必要があります。

例えば、前職で組織開発をやりたいと思っていたのに採用業務ばかりになり転職を考えている場合。
素直に伝えると、「現職で組織開発をやれると聞いて入社したが採用ばかりで組織開発をやらせてもらえなかったので転職を検討しています。」となります。

これを、
「前職では採用の経験を積みスキルを培ってきました。今後人事としてより成長し、事業成長を実現できる人事になる為に、より大規模で多様性のある貴社組織で組織開発の経験を積み、事業の成長に貢献したいと考えています。」

と伝えるイメージです。
このように、前向きな意欲と具体的な行動指針、キャリアビジョン等を示すことが非常に重要です。

人事は、人や組織を司る非常に重要な役割です。
そのため、人間性を非常に強く見られます。問題の原因を外的要因に求めるのではなく、常に「自分がどうすれば状況を改善できるか」という視点を持つことが大事になってきます。

3.声の出し方と話し方

最近はオンライン面接が主流となっていますが、適切な声量とトーンの調整は、聞き手に与える印象を大きく左右します。
ここはシンプルに明るく、ハキハキとした声で話すことを心がけましょう。

オンライン面接では、通常よりも少し大きめの声で話すと、相手に聞き取りやすくなります。
聞き取りやすい話し方のコツは、ゆっくりと丁寧に話すことです。

早口にならないよう意識し、適度に間を取りながら話すことで、相手の理解を促進できます。

オンライン面接特有の注意点としては、AirPodsなどのワイヤレスイヤホンを使用する場合、事前に設定と音質をチェックすることが大切です。
もし可能であれば、面接前に友人や家族と通話テストを行い、声の聞こえ方を確認できるとベストだと思います。

4.姿勢と目線、カメラの設定

オンライン面接では、カメラの位置と目線に特に注意が必要です。
モニターが斜めに設置されてる場合カメラに対して体が横を向いてしまう事になります。
モニターがあるからだと分かっていても、面接という場においてこういった事をケアしてないのかな?となると、ネガティブに判断される事はあっても、ポジティブに判断される事は少ないと思います。

カメラと目線が一致するよう、モニターの位置を調整しつつ、ノートPCを使用する場合は画面を少し上に傾けるか、PCを高くするなどして、目線が自然になるように位置を調整しましょう。

5.身だしなみと服装、背景

TPOに合わせた適切な服装選びは、第一印象を左右する重要な要素です。面接では、襟付きのシャツを着用し、ジャケットを羽織るなど、フォーマルな印象を心がけましょう。

髪型も整え、清潔感のある身だしなみを心がけることが大切です。

オンライン面接では、画面に映る上半身の印象が特に重要になります。
背景は整理整頓された環境を心がけ、カメラの角度や照明にも注意を払い、顔がはっきりと見えるよう調整してください。

バーチャル背景を使用する場合は、事前にテストし、違和感がないか確認しましょう。

これらの作法を身につけるメリット

こういった基礎対策をしっかりする事で、面接の確度を少しでも上げる事ができると思います。

自信を持って面接に臨める

基本作法をしっかりと身につけることで、面接に対する不安や緊張が大幅に軽減されます。
適切な服装や身だしなみを整え、効果的な話し方や回答の仕方を習得することで、自分の準備が十分であるという自信が生まれます。

結果として、より自然な形で自分の魅力を表現できると思います。

誤解なく自分の魅力を伝えられる

基本作法の一つである「簡潔で論理的な回答」や「ポジティブな姿勢と自己責任の態度」を身につけることで、自分の考えや経験を誤解なく伝えることができます。

PREP法を活用した回答の組み立て方を習得すれば、複雑な経験や考えも分かりやすく伝えられるようになります。
また、具体例を交えた説明を心がけることで、抽象的な能力や成果を相手に鮮明に伝えることができます。

さらに、ポジティブな姿勢で自己の成長などに焦点を当てた説明をすることで、あなたの意欲や向上心を正確に伝えることもできると思います。

面接官との良好な関係構築につながる

適切な姿勢や目線、明瞭な話し方といった基本作法は、誠実さや真摯な態度を表現し、面接官に好印象を与えます。

また、簡潔で論理的な回答を心がけることで、面接官の質問意図を適切に理解し、的確に応答できるようになります。
これは、面接官との円滑なコミュニケーションを可能にし、より深い議論や相互理解につながります。

さらに、ポジティブな姿勢で自己の成長を語ることは、あなたの前向きな性格や学習意欲を伝えることになります。これは、面接官があなたを「一緒に働きたい人材」として認識する可能性を高めます。

面接という場の主導権を握り自分のキャリアを自分で選択できるようになる。

今回ご紹介した面接の基本作法は、特定の企業や職種に限らない面接対策として普遍的な価値を持つものです。

やや当たり前な内容に見えたかもしれませんが、この基礎対策は非常に重要です。
どれだけ綿密にキャリアを棚卸しをし、自己分析を行っても、これらの基本作法がおろそかになっては、せっかくの準備が水の泡になりかねません。
素晴らしい経験や能力が、正しく相手に伝わらないリスクがあるからです。

一方で、この基礎対策をしっかりと身につけることで、人柄や物事に対する姿勢、当事者意識といった、書類では伝わりにくい魅力を効果的に表現できるようになります。

そうなれば、単なるスキルや経験だけでなく、「人」として面接官の共感を得ることができると思っています。

HR Climbersは、単純にキャリアの設計や伴走をするだけでなく、それらを実現する為のこういった基礎的かつ本質的な部分に重点を置いたサポートも大事にしています。

転職があなたの人生を大きく左右します。
だからこそ、本質的な魅力を引き出し、理想のキャリアへの扉を開く手助けをしたいと考えています。

面接対策に不安を感じている方、自分の魅力をうまく伝えられていない方、より効果的な転職活動を行いたい方など是非HR Climbersにご相談ください。


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