今日、妻は鯛の刺身を買っただろうか。
昼間、コーヒーを飲もうとおもって冷蔵庫に手をかけようとしたら、かわいい息子の字が目に入りました。こくごノートは、つまり、ノートがいっぱいになったので新しいの買ってきて!だと思うのですが、その後の一文が感情がこもっていました。
タイのさしみせったいだよ?(あつ)
一見、意味わかりませんよね。僕が、独自に解析したいと思います。まず「タイのさしみ」ここまでは誰にでもわかると思います。そう「鯛の刺身」ですね。はい。間違いありません。それに続く「せったい」ここがポイントなんですが、これは「ぜったい」つまり「絶対だよ」です。
つまり、「鯛の刺身、絶対だよ」です。
そして最後の「(あつ)」。この暗号のような文字は一体何を意味しているのでしょうか。明日までのなぞなぞにしましょうか。いや、そんなもったいぶるようなことでもないので、一気に答えを明かしてしまいますね。
じつはこれ、書き間違えではありません。
そのまんま「(あつ)」なんですよ。漢字にすると「(圧)」です。
つまり、明日買い物をするであろうママに対して「これ、絶対に忘れんなよな」と圧力をかけているということなのです。「ぜったい」だけでは、気持ちが伝わらないと考えたんでしょうね。その溢れた気持ちを、最後に「あつ」という言葉で付け足したんです。
子供って凄いですね。自由そのもの。
この原稿を書いている途中で、妻が買い物から帰ってきました。さて、息子の想いは通じたのでしょうか?早速、妻にきいてみました。
「鯛の刺身、買ってきた?」
「いや、それが無かったの」
やや胸が痛みましたが、無かったのなら仕方ありません。
「でも、ブリがあったから買ってきたよ」
我が家では、マグロ、ブリ、鯛、サーモンの刺身が子供たちに大人気なのです。アニサキスが怖いので、養殖であることを確認して買ってきます。リスクはゼロにはできませんが、感染症同様、最大限の予防対策を講じて経済活動を営むことにしています。
ブリなら、息子も納得だね。
ちなみにこの養殖ブリですが、わが家では柵で買ってきます。そして塩をまぶして、しばらく冷蔵庫で寝かしてから食べています。余分な水分が抜け、身が締まってとっても美味しくいただけるんですよ。これから美味しい季節になりますね。楽しみです!
ん?まてよ。この写真あらためてみてみると、最後の「?」っておかしくないか?ただ単に圧をかけたいんだったら、間違いなく「ぜったいだよ!」でいいですよね。僕はここに、ママの顔を覗き込みながら「ね?」とお願い事をする息子の真の姿を読み取りました。
僕もそうなのですが、あんまり人に何かを強制できる性格じゃないんですよね。それが「?」と「(あつ)」の合わせ技を使う、という複雑な表現になっているように感じました。これから、どういう風に変化するかわかりませんが、僕は今この瞬間を大切に愛おしんでいきたいと思っています。
むすこ、サイコーーーーーーーーーっ?(あつ)
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