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絵っていつから絵になるの?【島の画家さんに依頼しました②】

先日投稿したこの記事。

斉藤茉莉さんという画家さんに唐辛子・香川本鷹の絵の作成を依頼しています。(茉莉さんは、私と同じく香川県丸亀市さぬき広島に移住してきた方)

続々と茉莉さんから途中経過が送られてきております。

塗り始め。

塗り始めと言っても、

日本画では、ドーサ液と呼ばれる滲み止めを施した和紙や絹、木の板等の支持体に、膠という定着剤に色材を混ぜた絵の具で描きます。紙に描く場合、胡粉で下地を作る事が多いと思います。

茉莉さんより

こんな事前作業があるらしい。続いて絵の具。

岩絵の具や水干し絵の具

生まれてこの方、粉末の絵の具なんて見たことも使ったこともない筆者。

岩絵具:膠と混ぜて使う、粒状の絵の具。本物の鉱石を粉上に砕いた“天然岩絵具”に対して、金属酸化物とガラスを原料とした人工鉱石から作られた比較的安価な“新岩絵具”があります。ひとつの色に対し、さらに粒の大きさによって番号が振ってあり、1番(大きい)〜13番(細かい)、最も細かいのが白(びゃく)番となります。細かくなるほど白っぽく見えるので、白番と言います。
水干絵具:土や胡粉に染料を染め付けた絵の具。こちらも膠と混ぜて使います。

茉莉さんより
こういう絵を塗るときって、どこから塗り始めるんでしょうね?
ウチの畑にいる雑草(カタバミなど)も描き込んでくださいました

さてさて、もうすぐ完成とのことですが、完成という文字を前にするとふとした疑問が湧いてくるのです。

「絵って、いつから(どの段階で)絵になるの?」

下書きを始めた時点で私は「もう綺麗」なんて思っていたのです。つまり、絵としてそれを認識していたのではと・・・?

今思えば、完成品という終点だけをみて、私は絵を「絵」と呼んでいたような気がするのです。製作、すなわち点の集合体である線で絵をみてみると、新たな気づきがあるのではないかとさえ思えてきます。

そう思うと、完成品と同じくらいに、その線をなぞらせてもらうことが楽しみになってきました。

「絵っていつから絵になるの?」

茉莉さんにも質問してみようと思います。

★茉莉さんのインスタグラム↓


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