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26歳独身男が離島でカフェランチ感を全力で醸してみる

2021年10月某日。築95年の宿で、カフェランチ感を出す試みが始まった。

さて、カフェランチ感とは一体何なのだろう?それは極めて抽象的で、実態のないものに思えた。

離島で宿を営む26歳独身男。日頃の楽しみはプロ野球チーム・オリックスの試合結果と島の人からもらった芋焼酎を湯割りで飲むことくらいだ。そんな野郎がカフェランチ?と思った方も多いだろう。

しかし、こんな私には隠れた一面がある。雑貨屋とカフェを巡る趣味、そして「オズマガジン」の定期購読である。私が知る限り、男女という視点で定義していくならば極めて「女性的な」趣味である。

私の経験上おしゃれカフェでプロ野球中継は流れていないし、オズマガジンのモデルたちは芋焼酎ではなくクラフトなんちゃらとかいうビールやら洋酒やらを好んでいる。

私の経験と教科書「オズマガジン」を総合した結果、一つの答えを出した。

カフェランチは木のプレートに乗っている。そして、品目が多い

そのため、本稿では「木のプレート」と「品目数の多さ」をカフェランチ感と定義したい。

前置きが長くなりましたが、割と頑張ったので読んでやってくださいませ。

ゴーヤと赤ピーマンのおかかサラダ

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ゴーヤ赤ピーマンは畑から。ゴーヤは下茹でして苦味を抜くのがオススメです。ポン酢、お好みでごま油をどうぞ。

春雨の春巻

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春巻の皮って表・裏あるんですね。8/10枚目で気づきました。通りでキレイに巻けないわけだ。
さて、歯ごたえの残る生姜がポイント。具は人参、豚こま、しめじ。添え物は採れたてのルッコラ

香川本鷹の麻婆茄子

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私のメイン作物・香川本鷹。生唐辛子のコクのある辛味を食べてほしいところ。生唐辛子を使っているので、豆板醤は少なめ、甜麺醤は少し多め。
ナスネギも畑におります(ナスはもう終わりかな、、、)。

バジルと素麺のフリッタータ

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noteで見つけた素麺のフリッタータに畑のバジルを合わせた一品。いまは宿のごはんの定番となっています。

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香川本鷹で作ったチュニジアの調味料・ハリッサ(唐辛子・香川本鷹・クミン・にんにくetcを練ったものらしい)と一緒にお出ししています。
畑のバジルもそろそろお役御免が近づいています。

香川本鷹とイタリアンパセリのペペロンチーノ

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シンプルなペペロンチーノに畑のイタリアンパセリを。生唐辛子で作るペペロンチーノは爽やかな香りが抜群です。
奥は間引いたカブを茹でたもの。

クルファスリエ(kuru fasülye)

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ここからトルコ料理。白いんげん豆のトマト煮込み。トマトペーストがないので、ホール缶で代用しています。オリーブオイルでしっかり炒めた玉ねぎに白いんげん豆を投入。ホール缶と水で2時間ほど水気が飛ぶまで炊きます。味付けは塩のみでホッとする味わい。
トルコの家庭料理の定番で、日本でいう肉じゃがみたいな一品とのことです。
※kuru fasülye(乾燥した白いんげん豆)という意味

ムサカとバターピラウ(Musakka / Pilav )

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写真を取り忘れてましたのでこれで。ムサカとは揚げナスの上に、ミートソースとピーマン・トマトを乗せてオーブンで仕上げる料理。
トルコだけでなく、ギリシャなどでも少しずつ形を変えて愛される一品です。

途中経過はこんな感じ↓
トマトが畑にないので、今回はピーマンのみ。

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またバターピラウはトルコの定番。家庭でも食堂でもどこにでもあります。
お米をバター、塩、砂糖で炊くトルコらしい一品です。
トルコ語Pilav(ピラウ)はピラフの語源という説があるみたいです。ほんとなのかな?

ケバブ風チキン(Tavuk Kebabı) 

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ケバブはトルコ語で焼肉」。鶏焼いても、牛焼いても、ケバブとなります(ちゃんこ的な、、、?)。
ゆえに例えば、ケバブの前にŞiş (シシ/串)をつけて、シシケバブ(串焼きケバブ。
おなじみの長いナイフで回転している肉を削ぎ落とすタイプは、döner(ドネル/回転する)をつけてドネルケバブ(回転している肉ケバブ)となります。

長くなりましたが本題。味付けはクミン、パプリカパウダー、おろしにんにく、ヨーグルトに漬け込んでオーブンにて20分ほど。
現地のように油を落とせないのでズレは否めませんが、お手軽に異国感を味わえる一品です。

さて、全部木のプレートに盛り付けしてみると、、、

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ミスった最終形態を撮ってない、、、

というわけで、今、私が出せる本気度マックスの料理たちでした。品数はお客様の人数にもよりますので、悪しからず。

夏~秋は上記のようなメニューをセレクトして、お待ちしております!

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宿「ほとり」では、法令遵守の観点から、お客様との共同調理にてお食事を提供しています。そのため、いわゆる飲食店のようにホストが全てを用意するというわけではありません。あくまで「一緒に料理する」がルールとなっています。

さて、私はこの時間がとっても好きです
なぜなら、初めてあったお客様と打ち解けるきっかけになるから。
料理をしている間に色んなお話をして、一緒に食べて話をして、お茶して話しして。
話してばっかりですね(笑)

料理がお得意な方はもちろん、未経験という方も気兼ねなくご参加くださいね。私もができる限り、手と口を動かします!
畑で野菜を採って、そのまま調理する美味しさは、他には代えがたい美味しさです。

ぜひ一度、香川県丸亀市のさぬき広島まで。
畑で次なる美味しいメニューを考えながら、島でお待ちしております☀

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宿っぽくない宿でございます。





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