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種まき、そして発芽【今年も香川本鷹の栽培が始まりました】

遡ること20日ほど前、今年も島の唐辛子・香川本鷹の種をまきました。
これから1月頭くらいまで、ともに生活していきます。
400年以上の歴史を誇る香川県の伝統野菜です。

さて、まずは苗床を構えるところから。

以前来てくれていたヘルパーのふうかちゃん、この記事では度々登場します

苗床とは苗を作るために作る畝のことを指します。そのため、苗作りが終わると解体し、栽培用の畝へと戻します。
写真は、鍬で土を上げ、表面をレーキや竹の棒で表面をならしている様子です。

さてこちらが唐辛子の種。この一粒が大きくなって、無数の実をつけるとはにわかには信じがたい。ただ事実、実をつけてくれます。
こちらは前の日の晩から湿り気を与え、ズボンのポケットに入れて人肌で丸一日温めておきます。そうすると、種が発根しやすくなるのです。種の発芽とは言いますが、実は発芽する前に根が先に出るという。

畑に戻って、種まき。3粒ずつ植える作業をひたすらに繰り返します。

しゃがんでは、まいて

フレームの意味はこの後

種をまき終えたら、土をかぶせ、軽く抑えます。この抑える作業を「鎮圧」と言いまして、土と種を密着させることで水やり時に種が流出しないようにします。

なぜか分かりませんが、とても楽しそう

で、もちろん水やり。指導してくれている島の農家のおっちゃん曰く、「水やりは毎日やらんでいい。ただ、やるときはどっぷら(=溢れるくらい沢山という意味らしい)やるんや」とのことで、中途半端な量をやるくらいなら水やりはしない方がマシとのこと。野菜も人間もメリハリが必要なのかもしれませんね。

フレームをたくさん差し込みます(写真は水やりの写真ですが)。なぜならば、

洗濯バサミで簡単に開け閉めができます

こうしてビニールを張り、トンネルを作るため。さてなぜビニールを張るのか。これはトンネル内の気温と地温を上昇させたいからです。
唐辛子の発芽適温(地温)は25度~30度。3月末とはいえ、昼間でも気温は15度を下回る日もありますゆえ、トンネルなしでは25度以上をキープするのは難しい。事実昨年はトンネルをしなかったので、発芽が4月中盤以降までずれ込みました。
※このトンネル内は昼間は35度から40度近い気温となります。

そうして、ひたすらに芽吹きを待つこと13日。

こちらが香川本鷹の芽です。高さは1㎝くらい。
13日と軽く書きましたが、7日間もあれば芽が出るだろうと鷹をくくっていたせいで、かなり冷や冷やしてました。
次の段階では葉の合計が4枚になる予定です。

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さて、農業には「苗半作」という言葉があります。苗を作るまでの作業がその年の畑仕事の半分を占めると言えるくらいに、苗の出来不出来は最終的な収量に直結するということ。そのため最近は毎朝・毎夕、唐辛子の様子を見に行く日々が続いています。

春先に良い苗をこさえることができるか。
早速今年も一つ目の山場を迎えています。

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