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野菜本来の味って、いつなんだろう?

野菜には本来の味を楽しめるタイミングが複数備わっている

野菜本来の味はいいよなぁ

最近、秋ナスがよく獲れるようになってきた。
少し油を吸わせて焼いてみたりすると、とってもおいしい。
特段大した味付けをせず、軽く塩を振っただけで十二分に美味しいのだ。

そして、

「これが野菜本来の味だなぁ」

と心の中で思うわけである。
そんなことを思った数十秒後、私はまた思う。

「ん?油吸わせて、塩振った状態を本来の味と呼んでいいのか?」

本来の味はいつ?

つまり、本来の味はいつを指すのか?ということである。

実際、料理本やレシピ記事などを読んでいると、

「茹でることで野菜本来の味が出ます」
「塩もみすると野菜本来の味がします」
「軽く酢で〆ると野菜本来の味が」

どうやら野菜本来の味を引き出す方法は数多開発されているらしい。

やはり生のまま?

本来という言葉は、はじめからその状態であることを指す言葉だそうだ。そのため、文字通り一義的にいえば、本来の味を楽しむには野菜を調理せずに生食することが近道なのかもしれない。

実際、採れたてのナスはお造りにしたいくらい美味しいし(食べ過ぎると腹をこわすそうだが)、ピーマンも私自身そのままよくかぶりついたり、サラダにして食べてもいる。

やはり生ならではの味や香り、場合によっては食感も生食の楽しみの一つだ。ゆえに、生食こそ「はじめからその状態を楽しむ」といって、差し支えないだろう。

調理しなければ食べられないものも

ただナスやピーマンとは違い、調理しなければ到底美味しいと思えない野菜もある。

たとえばゴボウにかぶりつくなんてことは想像しがたいし、ジャガイモやサツマイモも生のまま食べるという人はどのくらいいるのだろう。

そのため、「初めからその状態」を味わうことは、その2つ目の意義として、「初めから備わる状態」を引き出すことでもある。
それはまさに先にあげた揚げる、茹でるは、もむ、〆るなんて作業がそれにあたる。

本来の味は何度もやってくる

どうやら野菜には本来の味を楽しめるタイミングが複数備わっている。逆に言えば、生食での本来の味と、調理後の本来の味はもしかすると全く異なる様相を呈す可能性もあるだろう。

そのため、私が感じた「本来の味っていつ?」という答えは、ピンポイントでここだ!というものではないらしい。

え?結局本来の味がいつだか分かってないじゃねえかって?
そう思ったあなたには、ナスのお造り、揚げナス、ナスの煮びたし、ナスの味噌汁を今晩の献立としてオススメしたい。

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というわけで、今夏採れた野菜を。
トマトやズッキーニはもう終わってしまったので、もはや懐かしい、、、

というわけで、本日はこれにて!
ご清読ありがとうございました!

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