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覚醒剤取締法違反で証拠不十分となり釈放後、酷い人権侵害を受けた閉鎖病棟の話を書いていき…

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覚醒剤取締法違反で証拠不十分となり釈放後、酷い人権侵害を受けた閉鎖病棟の話を書いていきます

最近の記事

母親について

うちの母親はBPD(境界性人格障害)だと思われ、私の過去のエピソードを知ってる人には納得されます。専門書も読みましたが、残念ながら本当にBPDなのだと思います。 世間体を気にして見栄を張り言葉遣いも丁寧、一見親身な子供思いの母親と思われることでしょう。 ですが、本当の彼女は自分のことばかり考えていて他の人のことはまるで見えていないかのように相手の感情を無視します。 ある年齢から彼女が精神科に行った方が早いと考えるようになりました。 彼女は自分が必要とされることに非常に生きが

    • 閉鎖病棟の患者の様子2

      便座が温かく柔らかい素材で(部屋にあるものはとても硬くて冷たかったです)車椅子用のような広々とした共用トイレがあるのに気付いたのも病棟を移ってからでした。 車椅子のおばあちゃんが入って行くのを見て、私もときどき使用していました。トイレットペーパーがちゃんとホルダーから取れるのが良かったのです。 鍵もかけられるし、なるべくそちらを使うようになりました。 けれども、何か説明があったわけでもなく使用許可が下りたわけではありませんでした。”勝手に”使っていただけですが、誰にも咎められ

      • 閉鎖病棟の患者の様子

        床に座ったり、寝転がったりするのは当たり前でした。誰も目に留めません。 1日に5回以上着替えをする人、ほとんどご飯に手をつけない人、私のように他人の余り物でも食べる人、点滴が痛くて声を出して泣いてる人、ずっとテレビにかじりついている人。 「すいませーん!」「看護師さーん!」と呼び続ける人は多かったです。すぐに対応してくれないからです。 そうでなくてもナースステーションの前を四六時中誰かがうろうろしていました。 やることがないし、人間観察的な意味もあるし、「こうしてくれたらいい

        • 友人たちから聞いたこと

          私の記憶には妄想と現実がぐちゃぐちゃになって入っているのだと指名しているホストから告げられました。 ひとつひとつ確認しましたが、釈放になった日これが最後だと思い行きつけのお店に行き、友人に会ったようです。 が、その時にはすでに幻聴や妄想がひどくなっており正確な記憶はないことが残念で仕方ありません。 確か、最後にお店に行ったとき出所祝いと称して担当ホストがいろいろ出前してくれたことを覚えています。それでもそれにもカクテルという名の幻覚剤が仕込まれているように感じたのです。 後

        母親について

          閉鎖病棟の実態について8

          実際のところ完全に幻覚幻聴妄想はなくなっていましたし、先日スタッフに言われたことも信じられませんでした。 昼過ぎに担当医師が部屋を訪れ、もう少し入院してて欲しいなどと呑気に言っていました。そして院内を案内するよ、と言われ開放病棟を見ると自販機も普通にあり、別世界に来た気分でした。 外にも連れて行かれ「ここにコンビニがあるしあそこにバス停もあるから帰ろうと思えば帰れる」と告げられました。 いよいよ退院するために担当医師を説得するというところですが、「キメセクってめちゃくちゃ気

          閉鎖病棟の実態について8

          閉鎖病棟の実態7

          そんな暮らしの中で、悪夢はどんどん悪化していきました。今置かれている状況が夢に現れるようになったのです。朝方何度も目が覚め、鼻水や咳、痰が絡むなどの症状も出始めました。 でもスタッフは相変わらず「医師の指示がないと何もできないから」の一点張りです。その日は土日を挟んでいて、次に医師が回診に来るのは月曜日でした。 どんどん悪化していく体調の中で鼻血が出たり、そして友達も仕事以外のほとんどの時間を私に費やしてくれました。 全員病院の奴らと同じ口調(地元弁なのもあるかも)だからと信

          閉鎖病棟の実態7

          閉鎖病棟の実態6

          ある夜、共用のテレビでミニオンを観ていたときのことです。男性スタッフが「本当に21時でこれ終わるの?」と何度も聞いてきました。 「見てもいいけど消灯になって終わってなくて悲しい思いしても知らないよ」とのことでしたが、私たちも子供ではありません。 きちんとした1人の成人として扱われている感覚は全くなかったです。 ご飯が正確な時間に運ばれてくることもなく、呼びかけがあったわけでもないので空気で察していました。醤油やスプーンが用意されていることも自分で気づいて知ったことです。当時は

          閉鎖病棟の実態6

          番外編

          これが当時私がいた病室の写真です。 拘置所は和式でしたが完全水栓でしたし、トイレのドアくらいはありました。 ここでは半ぼっとんの水栓式トイレで、手を洗うところから出る水を飲んで過ごしていました。 歯ブラシも歯磨き粉がなく、どうやらそれは親からの差し入れだったようですが私の嫌いな“やわらかめ”の歯ブラシでした。 歯磨き粉は週一度スタッフが代わりに買い物に行ってくれるという日に「一番安いのを」と頼んだことから入手できました。 言わなければレシートも渡さないような非常識な病院です。

          番外編

          閉鎖病棟の実態について5

          そうしているうちに男性患者が私に付き纏うようになり、見つめてきたり「手繋ぐ?繋ぎたいんでしょ?」などと言ってきて、またさらに新しい患者が入ってきて四六時中スタッフにDVDプレイヤーの貸し出しや時間の確認をしていてストレスは多くなるばかりでした。 なんせその2人がじっとしていないので静かな場所を好む私には地獄のようでした。 でもやることも何もないし、いっそ私もOTに行きたいと思いましたがそういった話が持ちかけられることは最後までありませんでした。 話し相手がいないので仕方なく男

          閉鎖病棟の実態について5

          閉鎖病棟の実態について4

          週2回しか医師が回診に来ないことも最初は教えてもらえませんでした。また、ソーシャルワーカーの人を紹介されましたが、忙しいと言って呼んではくれません。 何を訴えても、「医師の指示がないとできないから」と言われるだけでした。 ようやく1時間限定で使える許可を得た携帯では緊急連絡先に指定してあったホストの番号にかけることしかできず、暗記していた実家の電話番号にかけると親が出ました。退院したいと言う私に、「今は心と身体をゆっくり休めて」としか言わずどのような環境にいるかなどは聞いても

          閉鎖病棟の実態について4

          閉鎖病棟の実態について3

          当時、10時から16時までの間だけホールに出ることを許可されていたと思います。大好きだった音楽を聴きたくて仕方ありませんでした。 そうすると若い男性が「俺のiPod使う?」と訊くのです。この時代になぜiPod?と思いました。 しかし久しぶりに聴く音楽はとても耳に心地よく、そしてなぜだかスタッフが来ると彼は怯えたように取り返そうとして何故だか私も罪悪感を覚えました。見つかったらとても”怒られる”という感じがしたのです。 毎日着替えを持ってスタッフが来ました。まずはピンクの時代

          閉鎖病棟の実態について3

          閉鎖病棟の実態について2

          運悪く医療保護入院となった病院は最悪の場所でした。私の意見は聞いてももらえず、力ずくで男性スタッフに持ち物を取り上げられたり、部屋に鍵をかけられ、「次は身体拘束だよ」と脅されました。 生理中だった私は尿取りパッドのようなものをつけさせられました。それをみて私はとてもショックを受けました。拘置所でも生理中はナプキンをもらえましたが、ここではそれすら許されません。 時計もシートをつけられた窓の隙間から見るだけです。それが本物の時計なのかも私にはわかりませんでした。 今が何年何月何

          閉鎖病棟の実態について2

          事件と閉鎖病棟の実態について1

          私は覚醒剤取締法違反の疑いで拘置所にいました。半分巻き込まれ事故です。証拠不十分で不起訴となった後、自宅に戻りましたが、元々精神疾患があった中でのストレスやショックによる幻聴幻覚妄想は拘置所内でもあり自宅に戻っても悪化して行く一方でした。 幼い頃から家族とも折り合いが悪く、所謂機能不全家庭で育ち親とは疎遠でした。 友人が訪ねてくれたり、行きつけのホストクラブがあり彼らの助けを借りたり、訪問看護や長年通っている信頼しているメンタルクリニックがあり受診して両親の仕送りで生活してい

          事件と閉鎖病棟の実態について1