書評・読書メモ:医学書院『病院』 特集「ステークホルダーマネジメントとしての病院」2018年2月刊
これまでにも病院広報を論じる書籍はありました。多くは執筆者の活動や事例をまとめたハウツーを披露する、あるいは広報に取り組む上での信念や心構えを記したエッセー風でした。これはこれで現場の実践的なヒントや手がかりとして有用ですし、ユニークな知見を得られる点で有用です。
一方で、事実ベースであったり属人的であったり「その病院だから、その人だからそれが成立したのだろう、成功したのだろう」という、再現性や一般化という点で頼りない側面がありました。あるいは広報と題しつつも、実態はAID