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たぶん小説になる予定。今書きためているところです。
あらすじ
浪人し、就活も失敗し、あとがない主人公浅霧遥香。
そんなある日、彼女に異変が襲った。
それは今流行りの異世界転生…
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#コメディ
Knight and Mist第八章-11 協定の行末
「オホホホホ嫌だわアタシったら取り乱しちゃって! あらためまして自己紹介と参りましょう♡」
「語尾にハートがついててもこええぞこの女」
イーディスが引きつった声で言う。
モンロー家の宮殿客間で。
ハルカ、イーディス、モンド、モンドの妹であらためて話をということに。
人払いのためクール・シトラスは出ている。代わりにのっぽのお爺さんがいた。執事服を着ておりいかにも執事でセバスチャンという感じ
Knight and Mist第八章-10 モンロー家
キラキラ軍団に護衛されながら、イーディスとハルカ、そしてキラキラマントに派手な羽飾りのクール・シトラスとさらに派手な羽飾りのモンドで馬車に乗り、羽で窒息しそうになりながらゴトゴト数十分。そのお屋敷は現れた。
ピンクの外壁に、精巧な彫刻。鉄柵の向こうに前庭があり噴水が真ん中にある。
まさに宮殿。砦とは違う、貴族が住まうためだけの、豪華絢爛な、いわゆるお城だ。
でかい扉の前には身なりの良い男が見
Knight and Mist第八章-9 王都に吹く風
「そこまでだ!」
マンホールのようなところから顔を覗かせた途端、複数の槍がつきつけられた。
イーディスとハルカは肩をすくめて手をあげる。
「だから言ったじゃねーかトンチンカン! せめて城から出るくらいは距離を取ってから地下水道から上がろうって! バカ! マヌケ!」
「どこから地上に出たって一緒でしょ! 門の外に出ちゃったらまた入れなくて困るだけだし! なら一番手前でいいのよ!」
「厳重に