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著…笹本恒子『好奇心ガール、いま97歳 現役写真家が語るしあわせな長生きのヒント』

 わたしはまず著者がワインを嗜む写真に注目しました。

 著者の爪もまた、ワインと同じ色に塗られているからです。
 
 爪だけでなく、服装もお洒落。

 食事が喉を通らなくなった時は、「病気かしら?」「歳かしら?」と考えるのではなく、「わたくしは恋をしちゃったのかしら…」と考える。

 そういう感性って素敵!

 また、この本には、著者が71歳の時に写真家として完全復帰したエピソードが載っていて、わたしはとても良い刺激を貰いました。

 多くの人がリタイアする年代に、再スタートを切るとは!

 きっと、やりたいことがあれば、年齢を理由に老け込んでいる暇はないのでしょうね。

 元気溌剌、好奇心いっぱい、活力全開って感じで尊敬します。

 わたしは以前著者の他の本を読んだことがありますが、やはり元気に長生きしている人は他の人と違うなあ…と驚かされます。

 …とはいえ、そういう著者でも、やはり生身の人間。

 この本によると、著者は真剣に自殺をしようとしたこともあるし、もう二度と写真の仕事は出来ないかも…と悩んだ時期もあったそうなのです。

 どんなに凄い人でもそういう弱さもあるということに、わたしは親しみを覚えました。

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