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著…若尾裕之『ハッピーなお葬式がしたい! 人生のフィナーレをどう飾るか?』

 人間の死亡率が100%であることを踏まえて、自分の人生のフィナーレをどう飾るか考えて生きることで楽しい晩年を迎えよう! という明るいスタンスの本。

 第1章には身近な人が亡くなった時に自分がすべきことについて。

 第2章・第3章には葬儀業者の選び方について。

 第4章には樹木葬や生前葬などちょっと変わった葬儀方法について。

 第5章にはお墓のあり方について。

 などなど、人間の最期にまつわることが、専門用語を極力省いた文章で書かれています。

 ただし、あくまで広く浅くですので、細かいことを知りたい方は各々に関する違う本が必要だと思います。

 わたしは今までお葬式について深く考えたことがなかったので、この本が十分参考になりました。

 お墓に関しても、読んでいて「へぇ~!」と思うことが多かったです。

 たとえば、

 現在のような石の墓が建てられるようになったのは、室町時代以降です。

 (著…若尾裕之『ハッピーなお葬式がしたい! 人生のフィナーレをどう飾るか?』 P88から引用)

 庶民の家のお墓が確立したのは、明治30年代以降のことです。江戸時代以前は、野原、林、島などに遺体を捨てる「野捨て」が一般的でした。

(著…若尾裕之『ハッピーなお葬式がしたい! 人生のフィナーレをどう飾るか?』 P99から引用)

 といったこと。

 時代が変わるとお墓も変わってくるのですね。

 また、この本に、

 死後、急に遺影用の写真を選んだり、スナップ写真から加工することは大変な作業ですし、拡大するときれいな写真に仕上がらないものです。~(中略)遺影用の写真は用意しておきたいですね。

(著…若尾裕之『ハッピーなお葬式がしたい! 人生のフィナーレをどう飾るか?』 P194から引用)

 と書かれていたので、早速わたしも遺影用の写真を用意しました。

 わたしはやりたいことも、やらないといけないことも沢山あるので、今死ぬわけにはいきません。

 しかし、人間はいつ死ぬかわかりませんし、納得のいく写真を遺影に使って欲しいから。

 だから加工アプリで鼻や顎のラインをちょっといじりたいな~!

 …って、さすがにそれは遺影としてNGでしょうか?

 でも、あの世から「ニキビ跡を消して!」なんて注文をつけることは出来ませんから、現世にいるうちに自分の遺影を加工…いや、ちょこっと修整しておくのは大事ですよね。

 備えあれば憂いなし!

 また、『北斗の拳』のラオウのお葬式が本物の寺院で行われたことを、わたしはこの本で初めて知りました。

 なんだかとってもワクワク!

 谷村新司さんが葬儀委員長を務め、宇梶剛士さんが弔辞を読んだ…ですって…?

 人間のお葬式よりも豪華じゃありませんか!

 漫画のキャラクターとはいえ、ラオウは超有名人ですものね…。

 わたしもラオウのように「我が生涯に一片の悔い無し」と最期に言いたいものです…。



 〈こういう方におすすめ〉
 自分のお葬式についてイメージを膨らませたい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1時間半くらい。

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