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監修…山藤祐子 協力…新村響子『トラブル回避のために知っておきたい ハラスメント言いかえ事典』

 パワハラ、セクハラ、SOGIハラ、マタハラ、パタハラ、ケアハラ、モラハラ、マリハラ、リモハラ、セカハラ、ジェンハラ、エイハラ、ソーハラ、カスハラ、アカハラ…。

 世の中たくさんのハラスメントがあって、「どれがどれだっけ?」と混乱して目眩がしてきます。

 こんなに世の中ハラハラだらけなので、わたしも自分が何かしらのハラスメントをする加害者になっていないか不安。

 余計なことをしない・言わないで済むように、いっそ家で引きこもってしまいたい!

 しかし、仕事やプライベートがある以上そういうわけにもいかないので、わたしはこの本を読んでみました。

 職場の人・恋人・夫婦・家族・友人・他人等との間でありがちなハラスメントの事例や判例が載っています。

 様々なシチュエーション別に、侮辱的で相手の人格を否定する言い方には「×」、ハラスメントなのかグレーゾーンなのか微妙だけれど相手を不快にさせる言い方には「△」、トラブルを回避できる言い方には「○」が付いていて分かりやすいです。

 「×」がアウトなのは当たり前として、「△」は自分の考えを相手に押し付ける印象があります。

 「○」は、「あなたはどう思いますか?」「一緒に考えてみませんか?」「お願い出来ますか?」といった風に、相手を気遣うニュアンスがあるのがポイント。

 普段のコミニュケーションにもこの「○」の感じを取り入れたいです。

 また、わたしは当初、自分が加害者になっていないかチェックするつもりでこの本を読み始めたのですが、「×」や「△」の付いたものの中に、自分がこれまで色んな人たちから言われてきた言葉が混じっていたことに気づいて衝撃を受けました。

 わたしのようにもともと自己肯定感が低く、ひどいことを言われても麻痺しているような人は、知らず知らずのうちに心の傷を深くしがちなので、こうした本を読んで自分が気づかぬうちに被害者になってストレスを溜め込んでいないかチェックすることをおすすめします。

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