著…長田弘『誰も気づかなかった』
飾らない言葉でありながらも、心を打つ詩集。
まるで清らかな水の流れのよう。
わたしが特に好きなのは、
という詩。
詩というものは考えるものではなく感じるものであるとわたしは思いますが、この詩にはまいりました…。
うまく言えないのですが、日々あくせく働いていて大事なことを見失ってばかりの己の足を立ち止まらせてくれるような、そんなメッセージが伝わってきたように思います。
普段、声の大きなものや、パッと目を引く派手なものに意識を向けてしまいがちですが、大切なものは悲しいくらいに静かだと気づかされます。
また、
という言葉も素敵で、思わず見入りました。
〈こういう方におすすめ〉
美しい詩集を探している方。
〈読書所要時間の目安〉
30分くらい。
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