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詩…アイリーン・フィッシャー 絵…サラ・フォックス=デーヴィス 訳…たなかたえみ『うさぎにもクリスマスはくるかしら?』

 陽の光に照らされてダイヤモンドのように輝く雪原。

 そのまわりで生きる動物たちや人間たちの姿。

 それらと優しい詩を合わせた、美しい絵本です。

 わたしが特に好きなのは、『雪のステッチ』と題された詩。

 この詩の中の、

 だれでしょう
 冬の まっ白な おうちで
 ちくちく ぬいものするのが すきなのは?

(詩…アイリーン・フィッシャー 絵…サラ・フォックス=デーヴィス 訳…たなかたえみ『うさぎにもクリスマスはくるかしら?』)


 という表現がとても素敵です。

 足跡を縫い物にたとえるなんて可愛い!

 雪の上を歩く音が、「さくさく」ではなく、「ちくちく」と聴こえてきそう。

 こういうイメージの膨らませ方をすると、人間が歩いていった跡もなんだか刺繍みたいに見えてきて、心が和みますね。



 〈こういう方におすすめ〉
 可愛らしい詩集絵本を読みたい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 15分くらい。

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