著…田村良雄『シニアのためのライトフレンチ』

　ニンニクやバターばかりに頼ったコッテリ胃もたれフレンチではなく、あっさりしてヘルシーなフレンチを家庭で作るための本。

　ほとんどの料理に関しては完成後の写真と文章のみでの説明なので、料理を作り慣れている人でないと、書かれていることの意味が分からず挫折しそう。

　この本のタイトルには「ライト」と書かれているけれど、味わいが「ライト」なのであって、作る難易度はむしろ「ヘヴィー」。

　しかし、ソースの作り方については、ソースにもよりますが、細かい手順が写真付きで載っています。

シニアのためのライトフレンチ

　フレンチはやはりソースが要。

　ソースさえ作れたら、後はアレンジ次第。

　一般家庭で常備している確率の低そうな、例えばフグや猪肉やイカ墨といった普通のスーパーでは扱っていない食材・調味料も出てくるけれど、たまたま我が家にカイエンペッパーや生クリームやアンチョビがあったので、「マヨネーズアラクレーム」「パセリのソース」「ニンニクのピューレピストー風ソース」といったソースであれば、わたしでも真似して作ることが出来ました。

　泡のソースも作ってみたいけれど、P17掲載の「ブイヨンドレギュームの泡ソース」はこのレシピだとまず材料を揃える段階でハードルが高いので、生クリーム・バター・塩・カイエンペッパー・レモン汁と家にある食材を組み合わせて、どうにか真似して作ってみようと思います。

　また、わたしはコーンスープを作る時はいつも、冷蔵庫にありさえすれば生クリームを使っていたのですが、この本のP65を読むと、牛乳とヨーグルトドリンク（プレーン加糖タイプ）を組み合わせることでさらりと軽く仕上げられるそうなので、今度試してみます。