監修…スタジオジブリ　編著…主婦の友社『子どもりょうり絵本　ジブリの食卓　となりのトトロ』

　憧れのジブリ飯を作ってみたい！　という方にぴったりな本。

　『となりのトトロ』に登場するお料理の作り方を教えてくれます。

子どもりょうり絵本 ジブリの食卓 となりのトトロ

　例えば、

　●引っ越しの日のキャラメル
　（トラックの中で食べていましたよね）

　●おばあちゃんちのおはぎ
　（見ただけでなぜか泣きたくなります）

　●サツキが作ったおべんとう
　（けっこう手が込んでいてびっくり…）

　といったレシピが載っています。

　どれも愛情たっぷりの食べ物ですよね。

　この本は子ども向けに出版された本ですが、それぞれのお料理の作り方が写真付きで丁寧に紹介されているので、大人にもおすすめ。

　また、どんな場面でそのお料理が出てきたかストーリーを振り返りながら読めるという親切なつくりの本なので、わたしは特に「この時、カンタはどんな気持ちだったのかな？　サツキにおはぎを渡した時、実はサツキの可愛さにときめいていたのかな？」などと想像してニヤニヤしながら楽しく読めました。

　もしわたしがあの場にいたら、「サツキちゃんって可愛い子ね。ねえ、カンタ？」と言ってカンタをギクッとさせてやりたい。

　そして耳が真っ赤になったカンタを見て、ニヤリと笑いたい。

　良い子はこんな悪い大人にならないでね！

　小さな恋のメロディのことは、からかわず、遠くからそっと見守りましょう。

　それが良き大人のマナーです。

　また、この本には、おばあちゃんの畑のシーンをもとに、美味しい野菜の見分け方や下ごしらえの仕方も紹介されているので、勉強になりました。

　おばあちゃんの畑の野菜、ツヤツヤしていて物凄く美味しそうですよね。

　メイちゃんがとうもころしをお母さんに届けたくなったのも当然だなあと思います。

　栄養満点って感じがしますもの。

　なんたって、おばあちゃんが愛情たっぷりに育てた野菜たちですから。

　大切な人に美味しい食べ物をあげるのって、本当に素敵なことですよね。

　愛だ、愛。

　…おっと、これは他の名作に出てくるキャラクターの名ゼリフでした。