見出し画像

取材・マンガ…上田惣子 医師監修…高木誠『マンガでわかる 「リアル脳卒中」 患者と家族を支えるヒント』

 「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」の違いや、発症前の前触れ、発症時の様子、検査、診断、入院、治療、リハビリ、その後の生活への影響、利用出来る制度や手当の例が、文章と漫画を使って分かりやすくまとめられた本。


 実際に脳出血を経験した原田さんという方のお話も漫画で読めて、

 ●体の片側が無くなったような感覚になった

 ●脳がダルくて、何も考えられなかった

 ●はっきりとした前兆は感じなかったが、急に文字が書けなくなって異変に気づいた

 ●足をまっすぐに踏み出せない等の後遺症が残った

 等のリアルな体験談が勉強になります。

 壮絶な内容ですが、悲壮感が無いので読みやすいですし、

 「生きていくんだから復活するしかないって思ったんですよね できないことを数えるよりできることを優先するほうがやる気も出ますよ」
(P65から引用)

 という原田さんの心意気をわたしはとても尊敬しています。

 ご家族や周りの方々の原田さんに対する関わり方も、過剰でもなく不足でもなくちょうど良い感じで、こちらも素敵です。

 また、

「なにか声がけする場合は、〝あなたがいないとさびしい〟〝待っているから帰ってきてね〟など、本人がいかに大切で、必要な存在であるかということを伝えるようにします」
(P77から引用)

 という文章にもハッとさせられます。

 他の病気や怪我をした方に声をかける時も、このヒントを大事にしたいですね。

 「頑張れ!」とプレッシャーを与えるよりも、「あなたが大切」と伝えたい。

この記事が参加している募集

いつもスキ・フォロー・コメント・サポートをありがとうございます😄 とても嬉しくて、記事投稿の励みになっています✨ 皆さまから頂いた貴重なサポートは、本の購入費用に充てさせていただいています📖