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編…中村圭子『命みじかし恋せよ乙女 大正恋愛事件簿』

 わたしはマツオヒロミさんが描いたこの表紙に一目惚れしました。

 竹久夢二や徳田秋聲との恋愛で話題となった女性・山田順子を描いたというこの表紙の右端には、男性の背中がさりげなく描かれています。

 この男性は誰なのでしょうか?

 竹久夢二? 徳田秋聲? それとも全然違う男性?

 大正時代を生きた女性たちの恋愛遍歴を描いたこの本に、この艶やかな表紙はぴったりですね。

 わたしは本を本棚にきっちり収納するタイプなのですが、せっかく表紙が素敵なので、この本に関しては書店のディスプレイのように飾ることにしました。

 本の中のページレイアウトにも、細部に大正浪漫のエッセンスが感じられ、とてもお洒落です。

 さて、肝心の本の内容はというと、平塚らいてう、与謝野晶子、白蓮といった女性たちの恋愛模様や、その恋をもとにした作品が紹介されています。

 どの恋も、その烈しさに驚かされます。

 この本のタイトルに「事件簿」とあることからも分かる通り、とても刺激的。

 どれもこれもスキャンダルには違いないけれど、きっと恋をすると気持ちを抑えられなくなるのが人間の業なのでしょう。

 まるで相手の魂を乞い、乞われるような…。

 わたしもこんな風に情熱的に…とまでは言いませんが、せっかく縁あってこの世に生んでもらったのですから、命を燃やすような恋をしてみたいです。

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