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著…今泉忠明『それでもがんばる! どんまいな犬と猫図鑑』

 犬と猫の生態をユーモアたっぷりに教えてくれる本。

 わたしはこの本を読んで、まず、犬と猫の先祖が同じだということに驚かされました。

 恐竜の絶滅後にヨーロッパや北アメリカで生息していた「ミアキス」という生き物が平原で進化して集団行動をするようになったものが「イエイヌ」。

 森で進化して木登りに適したしなやかな体になったものが「イエネコ」なのだそうです。

 犬と猫は性格も習性も見た目も全く違うのに、同じ祖先を持っているのですね。

 この本は、そんな「真逆の兄弟」とも言うべき犬と猫の習性のなかでも、特に面白いものを比較しながら紹介しています。

 「犬は、クサイとガタガタする」
 「猫は、クサイとニヤニヤする」

 「犬は雪の日、すごく喜ぶ」
 「猫は雨の日、すごく眠い」

 「犬から見ると、人間の肌はシュレック色」
 「猫から見ると、赤信号は存在しない」

 面白いですよね。

 人類みなシュレック!

 更に、

 「北条高時は、犬にハマって幕府を潰した」
 「ニュートンは猫にごはんを与えて自分はガリガリ」

 なんて歴史上の有名人のエピソードも興味深いです。

 …余談ですが、わたしはこの本を読んでいて、ある部分にショックを受けました。

 「猫のザラザラした舌はグルーミングや水飲みなどの機能性を重視して進化したため、味覚は鈍感ですが、嗅覚が発達しているためニオイでおいしいかどうかを判断します。温めると強くニオイが立ち上がるため、同じエサでも温めると喜びます」

(著…今泉忠明『それでもがんばる! どんまいな犬と猫図鑑』 P33から引用)


 これ、わたしの亡き愛猫が生きているうちに知りたかったです…。

 愛猫は子猫の頃からの持病や加齢によって食欲不振に陥り、最期は日毎に痩せ細っていったから。

 同じエサでも温めると喜ぶと知っていたら、エサを温めて、少しでも多く食べて、栄養を摂ってもらいたかったです…。



 〈こういう方におすすめ〉
 猫も犬も、両方好きな方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1時間くらい。

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