HONTOOBOYS

イラストレーターのカミガキヒロフミ(IC4DESIGN)と作家&編集者の清水浩司による…

HONTOOBOYS

イラストレーターのカミガキヒロフミ(IC4DESIGN)と作家&編集者の清水浩司による「広島の本屋を元気にする文化系ユニット=ホントーBOYS」。2018年にゆるーく結成。現在、広島FMにて「ホントーBOYSの文化系クリエイター会議」(毎週金曜10:30~11:00)放送中。

最近の記事

#55 文化人類学者・深田淳太郎「貝殻通貨が教えてくれるもの」(2022.5.20&27)

今回のBOYSはアカデミックであります。三重大学人文学部准教授の深田淳太郎先生との会議。 深田先生は普段、文化人類学を学生に教えているのですが、そもそも文化人類学って何する学問なんでしょう? 僕はお金や経済に興味があるんですが、大学の人文学系の学問なので「人間とは何か?」「私たちが生きている世界はどういうものか?」を考えてるんです。それを探るにはいろんなアプローチがあるけど、文化人類学者がとるのは異文化や他者が生きてる世界観と比較する方法。フィールドワークで異文化の住人と

    • #54 One Smile Foundation・辻早紀「スバラシキこの世界」(2022.4.15&22)

      起業家の方の中にはなかなかトンデモない方が少なくありません。このOne Smile Foundationの辻早紀さんもその筆頭。 実は私、清水、この取材で以前辻さんに会ってるんですが、その際のインパクトがすごくて……。 だってみてくださいよ、このルックス。ジミヘンかはたまたサイババか。 濃いっちゅうか、ファンキーっちゅうか、スタートアップから想起する線の細さが微塵もありません。だって辻さん、本業ミュージシャンですからね。 18歳まで滋賀で育ち、「ヤマハ音楽院」に入学す

      • #53 R65不動産・山本遼「死ぬまで自由に住みたい!」(2022.4.1&8)

        ウチの会議は丁寧に見ていくといくつかのジャンルに分けられるのですが、その中のひとつが「起業家さん」シリーズ。広島県内で実験実証をしているスタートアップの方々をいろいろ追いかけていて、この頃の3連投がその流れでした。 今回の「R65不動産」さんと次回の「ONE SMILE FOUNDATION」さんも起業家さんです。「株式会社R65不動産」を立ち上げた山本遼さんは実は広島県出身。どんなことをしてる会社か、名前でなんとなくわかりますね。 R65不動産は簡単に言うと、65歳以上

        • #52 宇宙物理学者・観山正見「宇宙人はいる、のか?」(2022.3.18&25)

          今回のゲストは会議最長齢では? 御年71歳の宇宙物理学、観山先生。なんと国立天文台の台長を務められたこともある方で、いろんな著書もお持ちです。 観山先生、実は広島のご出身。それが宇宙に目覚めたきっかけとか。 故郷は東広島市の福富町ですごく星がきれいなんです。家がお寺だったので家には哲学や仏教学、倫理学の本が山ほどあって、そんなのを見るとイヤになるじゃないですか(笑)。ゆくゆくお寺を継ぐことは考えてたんですけど、ちょっと別なことがしたいと思って、中学時代から理論物理学者の湯

        #55 文化人類学者・深田淳太郎「貝殻通貨が教えてくれるもの」(2022.5.20&27)

        • #54 One Smile Foundation・辻早紀「スバラシキこの世界」(2022.4.15&22)

        • #53 R65不動産・山本遼「死ぬまで自由に住みたい!」(2022.4.1&8)

        • #52 宇宙物理学者・観山正見「宇宙人はいる、のか?」(2022.3.18&25)

          #51 ギャグ漫画家・榎本俊二「県北から極北へ」(2022.3.4&11)

          実は広島にいるスゴいクリエイターシリーズ、今回はこの方、漫画家の榎本俊二先生です。榎本先生って三次在住なんです。そして個人的に榎本先生って「先生」付けたくなるんです。いや、漫画家だからとかじゃなくて! 榎本先生は2010年4月、三次に転居。現在三次生活12年目を迎えました。三次には奥さんの実家があったのです。その暮らしぶりは雑誌『ちゃぶ台』連載中の『ギャグマンガ家山陰移住ストーリー』に描かれてます。 しかし三次で漫画家さんがやっていけるのか、まず気になります。やっぱリモー

          #51 ギャグ漫画家・榎本俊二「県北から極北へ」(2022.3.4&11)

          #50 放送作家・寺坂直毅「胸騒ぎの広島デパート」(2022.2.18&25)

          ばんばんいきますよ! 今回のお相手は放送作家の寺坂直毅さん。『星野源のオールナイトニッポン』『松任谷由実のオールナイトニッポン』『うたコン』などを担当する超売れっ子さんです。 とにかく愛にあふれた寺坂さんですが、中でもデパートへの愛は相当なもの。デパートにまつわるエッセイを書いたり、デパート本を出したりもしています。その名も『胸騒ぎのデパート』!

          #50 放送作家・寺坂直毅「胸騒ぎの広島デパート」(2022.2.18&25)

          #49 KGモーターズ/くっすんガレージ「KGレボリューション!」(2022.2.4&11)

          今回も前回のカズシフジイさんに続いて「実は広島にいるスゴイ人」シリーズ。カミさんが夢中で見ていたYouTube番組「くっすんガレージモーターズ」、この本拠地が実は東広島市某所にあるのです! 本来はガレージにお邪魔するはずが、コロナで泣く泣く断念……今回はオンラインの会議に「くっすん」こと楠一成さんと「わいざん」こと横山文洋さんに来ていただきました。 まず、くっすんガレージとは何ぞや? 正式にはくっすん、わいざん、やすま、ぽこみちの4人でやってますけど、EVメーカーを目指

          #49 KGモーターズ/くっすんガレージ「KGレボリューション!」(2022.2.4&11)

          #48 コラージャー・カズシフジイ「コラージャー誕生」(2022.1.14&21)

          今回のゲストは「コラージャー」のカズシフジイさん。コラージャーが何かはともかく、カミさんが「アドビのコンテストで世界2位になった人が広島にいるらしいぞ!」という情報を入手。そしていざ会議となったわけです。 さて「コラージャー」とは何ぞや?ですよね。 コラージャーって言葉はもともとなくて、僕が勝手に名乗ったんです。キャッチーな言葉がほしいなと思って。普通の人は「コラージュ・アーティスト」って名乗るけど、ちょっと長いじゃないですか もともとコラージュを意識して作ってたわけじ

          #48 コラージャー・カズシフジイ「コラージャー誕生」(2022.1.14&21)

          #47 ミニチュア写真家・田中達也②「アイデアの奴隷」(2021.12.10&17)

          記念すべき第1回「文化系クリエイター会議」のお相手、田中達也さん。再び広島に降臨の巻である。 ウチらとしては勝手に「ファミリー」と呼んでいる田中さん。あれから2年半の歳月がすぎましたけど、田中さんのスゴさは高まるばかり。だって毎日更新してる「ミニチュアカレンダー」、あれからずっと続いてるんですよ? 単純に新作900近く作ってるんですよ? ネタ尽きないの? いつまでやるの? カミガキが「クリエイティブ+持続力+考える力の3つが揃ってる」と評しましたが、まったくもってその通り

          #47 ミニチュア写真家・田中達也②「アイデアの奴隷」(2021.12.10&17)

          #46 cookpy・安井一男「中島らも、マイブラ、フードデリバリー」(2021.11.26&12.3)

          D-EGGSシリーズ3人目は「株式会社cookpy」を立ち上げた安井一男さん。ご想像の通り「cook+happy=cookpy」。で、cookにどんなhappyをもたらしてくれるんでしょう? 主な事業としてはフードデリバリーを起点とした飲食店向けの支援ビジネスをやってます。飲食店と共同でフードデリバリーに特化したメニューやパッケージを開発したり、デリバリーに特化したフランチャイズの展開をしたり。デリバリーを使って飲食店の売上を伸ばすお手伝いをする感じです つまりcookp

          #46 cookpy・安井一男「中島らも、マイブラ、フードデリバリー」(2021.11.26&12.3)

          #45 アシラセ・千野 歩「千の野を歩け」(2021.10.15&22)

          D-EGGSシリーズ2人目は「株式会社アシラセ」の千野歩さん。アシラセが何をやる会社なのかは後で話すとして、HONDAにいたのを辞めて起業したというところがまず目を引きます。大手を蹴ってアドベンチャー。一体、千野さんに何が起こったんでしょう? 僕は本田技研で、ずっとエンジニアをやってたんです。担当はハイブリッドや自動運転の開発。自動運転はHONDAの中でもホットな分野でしたね HONDAに入った理由は2つあって。まず母親の実家がHONDAのディーラーで昔からHONDA車に

          #45 アシラセ・千野 歩「千の野を歩け」(2021.10.15&22)

          #44 ソロメシ・松本直樹「SoloでMesi食う5秒前」(2021.10.1&8)

          ここから「文化系クリエイター会議」は新シリーズに突入。この時期広島で行われていたIoT・AIなどの最新技術を使った新事業共創プロジェクト「D-EGGS(ひろしまサンドボックス)」。ここには新たな発想をもった起業家たちが集まっているのですが、そんなチャレンジャーたちのクリエイティブの源に迫りました! いや、マジでよくも悪くもスゴイ人が多いのよ! さて、そのD-EGGSシリーズ第1回は、ひとりごはん専用グルメアプリ「ソロメシ」を運営する株式会社ホーンCEOの松本直樹さん。なんじ

          #44 ソロメシ・松本直樹「SoloでMesi食う5秒前」(2021.10.1&8)

          #43 アートディレクター・大貫卓也「正しい広告のセブンルール」(2021.8.6&13)

          広島の文化系ラジオに大物がやって来ましたよ! 大貫卓也。 広告業界でこの名前を知らない人はいないでしょう。クリエイティブディレクターというかアートディレクターというか、アレもコレもドレもソレも全部大貫さん作品。 いや、もう圧倒的。そんな大貫さんが広島を訪れたのは、1983年から続く「ヒロシマ・アピールズ」ポスターの2021年版を担当されたから。ほんとこのシリーズ、世界的大家が参加する広島の宝です! しかし大貫さん、この仕事を引き受けるまでは葛藤があったとか。 この仕

          #43 アートディレクター・大貫卓也「正しい広告のセブンルール」(2021.8.6&13)

          #42 映画監督・須藤蓮「『逆光』の熱い夏」(2021.7.9&16)

          この夏、広島と尾道はいつもの年よりアツかった。 尾道を舞台にした映画『逆光』が全国に先駆け先行上映されたのだ。監督・主演を務めたのは須藤蓮。NHK朝ドラや大河にも出演した「おい、ハンサム!!」な24歳(放送当時)である。 あら、ハンサム。それにしても、なぜに尾道で映画を? 僕が以前出演した『ワンダーウォール』映画版の封切りが「シネマ尾道」さんがやってる尾道映画祭だったんです。僕はもともと尾道という場所に興味があって、「どんなところなんだろう?」って気になってて。僕は東京

          #42 映画監督・須藤蓮「『逆光』の熱い夏」(2021.7.9&16)

          #41 NY在住イラストレーター・かけだあや「1%を探す旅」(2021.6.25&7.2)

          前回のYoheyさんに続くNY在住イラストレーターシリーズ第2回は、かけだあやさん。NY在住21年目。ジョージア州とフロリダ州にいた時期を合わせると、すでに渡米して合計26年になります。 あやさんの作品、めっちゃかわいいんですよね。ご本人もそのまんまのかわいい方。まずはこれまでの流れなど。 最初は16歳のとき、父の仕事の関係で1年だけアメリカに行くことになったんです。私、本当は行きたくなくて。おじいちゃんとおばあちゃんの家に残るから、お父さんとお母さんの2人で行ってきなよ

          #41 NY在住イラストレーター・かけだあや「1%を探す旅」(2021.6.25&7.2)

          #40 NY在住イラストレーター・Yohey Horishita「Asian in New York」(2021.6.11&18)

          今回からの2回シリーズは大好評会議でした。カミさんがClubhouseでやっていた「イラストレーターズ・クラブ」で知り合ったNY在住イラストレーター。どうしてNYに行き、アートの本場でどう生計を立てているのか? そこにはすごいドラマがあったんです。 まず1人目はYohey Horishita(堀下陽平)さん。 最初に気になるのは、そのタッチ。和やアジアを感じさせるテイスト。それは生来のものなのでしょうか? 自分がアジア人なので来る仕事もアジア系のものが多くて、気が付いた

          #40 NY在住イラストレーター・Yohey Horishita「Asian in New York」(2021.6.11&18)