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#48 コラージャー・カズシフジイ「コラージャー誕生」(2022.1.14&21)

今回のゲストは「コラージャー」のカズシフジイさん。コラージャーが何かはともかく、カミさんが「アドビのコンテストで世界2位になった人が広島にいるらしいぞ!」という情報を入手。そしていざ会議となったわけです。

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さて「コラージャー」とは何ぞや?ですよね。

コラージャーって言葉はもともとなくて、僕が勝手に名乗ったんです。キャッチーな言葉がほしいなと思って。普通の人は「コラージュ・アーティスト」って名乗るけど、ちょっと長いじゃないですか
もともとコラージュを意識して作ってたわけじゃないんですけど、アドビがコラージュのコンテストを開催してて、そのとき初めて真剣にコラージュを制作して、賞をもらって、それがきっかけ。自分だけの強みがほしいっていうのがあったんです

コラージュ開始実質2年でコンテスト入賞。そこから活動範囲も制作内容もガンガン変わっていったという。

アドビのコンテストって年に4~5回あって、それにずっと出したりしてたんです。最初にコラージュで賞をもらっても仕事はすぐに来ないから、ひたすらコンテストに応募したり、同時にSNSで作品をアピールしてました。そうすると作品を見てくれた人がだんだん声を掛けてくれるようになったんです

もともとフジイさんは会社勤めのデザイナー。「デザイナーとして頑張るぞ!」って気持ちで就職したけど、デザイン業界の厳しさに心が折れてラクな方に行こうとした時期もあったそう(苦笑)。しかし個人で受ける仕事をはじめたら考えが変わり、「自分をもっと出していきたい!」という気持ちになってきたとか。

そもそも賞レースを勝ち抜くコツってあるんですか?

そこも「クライアントの要望に応える」っていう、デザイナーとしての経験が活きてると思うんです。あと「賞の目的を見つけて、それに合わせる」。ただ自分のやりたいことを応募しても、審査員さんの思惑に合ってないと賞は獲れませんからね。なので審査員さんについても調べますし、その方がどんな作品を作ってるのか、どういう目でモノを見てるのかも想像しながら作ります

めっちゃリサーチするんだ、、、さすが。

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しっかし作品を見ると、繊細&ダイナミック。フジイさんはコラージュの要諦は「偶然と必然のコントロール」にあるといいます。

広告業界にいると「印象付けないといけない」というのがあるので、ただ複雑にすればいいわけではなくて。シンプルさと複雑さのバランスはすごく考えますね。ただ、僕の場合は複雑にすることで印象付けることもあって、それでも複雑にしすぎるとワケがわからないので最初に色数は決めてたりします。下書きで完全なものを作るということはなくて、フワッと描いて偶然できることも多いです。色をガラッと変えることもありますし

コラージュで大事なのは素材集め。構想に1~数日かけ、素材集めが数時間。実際に作るのは1日で、そこからのブラッシュアップが1週間――というのが通常の流れらしいです。やっぱり時間かかるんですね。

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あと最近フジイさんが力を入れてるのが話題のNFT。今やNFTアーティストとしても脚光を浴びてます!

OpenSeaという世界一使われているプラットフォームでやってるんですけど、これまで通りの作品も出しながら、OpenSeaの流行に合わせた作品も出店してて。たとえばいまはアイコン映えする作品が流行ってるので、人の上半身をコラージュで作ったりしてますね

NFTバブルだった2021年秋には1ヶ月で200~300万円の荒稼ぎ。ひょえー、NFTって儲かるんだ。そんな人が広島にいるってすごくないですか? では最後にメッセージを!

僕も若いときはいろんなものに憧れながら「このまま憧れで終わるんだろうな……」って思いながら仕事してたんです。でも憧れだけで終わるって思わなくてもいいんじゃないか? 40になってもこれだけできる、っていうのを見てもらえたらみんな希望が持てると思うんです。「広島にいてもできますよ!」ってことをみんなに伝えたいですね

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2022.1.12 on-line


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