【宇宙の天気予報】射手座下弦の月～心の燻りを着火させ、社会を照らす灯へ～

3月15日　11：07
射手座で下弦の月です。

⁑下弦の月とは

下弦の月は“収穫”をあらわします。

満月で実った結果を刈り取り、
自らの生命を他者に与えることで、
他者がその生命を受け継ぎ、命の循環を生み出します。

また、下弦の月は“意識の危機”とも呼ばれる時期。


月（無意識）と太陽（意識）との間に葛藤が生まれ、
「自分の人生はこれでいいのか」と
自問自答するような感情が芽生えることも。


心の中で、人生の一部に
ひとつの決着をつける動きが働くので、
手放すプロセスを取り入れると良いでしょう。

今回は、射手座で起こる下弦の月と同時に
春分を目前とした最終調整ですので、
束縛から自由になり、遠い世界へ旅するための
不要なもののそぎ落としが起こる印象があります。

射手座は火エレメント、柔軟宮。

心に灯していたい情熱だけを残して
移りゆくグラデーションを自由に泳ぐこと。

射手座が放つ弓矢の先には
明るい未来しか見えていないのでしょう。

⁑射手座下弦の月チャート

今回のチャートは、
魚座と牡羊座が強調され
10ハウス11ハウスに天体が集まっています。

“愛や癒しをもって社会や共同体に情熱を傾ける”

そんなキーワードが浮かび上がります。

チャートルーラーは、6ハウスの月。

毎日の生活を整えることや、居心地の良い空間に
楽しみや彩りを添えることに意識が向くでしょう。

天空には、魚座にいる太陽と水星、海王星を頂点として
射手座の月と双子座の火星と結びつき、
Ｔスクエアを描いています。


内側からドロドロしたものが出てきやすく
膿だしのような作用があるでしょう。

それは、なにかの情報や人とのコミュニケーションが引き金となって
感情が着火しやすい印象です。

無意識的に、語調が強くなってしまいそうなので
感情のまま相手にぶつけすぎないよう注意が必要です。

魚座の太陽と水星、海王星は10ハウス。

これから目指していく方向性と日常との間に葛藤が芽生えたり、
現実と理想のはざまで悩むこともあるかもしれません。
あるいは、やりたいことや考えが急に路線変更する場合も。


海王星が絡んでいるので、
霧の中を進んでいるような、捉えどころのない道を進んでいる感覚もあるでしょう。

逆に、理想ばかり追い求めて
夢見がちになったりするかもしれません。

牡羊座の金星が調停の角度を投げかけています。

いったいなにを選べばいいのかという迷いが生じたならば、
まずは「思いつくままにやってみる」
そして「いま、この瞬間を楽しむ」。

牡羊座の金星は、まるでマッチが着火したその瞬間のような煌びやかさを併せ持ちます。


目の前の情熱、着火した心を見逃さない。
直感を信じて進んでみる。

仲間の手助けやサポートから、
進むべき道を見出せることもあるでしょう。

金星は、双子座の火星と魚座の土星とで
小三角を描いています。

これからの自分にとって必要な情報や知識を駆使し、社会に役立てられるよう実用的に使っていく、形にしていくことで、
自分が本当にしたかったことに気付くでしょう。

後述する山羊座の冥王星の影響を鑑みると、
ある意味、色んなものを振り切り
走り続けるなかで現状突破できるような配置です。

心に燻っていることがあるとしたら
着火させてしまった方が早いこともあります。

それは、これからのあなたと社会を
明るく照らす灯となるでしょう。

金星は、山羊座の冥王星から
手放しの配置を投げかけられています。

8ハウスの冥王星なので
冥王星のエネルギーがより活性化している状態。

そして、山羊座の最終度数にあることで
冥王星のエネルギーがさらに増幅していると言えます。


自分のなかの喜びや愛情、価値観、人間関係に
変容や切り離しが起こったり、なにかしらの出来事を通して
それらを見つめ直すことが起こるかもしれません。

あるいは、自分のなかの
“女性性”の傷が疼くこともあるでしょう。

過去に体験したことが浮き上がり、
女性としての自信を失ったような感覚や
愛や喜びを感じられなくなるような体験。

しかし、この時期に変容したことや終わったもの
浮き上がってきた悲しみなどがあるとするならば、

それは次のフェーズには必要のないもの
変わるべきして変わった、終わるべきして終わった

悲しみを昇華させて自分の心へ愛を注ぎ込むよう
促されているのだと捉える方が建設的です。

冥王星のエネルギーはすべて
本質に還るための愛の働きかけです。

⁑サビアン度数からみる射手座下弦の月チャート

月と太陽のサビアン度数は25度。

25度とは、完成した結晶であり
サイン単独の完成度としてのピークをあらわします。
才能や能力を発揮していく度数です。

月のサビアンシンボルは
「玩具の馬に乗っている小太りの少年」

古代より馬は交通手段であり、
人々の生活になくてはならないものでした。
そして、馬は一部の高貴な身分にしか持てず、
選ばれた者にしか与えられなかったそうです。

馬に乗り、小太りな少年という描写から、
肉体的にも精神的にも満たされている様子が伝わります。
子どもらしい純粋さや可能性を秘めています。

太陽のサビアンシンボルは
「聖職の浄化」

聖職も浄化も、魚座が司る象徴であり
神聖な空気感をまとうシンボルです。

海王星が支配する魚座は、
理想に視点が向きがちで
現実的な細やかな部分に焦点を合わせることが苦手です。

聖職に就く者が陥りやすい、精神面ばかりを重視する考えを改め
足元をしっかりと見なさいという喚起なのかもしれません。

社会的な理想を掲げるために
日々の生活を丁寧に扱うこと。

すでにあるものに目を向け
自分にある豊かさを社会へつなげていくこと。

そのふたつの世界をどちらも諦めずに
自分の人生として責任をもって手元にちゃんと引き寄せておく。

春分の翌日は牡羊座の新月。
星が伝えるメッセージを、自分の心と目の前の世界に重ね合わせてお役立てください。

今回の記事はここまで。

自分のなかの余白を意識するため、
アロマなどの記事を割愛させていただくことをご容赦ください。

その分、春分図および牡羊座新月の星読みにつなげたいと思います。

いつもお読みいただきありがとうございます＾＾