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ザ☆人間ドラマ 『利休にたずねよ』読了

30歳になるまでに本100冊読もうキャンペーン

(↑誕生日前後に「本読もう!」とインスピレーションが来たので始めた、私による私のためだけの企画。)

読んだ本の感想をUPしていきます。
※全ての本の感想を公開するわけではありません。

3冊目 『利休にたずねよ』

ただ家にあったから読み始めただけの本ですが、あっという間にこの物語に引き込まれました。
小難しく崇高な話かと思いきやザ☆人間ドラマで、エンターテイメントな1冊。

登場人物には名のある人や、偉人そうな人たち(この本を読むまで全く存じ上げていなかったお名前が多々ありました)がたくさん出てくるけれど、全員人間らしすぎる。

読み終わったあと「文化とは」「美しさとは」と、この小説から感じたとこや、学んだことから新たに生み出した持論の1つや2つを語りたくなるのかなと予想していたけど、ただ、「みんな生きてんな〜〜〜〜……」とつぶやいてしまうような物語でした。

構成が特徴的な1冊

物語の構成に関しては、こういうスタイルの小説を読んだのは初めてで新鮮!

一つの時代や利休にまつわる物語たちが様々な視点から描かれることで、ただ「利休に関するお話」ではなく「その時代に生きた人々の物語」として、その時代を、この物語を、登場人物一人一人をより深く感じられた気がします。

今まで読むものは自伝や自己啓発本などが多く「小説は苦手。映画の方が好き」と決めつけていましたが、この本を読んだ後は「小説も面白いかも」と思えました。
時には、映画にすることで、「おっと……?????」となる作品もありますし。

推測と願望(ネタバレあり)

最後に、わたしの推測と願望ですが、利休が1番恋したのは高麗の女かもしれないけど、1番愛したのは宗恩だと思う。

けどさ〜〜利休さ〜〜ちゃんと言ってあげないと、宗恩はずっとモヤりながら生きなきゃいけないんだからね〜〜だから香合も割っちゃったじゃん!!

(さらりとネタバレ)

にしても、69歳まで引きずる恋愛ってすごいねぇ〜(語彙力)。しかし、結果、結ばれなかったから美化されてるだけでしょ〜とも思ってしまったり。

『槿花一日自為栄』

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