記事一覧
[本のおはなしvol.25]「かぼちゃ人類学入門」
9月に入り、金木犀の香りや日の短さに秋を感じます。
三週間ぶりとなった本のおはなしは『かぼちゃ人類学入門』
出会いは「たくさんのふしぎ」という1985年4月創刊の福音館書店の月刊誌。他の月刊絵本は乳幼児向けのものですが、こちらは小学生向きの科学雑誌。
幼少期、両親がずっと福音館書店の月刊誌を定期購読してくれていました。「たくさんのふしぎ」は「こどものとも」や「かがくのとも」を卒業した我ら兄妹の
[本のおはなしvol.24] 「ロージーのおさんぽ」
夏も真っ盛り。”本のおはなしvol.24”はその泰然自若っぷりが眩しいロージーの在り方が痛快なイギリスの絵本『ロージーのおさんぽ』を取り上げました。
ロージーは、全てお見通し?
イギリスの田園風景を思わせる景色の中の、ごく普通のある一日。
めんどりのロージーの呑気なおさんぽのお話、かと思いきや表紙の左端、ロージーを虎視眈々と狙うキツネの存在が!
キツネは常にロージーから目を離さず、隙あらば!
[本のおはなしvol.23] 「ねむたいねむたい」
猛暑日が続く頃の本のおはなし。
「こう暑いとただただ眠たい。涼しいところでぼんやりしてたーい!」と言うことで『ねむたいねむたい』『ねられんねられんかぼちゃのこ』の2冊をご紹介しました。
作者のやぎゅうげんいちろうさんは子どもの頃から大好きな作家さん!
福音館書店の月刊絵本「かがくのとも」や「たくさんのふしぎ」で読んだ『あしのうらのはなし』『ハハハのがくたい』『ゆうれいをみる方法』など、少ない色と
[本のおはなしvol.19] 「あさになったのでまどをあけますよ」
おはなしでも毎度毎度言い訳してますが…繁忙期のドタバタですっかりnoteにまとめるのが遅くなってしまいました(反省)
そんな落ち着かない日々の中でのおはなしは…
目が覚めるような、気持ちの良い一冊『あさになったのでまどをあけますよ』
つい先日図書館で見つけた一冊、表紙に惹かれて「荒井良二さんだ〜」とページをめくると…混沌としていた頭の中にスコーン!と爽やかな風が吹き込みました。
こちらの絵本、
[本のおはなしvol.16] 「おやすみなさいおつきさま」
本のおはなしも16回目。雨のお話が続いたので、今回はちょっと趣向を変えて、アメリカで生まれ、世界で長く読み継がれてきたマーガレット・ワイズ・ブラウン著、クレメント・ハード絵『おやすみなさいおつきさま』のお話を。選書は扇谷一穂です。
マインドフルな絵本?!
『おやすみなさいおつきさま』の舞台は、緑の壁紙が印象的な子供部屋。
この絵本が長く愛されてきたアメリカでは、幼少期に読み聞かせてもらった記憶
[本のおはなしvol.12 ] 「つきよのキャベツくん」
"本のおはなし”12回目!2月のスタートから早3ヶ月。
12回目の"本のおはなし”開催の5月13日は少し肌寒い霧雨。
最近はどうも季節が2週間くらい例年より早いような気がしています。
九州はもう梅雨入り?という情報も。
今回は私、扇谷一穂が選んだ長新太作『つきよのキャベツくん』
しっとりひやりとする外の梅雨の気配とは反対に、長新太作品への愛を熱く語る"本のおはなしvol.12”となりました。