元経営者・現フリーランスから見るHonmonoの可能性と課題点
初めまして。田岡まさやと申します。
2021年の10月からHonmonoのメンバーとして関わらせてもらっていて今回初のHonmono-noteを書くこととなりました。せっかくなので自己紹介がてら今回は「元経営者のフリーランスから見たHonmono協会とは」というテーマでお話ができればと思います。
ベンチャー経営歴5年、フリーランス歴3年、Honmono歴1ヶ月の30歳から見たリアルなHonmono像をお楽しみくだされば幸いです。
ざっとした人生経歴
まず、Honmonoに関してお話する前に僕自身のお話をさせてください。
1990年生まれの現在30歳。
妻一人、娘一人と3人ぐらしをしている埼玉県在住のフリーランスライターです。
大学を中退して、ITベンチャーの立ち上げに参加して、そこで5年ほど働いてから独立、2018年の12月からフリーランスとして活動しています。
実際あんたは何が出来るの?(スキルセット)に関しては
「トニー」というTwitterで一年でフォロワーを10,000人以上に増やしたり(事件があってガッツリ減りました)
LP(ランディングページ)やWeb記事の編集や執筆を行ったり
Twitter運用のアドバイスをしたり、Youtubeをしたり、電子書籍書いたりブログを書いたりしています。(本職はライターです)
と、ちょっと自分のことを良さげに見せてみましたが、実際のところは失敗ばかりのド凡人です。
ITベンチャーの立ち上げは当時やっていた営業で全然結果を出せない所(10数人中ドベの成績だった)
「田岡は営業ダメだけどネット強いから手伝ってよ」
と言ってもらえて、着いて行っただけですし。
No2になったのも当時社員が3人の会社で、No2がすぐに独立したので残ってたからNo2になっただけですし。
結局その会社も自分の未熟さで辞めた時は病んでましたし。
フォロワーさんに集まってもらったトニーのTwitterアカウントも色々重なって一気に相互フォローを切るという暴挙を犯して反応数が10分の1になる経験もしてます。
最近ではYoutubeに本気出してたら借金250万抱えることになったり。金銭的余裕が無くなって動けなくなって自己嫌悪に陥ったり。人生初の会社を2週間で辞めたり。
成功体験もありますが、実際には失敗経験の方が圧倒的に数が多い人間です。
そんな僕がHonmonoの存在を知ったのは、2021年の8月のことでした。
2021年8月 Honmono協会の存在を知る。
会社を辞めて1ヶ月ちょいが経過した8月・・・。
近所のコワーキングスペースで作業していた僕は毎日に焦ってました。
「会社を辞めて、以前やってたTwitterを生かすためにnoteでひたすらに発信してみてるけど、やっぱ自分のやりたいことに繋がってない気がする。どうしたものかな・・・」
そう思った時に、運用している「トニー」のTwitterを見たら見知らぬアカウントから「いいね」を届いているのを見つけます。
それが、Honmono協会代表、三井所さんのアカウントでした。
で、流れるがままに固定ツイートの記事を拝見。(下記のツイートと記事です)
Honmonoというフリーランスやアーティスト、起業家が集まるようなプラットフォームがある。そこでは既存のオンラインサロンみたいな形ではなくて、一人ひとりが横並びでチームを組んで仕事に取り組んでいる。
この形は確かに新しいし、今まで見た中でもなかった組織像だなと思いました。
そして当時、稼ぐ手段にも悩んでいた僕はこのHonmonoのウェブアナリスト募集の案件に応募。
「まだWEB解析はあんまり強くないけど、学びながら貢献して、かつ収益にもなったらありがたいなぁ」と思い、代表の三井所さんと話すことになりました。
ただ、WEBアナリストはすでに専任が居て手を貸してくれる人を募集。というよりも、プロとしての実力がある人を募集していたと話を聞き。結果としては見送りに。
「一応サイト情報は共有するので見ていただいて、何かしら互いに力になれることがあったら是非またお話しましょう」という形で僕のHonmono協会とのファーストコンタクトは終了しました。
2021年9月末 Honmono協会に参加決定
そして時は1ヶ月ほど流れて・・・。
家の近くのカフェで作業していた僕は、8月時より更に焦ってました。
「結局、noteでひたすらに情報発信するのは自分にはやっぱ違ったな。8月は無駄にした感が強いな。これからどうしようかな」
今やっていることに完全に意義を見いだせなくなった僕は、一旦情報発信を辞めて、まずは人と会ってみよう、自分ができることでちゃんと価値提供することから1からスタートしてみよう。と考え始めてました。
一応Honmono代表の三井所さんにも「僕、昔からライティングとかステップメールの執筆とかは出来るので何かしらお力になれることがあればご用命くださいー」とチャットを送っていたのです。
そうしたら三井所さんから「是非一度お話したいです」と言ってくださって。9月末に赤羽に行って昼から飲むことになりました。
飲みながら話をして、三井所さんがHonmonoを立ち上げる前の経緯やそれまでの苦労。僕自身の経験やこれからの話をして
僕:「これからの動きは明確には決まって無くて、出会った人に出来ることを提供することからスタートしようと思ってるんです。」
三井所さん:「お話を聞いててそうであったら良いなとも思っていて。Honmonoとして運営側で経営目線やビジネス目線を持ちつつ力を貸してくれる人がいるといいなーと考えていた所だったんです。」
という流れから、一度Honmonoにコラボ会員として入り、Honmonoの運営に参加することになりました。
※Honmonoには正式会員とコラボ会員という制度があります。コラボは少しお試し感がある感じ。ちなみに運営はメンバーであれば誰でも参加可能です。
入ってみて実感した「Honmono」の可能性
そして10月に入り、一ヶ月間。
この一ヶ月間は2021年の中でもめちゃくちゃ濃い一ヶ月間となりました。
三井所さんも運営として参加してもらいたいということから、ほぼほぼ全ての打ち合わせに呼んでくれて、沢山の打ち合わせに参加しました。
スッカスカだったカレンダーも、10月はびっくりするくらいに埋まりました。これほど埋まったのはベンチャー経営時代以来です。
(8月と10月のカレンダーの比較。8月のスカスカ具合にビビる。)
Honmonoメンバーからしたら、急に知らない人がやたらと打ち合わせに参加してくるので「この田岡って人誰なんだろう?」と思っていた人もいるかもなぁと思います(とはいえみんなほんとに優しいしウェルカム精神なので、いないかもしれません)
そんな中で1ヶ月が過ぎ、Honmonoという組織の課題感や可能性に関しても大分見えてくるものがありました。
Honmonoの可能性1 すべての人がフラット
これは非常に大きい部分ですが、まず僕がHonmonoに入り、Honmonoメンバーの人とお話して思ったことがすべての人がフラットに話すし、新しい人を受け入れる心の持ち主なのだなーと思ったことです。
普通の会社だったら、多少なり元々のコミュニティや会社内に入る時の緊張感と言うか多少の異物感が生まれるものだと思うんです。
ただ、Honmonoにはそれが一切なかった。
正直なところ、僕は元々はコミュニケーションが得意な人間ではありません。
割と根暗ですし、HSP(感受性が高い)でもあるので、冷たい態度とかを相手がしていると「あ、じゃあいいや」とすぐに心を閉ざしてしまうような人間でもあります。ベンチャー時代に一度大きく傷ついたこともあり、心の傷には人一倍敏感になっている自覚もあります。
なので「受け入れてもらえるだろうか?」と内心ではビクビクしながらメンバーの人にお話させてもらったり、打ち合わせにも参加してました。
ただ、そんな僕の心配が全くの杞憂だったと思えるくらい、Honmonoの人たちは一対一話す時にはフラットに最初から心を開いてお話してくれました。
これは本当に凄いことですし、ある意味「会社」という形ではなく、フリーランスや個人事業主のような自立している人達が集まり、横並びで仕事をする。という理念があるHonmonoという土壌ならではの風土だと思います。
Honmonoの可能性2 実際にビジネスが成り立っている
実際問題としてフリーランスや個人事業主、いわゆるクリエイターやアーティストの方は得てして個性が強い人種でもあります。
自分の中の譲れない信念やこだわりがあるからこそ、独立しているわけですし、そういった人が集まって本当に仕事ができるのか?
という部分は少し疑問がありました。
ただ、Honmonoの中ではそれが成り立っていることも驚きました。
ただフリーランスや事業主が集まるだけ。ならば他にもコミュニティはあると思います。
しかし、実際に法人から映像制作やWEB、SNSに関する案件を受注して、その案件に対してそれぞれの独立した個人がチームを組んで対応する。
そして生まれた利益を分配する仕組みが、実際に機能していたんです。
これはなかなか出来ることじゃないですし、その上で仕事のリピートも生まれていることも素晴らしいことだなと感じました。
と、ここまでべた褒めしてきましたが、実際には課題感もあるものでして、ここからは実際に一ヶ月間参加して僕が感じた課題感に関してもお話していきます。
課題感1 まだエンジンのかかっていないプロジェクトがある
Honmonoにはさまざまなプロジェクトがありますが、クリエイティブとビジネス領域のプロジェクトは順調に進んでいるものの、アートやカルチャー領域ではまだエンジンのかかったプロジェクトは少ないのが現状です。
そのため、所属しているメンバー皆さんがクライアントワーク(企業案件)で報酬を得られている訳ではありません。
また、自分から何が出来ます!こういった案件には参加できます!という手を上げる姿勢も大事ですし、それらを促すような発信や周知もしていますが、まだまだ浸透しきってない(おそらく)なのが現状。
会社ではないので、強引に「この案件に参加してください」という伝達は出来ないし一切しないのですが、良くも悪くもスキルに左右されるし、声を上げないと勝ち取れない世界である。ということは事実です。
とはいえ、本来ビジネスの世界に居たらそれが普通じゃないか?とも思うのでそこまで悪いこととは思ってないのですが。例えば「どんな声を上げたらいいのか?」という情報や「声を上げやすいタイミング」を提供することは運営にも関わる身として考えていきたいなーと思ってます。
また、こういった課題解決のために、「&ART」や「OTOプロジェクト」などのアート&カルチャー領域のプロジェクトを立ち上げ、軌道に乗るよう進めている最中です。
課題点2 円滑な組織運営のためのインフラが整っていない。
ここに関しては少し分かりづらいかも知れないですが、例えば今どんな案件が走っているのか?どういう理念でやっているのか。どういった流れからどんな話が進んでいるのか?
このメンバーの本当の特徴や人柄ってどんなものなのか?
そういった情報がわかりやすくまとまっている媒体が現段階ではありません。
もちろん、Hommono側でも今までにそれらの情報は沢山整理してきて、全部スプレッドに記載したり、共有フォルダに管理されてはいました。
むしろ保存している情報量は相当なもので、初めて共有フォルダを見た際にはその情報量や、細かに保存している綿密さには驚嘆しました。
なので、情報を残してないわけではありません。むしろそこらのベンチャー企業より情報管理は徹底していると言っていいくらいです。
ただ、「わかりやすく」はないんですよね。
ここらへんに関しては、割と早急に解決したい問題ではあるけど、着手するのが難しい部分もあります。
例えば1から社内Wikiを作っていて、すべての案件や記録をわかりやすく保存する文化ができてればいいけども、それがない状態で急に
「次から社内Wiki作りましょう!」と言われてもなかなかすぐ「そうっすね!やりましょう!」とはみんながみんなはなりません。
何より何度も言いますがHonmonoはプラットフォームではあるけど「会社」ではありません。会社だったら社長がリーダーシップ持ってこれやろうぜ!と言い続けて文化の定着を図れることでも、各々が各々の旗を持った上で参加しているメンバーがほとんどであるHonmonoの場合、おそらくアプローチ方法が変わります。
幸い、僕の場合は運営に関わる。ということになって打ち合わせに沢山参加することから接触頻度が多かったため情報に馴染みやすい部類だったと思いますが、ほとんどの人は運営ベースではなく、自分が何が出来るのか?どんな形で相乗効果を埋めるのか?を考えながらHonmonoに入ることになります。
そうなった時に、Honmonoに入って内情を把握して、Honmonoのメリットを享受するまでに時間がかかってしまうだろうなと。
ここらへんのインフラの整備が追いついてない点も課題点には挙げられます。
と、ざっくりとこの2点が大きな課題点かなと。
正直な所、良いところも課題点もそれぞれ2点だけじゃなくて大量にあります。
集まっている人のスキルが高いことや、人間性が良いこと。打ち合わせでは各々が本音を言う土壌が出来上がってること。三井所さんの受け入れる姿勢があるから、各々が意見を言いやすいこと。その中でも円滑な運営を行うために尽力している協力者がいること。仕事を受託した企業からの評価も高く、コンペ獲得率も高いこと。
スキルによっては案件に参加できないメンバーが居ること。まだまだHonmono自体の知名度も低いこと。拡張に耐えうるインフラ整備も追いついていないこと。
たーーーくさんの良いところと、沢山の課題点があることが、この1ヶ月で見えてきました。
実際、更に細かい部分やまだまだ僕には見えてない良い部分や悪い部分もたくさんあるのだろうなとも思ってます。
これからのHonmono協会に関して
で、実際にそんなHonmono協会に入って僕はなにをするのか?ってところに関しては
Honmonoメンバーがより円滑に活動しやすい環境の整備。
これは僕が出来る限り進めていきたい部分です。
それは実際に企業案件をお手伝いすることもそうですし、インフラをどう整えるのか?案も出しつつ、実践するのもそうですし。運営の仕事を手伝うことでメンバーの手を空けてもらって発展を考えてもらうこともそうです。
その上で思うこととしてはより広い案件の獲得や、それに伴う別案件を請け負うメンバーの発見。受注できる体制づくりも未来的にはやりたいなと。
今だと映像制作やSNS運がメインで請け負ってる段階ですが、これをもっと裾野を広げていきたいですし、きっと他にも出来ることって現状のメンバーだけでも沢山あると思うんですよね。
どんな可能性があるのか?を知るためにも、より色んなメンバーのことを知りたいですし。そして案件を引っ張ってこれるようになって、情報も整備されて、新規メンバーも他スキルのメンバーも活動できる土壌が作れたら、僕みたくなにかしたいけども一人で悩んでいる人にHonmonoを一つのきっかけの場として紹介できるなと考えてます。
ありがたいことにITベンチャー時にはNo2として経営にも関わっていて、その際にもいろんな失敗と成功から学んだことがあるので、その経験も活かせる要素があると感じてます。
端的に言えば、このHonmono協会をより風通し良く、その上でより柔軟に、今ある可能性をより大きく活かせるようなそんな組織にするお手伝いができたらなと。
それが最終的な僕のゴールにも繋がってると今は考えてます。
(僕自身の望む未来の話はまた別途でお話できればと思います。)
そんなわけで僕自身の初のHonmono−noteは以上となります。ここまで読んで頂きありがとうございました!!
Honmonoメンバーの方はもちろん、今そうではない方も、是非出会う機会がありましたら超気軽にお話頂ければ幸いです。
(Honmono関係なく、フリーの方やフリーランス志望、何かしらやりたいことがある方とは仲良くしたいので是非Twitterフォローしてください笑)
P.S. Honmonoのホームページがリニューアルしました!
よりわかりやすく、より綺麗に仕上がっております。ぜひ覗いてみてください^^
Honmonoホームページはコチラ
田岡まさや
1990年東京都足立区出身、埼玉県在住のフリーランス
大学を中退後、ITベンチャーの立ち上げに参加し、5年ほど役員経験を経て独立、2018年末よりフリーランスに。職能はSNS運用・コピーライター・Webマーケター。
2021年10月よりhonmonoメンバーとしても活動中。趣味は漫画、旅行、筋トレ、サウナ。最近読んだ本で面白かった本は「貞観政要」。好きなりんごは「秋映」です。→Twitter ブログ