マガジンのカバー画像

本条寺京太郎 即興詩集 2020シーズン

365
毎日1つ即興詩を書いている本条寺京太郎氏の2020年4月14日〜2021年4月13日までの365日すべての詩を集めた2020年シーズン詩集。本条寺氏が日々感じた心模様や音楽、絵画…
運営しているクリエイター

2020年9月の記事一覧

トンボのレース

テラスの出入り口は 蛇腹で開閉する木製の アコーディオンドアが 付けられている。 その上…

5

あの子は元気でいるだろうか?

あの子は元気にしているのだろうか? 僕たちのいた病室のトイ面の個室にいた子。 彼はいつも…

5

「川に聞け」

川のほとりに佇み せせらぎの音を聞く。 透明な水が流れ ときどき白い波が立つ。 木漏れ日…

5

時間泥棒

朝から晩まで 忙しく働いていた。 立ち止まることもなく ひたすら働いていた。 ときにはス…

6

心温まる映画っていい!

リュートのやさしい音が 映画のシーンで流れる。 ヴィヴァルディの リュート協奏曲ニ長調 …

4

屋根を叩く音

屋根を叩く音で 目が覚めた。 雨?鳥? ガタコト ポンポン どんぐりだ! クローチェの …

3

万能旨み酢

万能の調味料 旨み酢を 菊乃井主人で 日本料理の達人、 村田吉弘さんから 教えてもらった。 醤油、味醂、酢を 1:1:1、それに 酒を2の割合で加え、 さらに昆布を入れ、 ひと煮立ちしたら 冷ましてできあがり。 サラダのドレッシング、 茄子や胡瓜の和え物、 豚の炒め物に加えたり、 鶏の唐揚げなどの餡かけ、 鰯や鯵、鰈や鮃など 魚の煮物をしてもいい。 旨み酢は単体でなく 辛子やわさびを加えたり 練りごまや梅干しを入れ 混ぜて新たな調味料

鯨の髭

フランス王妃で 当時のファッションリーダーだった マリー・アントワネットは 多彩な模様の…

3

肌で感じる違和感

人は何を持って 正しいとしているのか。 周囲の人たちや大勢の人たちが 正しいとしているこ…

5

散歩と体内音楽

朝早く目覚めると すぐに詩を書く。 詩を書き終えたら 朝の散歩に出る。 残暑が厳しいが …

5

鈴虫の音

「チリリン、チリリン」 鈴虫が奏でる音色は 繊細な高音でとても美しい。 ああ、秋になった…

5

バラ色の人生

体を壊してからほぼ半年後、 ワインが少しだけ 飲めるようになったとき 「La Vie en Rose」…

8

抹茶を点てる

抹茶を点てようと 突然思い立った。 いつもなら日本茶は 煎茶か番茶を飲む。 抹茶は点てる…

7

クルチザンヌ

フランスの佳き時代と言えば その名の通り、ベルエポック。 普仏戦争後から第1次世界大戦までの 僅か30年のパリ華やかなる時代だ。 ナポレオン三世などの王族や貴族、 好景気による俄かブルジョワたちが 社交界で遊び狂っていた時代。 だからこそ絢爛な文化も生まれた。 このベルエポック時代に活躍したのが クルチザンヌと呼ばれる高級娼婦。 リアーム・ド・プージイ、ラ・パイヴァ、 ラ・ベル・オテロ、ラ・カスティリオーネ。 彼女たちは美しい顔と肌を磨き上げ、 綺麗