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149. 働きやすい職場は品質が上がる、を証明してみた

 『好きな日に働ける』など自分の生活を大事にできる働き方を模索しています。メリットの一つとして『品質アップ』があるのですが、こればかりは数字や言葉で伝えるのが難しいです。

 いい方法がないかなと思っていたところ、昔の写真がひょっこり出てきたことがあり、しかもそれをみたときに思わず手が止まってしまったのです。こんなにも違ったのかと本当に驚きました。

 久々にその写真を紹介したいと思います。

*好きな日に働くエビ工場、パプアニューギニア海産の働き方についてはこちらを参考にしてください。『フリースケジュール』『嫌いな仕事はしてはいけない』などの根底にある考えにたくさんの共感をいただいております。(前記事:好きな日に働くエビ工場とは

 まずここ数年のエビフライの写真をお見せします。調理前の状態です。

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 これはそんなに気合を入れて撮ったわけでなく、家で何気にとった一枚です。それでも衣がきれいについている様子はきれいですし、工場でバンジュウに並べられた姿はいつも惚れ惚れします。

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 一応初めての方のためにどんな働き方の工場かを数行で説明しますと、自分の生活を大事にできるように『働きたい日に出勤』『連絡無しで欠勤』『嫌いな作業はやってはいけない』などがあり、争いを生まないために『パート長廃止』『時給統一』『指示禁止』など様々な取り組みがあります。(詳細はこちら

 このおかげで仕事や人間関係のストレスはかなり少なくなったと思います。おのずと出勤時は集中していい仕事ができますし、自然と見た目も味もきれいなエビフライになるわけです。


 さてここからは10年以上前の話になります。

 以前の私は工場には一切入らず、事務所のパソコンから監視カメラで管理するような人間でした。出勤日は固定のシフトを組んでおり、休むなら電話連絡が必要で代替出勤は許していませんでした。もちろん職場内でグループや派閥ができても一切対応しません。つねに人がやめ、新人が出入りしているような状態でした。

 こんな組織で食べものを作っていたら、やっぱり美味しいものは作れません。


 それでは反省の意味を込めまして、その頃の写真をお見せしたいと思います。たぶん2010年ごろと思います。

 エビ柄のお皿にのせているあたりが撮影への気合いをうかがわせます。しかしパン粉ボコボコ、尻尾ボロボロ、切れ目の入れ方が雑なことまで分かります。パッケージ写真はもう言葉になりません。

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 この時期の従業員が悪いわけではありません。

 このようなエビフライになってしまう職場環境を作っていた私が悪いのです。今この頃と同じ働き方をすれば、きっと同じようにボロボロのエビフライができあがると思います。


 言うまでもなくこの品質の差は味に大きく影響します。食べものを扱う会社として大切に考えるべきことにやっと気づけたという思いです。

 これからは更なる働き方の改革にともない、自然と品質が向上し続けると思います。どうぞご期待ください。

パプアニューギニア海産・代表取締役工場長
/武藤北斗


👍(スキ)が100を超えたnote投稿をYOUTUBEで深堀りしています。

9月10日(金)読売テレビ『かんさい情報ネットten』でエビコロフライが紹介されます。放送後はご注文が集中すると思われますのでご注意ください。

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