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新卒半年未満で適応障害と休職になった記録

まさか、自分が今このような内容のブログを書くことになるなんて、
他の誰でもない私がいちばん驚いているし、今でも受け入れられないけれど

いつか、この出来事を真正面から受け止められるように、
「必要な遠回りだった」と、肯定さえできるようになることを祈って

そして、この世界のどこかで同じような状況に苦しんでいる
あなたの心が少しでも軽くなることを願って

新卒として入社してから適応障害となり休職に至るまでの出来事や想いを

うまくできるかわからないけど、言葉にして残しておこうと思う

自分の中で違和感を持ちはじめたのは、
病気が診断されるより もう少し前のことだった

同期の熱意とのギャップや、上司のスタンスとのミスマッチ
別の会社に進んだ旧友の楽しそうなインスタのストーリー

新しい環境で、生まれて初めての社会人生活で、
これらは必要な試練だからしょうがないと割り切りながら
騙しだまし過ごしていたような気がする

当時は学生時代の間に決めていた、友達や恋人との予定が土日にあったおかげで
なんとかやれていた気もする
どこかまだ学生生活の延長線上にいた
だからこのモヤモヤは今の私が未熟なだけで時間が解決してくれると思えていた

でもその違和感は時間の経過とともに解消されるどころか肥大していって
今思えば、心からのSOSは確実に増えていった

まだほんの数ヶ月
ここで立ち止まるわけにはいかない
そう自分をがんじがらめにして
自分からのサインを無視して、
どうにか立ち直ろうと、切り抜けようと踠いていました

そんな中、やっぱりダメかもと思った印象的な出来事が2つある

1つ目は 訳もなく流れる涙が増えたこと
お昼ご飯も食べられないまま3時間ほど残業もして帰りが遅くなった日
母とLINEをしながら電車の中で泣いてしまったり、
就寝前の恋人との何気ない電話の途中で誤魔化しきれないぐらい涙が溢れたり

2つ目は これまで楽しいと思っていたことを楽しめなくなったこと
音楽が大好きで 時間を見つけては好きなアーティストや曲探しをしていたのに、
いつからかイヤホンがどこにあるかさえわからないぐらい、
音楽から遠ざかっていた
大好きだった読書も、本を開くことさえ億劫になり、本棚の更新が途絶えた

このときから少しずつ私の心は疲弊していたんだと、今になってわかりました
どうか、あなたには心の些細な変化を見逃さないでほしい
この段階で誰かに話せていたら、もしかしたらこんなことにはなっていなかったかもしれない


人前で泣くなんてそれまでありえなかったはずなのに、
次第にどうにもコントロールできず 意味もなく泣き出してしまったり、
ネガティブな考え事が止まらなくて眠れなかったりすることが増えた

他にも
デスクに向かっても身が入らず、集中力が低下しているのが嫌でもわかり、
これまではしなかったあまりにもお粗末な、初歩的なミスが目立つようになった
時には、抑えられない涙を流しながら予約が取れない心療内科にひたすら電話をかけた


遂にある朝、目は覚めているのにベッドから出られなくなり、
出勤時間になっても動くことができなくなってしまった
息が止まる思いで会社に体調不良だと伝えて、
結局そのままズルズルと1週間休んでしまった

以前からネットの診断では“受診が必要”な状態という結果が度々出ていたことを思い出し、ベッドの上で動けなくなったまま、再度ネットで診断をしてみた

本当は誰かから、早く病院に行きなと背中を押してほしかったんだと思う

やはり、いくつかの質問に答えると、病院に行くよう診断結果が出ていた
長く会社を休んで後がないこともあって、もう仕方ないと諦めがついて
心も足取りも重く、心療内科に向かった


私の心とは真反対に、明るく綺麗な病院の待合室で
遂に心療内科に来てしまったという憂慮と、
これで何か免罪符が得られるかもしれないという安堵の渦に飲まれながら、
これまでのことやこれからのことをぐるぐる考えていたら診察室に呼ばれた

「どうしましたか」といった類のオープンクエスチョンだったと思う
予想外の抽象的な聞き方に、どう答えたらいいのか戸惑いながらも
ここ最近のことをぽつぽつと話すうちに、また涙が堪えられなくなっていた

その他いくつかやりとりがあった後、驚くほどあっけなく適応障害だと言われた
「かなり重く、このままうつになる可能性もあるので休職をした方がいい」と


身体中の緊張が一瞬にして解けたような、
悶えながら必死に動かし続けていた歩みをやっと止められたような感覚があった
ここ最近の不調や思うように動けなかった自分を許してもらえるような気がした


だけど

自分が適応障害だとわかってから1ヶ月が経ったけれど
いまだに、自分のことを受け入れられずにいる

もう、世間体だとか周りの目だとか、
そんなことを気にしていられる段階ではないけれど

「こう在りたい」という自分の中の理想をまだ手放せずにいるから
自分が自分を縛って苦しめていることもわかっている

適応障害という診断は、仕事から離れる免罪符にはなっても
劣等感や焦燥感、不安から逃れられる魔法ではないこともわかってきた

休職になったその月でも、私の損な性格もあって
しっかり休むということができなかったせいで
心の状態は快くなっていないし、やっぱり薬も増えてしまった

まだごまかしが効くんじゃないか、
無かったことにして復帰できるんじゃないかと

懲りもせず、診断書付きの体で足掻いてしまったせいで
かえって復帰が遠のいてしまったらしい


正直、ずっと怖いままだ
毎日が、将来が、果てしなく怖い

明るくて楽しくて、笑顔で溢れていた、
どうしようもないぐらい愛おしかった日々は
すぐには思い出せないぐらい遠い昔のことになってしまったみたい

好きだった自分の前向きで楽観的な性格も、今ではどこかに消えてしまった

取り戻せるんだろうか

今私は、紛れもなく、人生で初めてのどん底にいる

どうかこの先、ここで腐らずに、逃げださずに
現実を真正面から受け止めて、病気に立ち向かって
乗り越えられたら

そう思いながら、
ひたむきに暮らすことを諦めずにいられたらと思う


どうか大丈夫でありますように
大丈夫じゃなくなっても大丈夫なんだと思えますように
私も、あなたも


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