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高橋善昭『英文要旨要約問題の解法』より
「〔…〕問題の指示文に「例を挙げよ」という記述がない限り、どんなに大きなスペースを占めていても、「挙例」を拾ってはなりません。これは字数制限がある問題については絶対的な事項です。
自分の解答に、「例えば」「一例をあげれば」「…などの〜」の表現が含まれてる場合には、「挙例」にすぎない項目を拾っていることになります。余計なものを含んでいるということは、ほとんどの場合、必要項目を拾い損ねていることを意
竹岡広信『英検合格のための要約問題予想問題集』より
「要約問題は「英文解釈能力」を問う問題でもあります。当然のことですが、課題となる英文の内容を理解していることが、要約する際の大前提です。課題文を「だいたいしか理解できていない」というレベルでは、要約などできるはずがありません。従来の英文解釈の問題と同様に、まず課題文をしっかり読み理解してください。〔…〕」
竹岡広信『英検合格のための要約問題予想問題集』Gakken、2024年、6ページ。
デリダ『他者の単一言語使用』より
「〔…〕真実を問題化している以上、あなたの言うことは真ではないし、そうさ、あなたは懐疑論者で、相対主義者で、ニヒリストで、つまりは真面目な哲学者なんかじゃないのだ! もしあなたがそのまま事を続けるなら、人はあなたを修辞学あるいは文学の一部門に押し込むことになるだろう。もしあなたがなおもこだわるなら、断罪ないしは追放はいっそう深刻なものとなりかねないし、人はあなたを詭弁術という部門に幽閉することにな
もっとみる松浦寿輝『青天有月』より②
「〔…〕詩とは、言語を作り出すことではない。それは、言語を夢想することだ。見たまえ、月光が、そこかしこ、まるで地上の霜のように輝いている。だが、きみの身の周りで、言葉もまたそんなふうに発光していはしないか。言語を夢想するとは、月光を見つめるように、放心しつつ、それらの言葉の煌めく粒子を見つめることだ。「月」と「影」の沈黙に耳を澄まし、声なき声で対話を重ねつつ、三人でもって「無情の遊」を結ぶことだ。
もっとみる『肘井学のゼロから英語リスニングが面白いほどわかる本』より
「どのような学習においても、通常はインプットから入って、問題演習というアウトプットで練習を重ねていきます。しかし、ことリスニングに関してだけは、インプットが省かれて、いきなり問題演習というアウトプットから始まっていることが多いです。これもリスニングに苦手意識を持つ人が多くなる要因の1つです。」
肘井学『肘井学のゼロから英語リスニングが面白いほどわかる本』KADOKAWA、2022年、6ページ。
「体幹トランセンデンス」
失われたくびれを求めて
体幹
トランセンデンス!
無限月読は続く
都会の朝に セグメント化されて
くびれあれば憂いなし
月たちは誘い続けることだろう
青く緑く
暗闇の
「原-スクリーン」は——
そこに居て、そこに居ない
遊歩者たちと
サングラスは縁語の星座をなして
23/09/2024
『キムタツの東大英語リスニング』より
「膨大な量の音声を聞くことなく、時間的にも労力的にも無駄なく確実に力を付けるにはどうしたらいいか。まず必要なことは自己分析です。「問題を解いてみる→解答と解説を読む→スクリプトを見て納得する」の流れだけで終わってしまっている人はいませんか? それでは極めてアバウトなリスニング力しか付かず、いつまでたっても細部まで聞けるようにはなりません。断言します。聞き取れなかった理由を突き止める作業をしないと!
もっとみる野中泉『英語舌のつくり方』より
「じつは、スペリングに'o'が入っていると/オ/と発音してしまうのが、日本人英語の大きな間違いです。この悲しいサガはローマ字を習う小学校中学年から顕著に見られます。ローマ字教育は必要ですが、そのお陰でスペリングをローマ字読みしてしまう、という癖を植え付けられてしまうのは困りモノです。小学生に発音を教えるなら、ローマ字を習う以前の方がよいと私は思います。」
野中泉『英語舌のつくり方 じつはネイティ
鎌田浩毅『理系的英語習得術』より
「かつて私は高校時代に英語の先生から「英借文(えいしゃくぶん)」という言葉を教わった。英作文ならぬ英借文なのである。これは英語を書く際の極意を表している。英文は作り出すものではなく、まず借りてくるものだという発想である。
多少の不自然さはあっても、なんとか通じる英語を書くことができることが目標である。もともとネイティブスピーカーが書いた文を拝借してそのまま作文する。英借文することで英語を瞬時に書
佐藤ヒロシ『東大のディープな英語』より
「一般に東大の入試問題といえば、難解な単語や文法を一つでも多く覚えなければならないと思われている方もいるようですが、実態は全くその正反対です。
もちろん最低限の単語の知識は必要です。しかし、東大が求めているのは、英米でも一部のインテリ層しか知らないような高級な単語をいくつ覚えているかといったような暗記競争とは無縁の、むしろ英語学習においては誰もが知らなければいけない当然の、それでいてつい忘れがち
松浦寿輝『青天有月』より
「すべてはやはり光の問題なのだ。だから光について語らねばならぬ。それも、光なるもの一般についてではなく、この特別の光、この現在の光、いまこの瞬間わたしの前に、わたしの上に、わたしの周りにたゆたっている光について語るのでなければならぬ。」
松浦寿輝『青天有月 エセー』講談社文芸文庫、2014年、9ページ。
名倉真紀/今野紀雄『ざっくりわかるトポロジー』より
「位相幾何学の位相は、位置と形相の2つの言葉を複合して短縮した言葉です。つまり、位相幾何学は図形の位置と形を研究する学問といえます。〔…〕
位相幾何学での相すなわち形は、ユークリッド幾何学よりも大ざっぱに区別されます。この幾何学では三角形と四角形を区別しません。図形は伸縮自在の柔らかいゴムのような弾性物質でできていると考えて、折り曲げたり、引き伸ばしたり、ねじったり、縮めたりしても元の図形と同じ
『日本現代美術私観』展をみて
休暇最後の日、現代美術をみてきました。今回は、高橋龍太郎さんという精神科医のコレクションを集めた『日本現代美術私観』展(@東京都現代美術館)へ。
学生時代に比べると、美術を見に行くことも少なくなったのですが、今年は少し時間ができ、2ヶ月に1度くらいは見に行くようになりました。まあ、昔ほど、パッションはないのですが…。
なので、みるべきものを網羅的にみにいくというような感じでは全くなく、そのとき