おじいちゃんのガチャポン
近所のクレジットカードの使えない文房具店の前には、100円でスライムが買えるような古びたガチャポンがまだ置いてある。新宿ではこんなおもちゃにはもう子供は見向きもしないのだろう。カプセルの山が減らないのを毎日出勤時に確認してしまう。そして世界で一番優しいおじいちゃんのことを思い出す。それは祈りに近い。
今思えば、お母さんがたのおじいちゃんおばあちゃんの家は大学生向けの学生寮をしていた。(子供の頃は理解していなかった)
だから二階にはたくさんの部屋があったしお風呂も、食堂も2つ