隅田川沿いの水門 ~住民の命を守る水門に、両手を合わしたくなりました~
隅田川沿いに歩いていると、一つの水門に出会いました。
私は、どういうわけか、神社の鳥居の前で両手を合わせるように、この水門の前でお祈りをしたくなりました。
「守ってくださいね」と。
隅田川に沿っては、いくつかの有名な大きな水門があります。ネットでも、岩淵水門とかでてきます。でも、この目前の水門の名前は、わかりませんでした。
多分、水路や細い川の水門なのでしょう。
神社の鳥居のような、どこか神聖な凛としたたたずまいです。私の印象ですが。見方によっては、お城の城門のようでもありますし、蔵の扉のようでもあります。
分厚く、重く、どっしりして、威厳を感じます。
派手な装飾は一切なしです。
きっと、長い年月、隅田川周辺の人々の命と生活を守り続けてきたのでしょう。
豪雨の際には小川や水路が氾濫しないように水門を開けたり閉めたりして、人の見ていないところでこそ、活躍しているのですね。
隅田川で、洪水が発生したら大変です。きっと、こうした水門で、水量を管理しているのでしょう。
平素は地味で静かで閉じたままの水門。
眠っているようでもあります。
でも、豪雨の時は、目覚める。危機的な状況下でこそ、実力発揮。
全身ずぶぬれになっても微動だにせず、堂々として豪雨の中で毅然としている。門を力強く上げたり下ろしたり。
地域の人々が、台風や豪雨で家やマンションの中で、息をひそめている時にこそ、徹夜で活躍するのです。
力強い気迫と不動の使命感で、人々の生活を裏で支え続ける。そんな無言の水門から、低く力強い声が聞こえてくるようです。
「御任せあれ」
「頼りにしてますよ」との思いで、私はデジカメのシャッターを切った次第です。1枚だけですが。では、もう一度、掲載。
両国橋は近いぞ。
水門に元気をもらいました。
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