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初めての海外旅行、初めての台湾

先週の日曜から2泊3日で、初めての海外旅行にチャレンジしてみた。 齢41歳にして、初めての海外。 お恥ずかしながら、パスポート取得にお金がかかることすら知らなかった。 (保険証みたいなもんだと思っていた) しかも戸籍謄本の取得、2時間近く掛かる申請手続き、1週間後の受け取りと、挫けそうになりながらも、決意のひと月の間に、パスポートを取得し、海外LCCを使ってのツアープランを手配まで漕ぎつけたのである。 ちなみにお連れ様も同行という話も一瞬あったのだが、 奴の優柔不断っぷりと

    • 「きのう何食べた?(主に両親)」と私

      先々週の「きのう何食べた?」で、シロさんのお父さんお母さんが 「あなたの時間は、あなたが使いなさい」 と伝えたシーンで、ただただ涙。 何年か前の東京が大雪だった日、母が熊本から突然家にやってきて 「もう家(実家)とか、結婚とかそういうの抱えなくていいから。  お父さんとお母さんは、ずっと(私の性指向を)分かっていたから。  それだけを伝えに来た。」 と告げて、煮物だのが入ったタッパーを置いて帰っていった。 本当に、ただそれだけだった。 その時は確か「突然そんなこと言われて

      • 「きのう何食べた?(主にノブさん)」と私

        何話か前に、シロさんの前同居人ノブさん(ミッチー)が登場した。 いつもこのドラマは、食事を取りながら見ているのだが、 思わず箸を動かす手を止めてしまった場面がある。 シロさんはケンジのことが「まったくタイプではない」 そして、前同居人のノブさんは「タイプど真ん中」 私とお連れ様も、お互い「タイプではない」 お連れ様は松下洸平に似ている。 一緒にバーに行った時、光の速さで他のお客が、お連れ様の横の席を陣取り 「ねぇ、LINE教えてよ」 としつこく聞いている場面に何度か遭遇し

        • 「きのう何食べた?(主にジルベール)」と私

          「きのう何食べた?」のSeason2は、時々私の心をガリガリと引っ掻く。 (注:脚本や世界観は丁寧に丁寧に、様々な立場の人に思いやりを持って書かれているので大好きである前提のもとに。) Season1からジルベールが苦手だ。 私がかつて大嫌いであり、なりたいと心のどこかで思いながらも軽蔑していた「知り合いたち」の姿そのものだからだ。 そして認めたくはないが、ジルベール自身にかつての私を垣間見るのだ。 彼はシロさんの年齢(50歳)に対して、電話口で揶揄していたが 正直、傍か

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          4本

        記事

          百名ビーチにて

          沖縄の南部、南城市の百名ビーチに、朝から路線バスに揺られて行ってきた。 人っ子一人居ない、目の前一面に広がる淡い青。 ビーチの片隅のウタキでは、沖縄の聖地で感じる厳しい空気はなく、ほっとするような優しい空気が満ちていて、流れる泉に思わず足を浸したほどだった。 岩の隙間から「おいで」と呼ばれているような、爽やかな風を感じて進むと、1本の大きなガジュマルが立っていた。 ため息をつく見事な木を見上げていると、枝が1本垂れ下がっていて、思わず私は差し出された手のように、そっと握った

          百名ビーチにて

          熊本でパーティをやりませんか

          私は週2~3回の早朝(仕事に行く前)、新宿歌舞伎町や新大久保界隈のパーティールームのお掃除をやっている。いわゆる朝活・副業だ。 発端は、父がいなくなった後の地元に残る母が心配なので、帰省頻度を上げるための交通費の足しにしたいという、しごく庶民的なことだったと思う。 「映え」て、ちょっとラグジュアリに飾り立てられたマンションの一室を30分ほど、トイレ掃除やカーペットに掃除機をかけ、ゴミを階下のコンテナに出すなどが一連の流れ。 新宿という土地柄、部屋は散らかり放題なのでは?と当

          熊本でパーティをやりませんか

          父の看取り

          毎日更新されている方の記事を読むのが、私の日課になっている。 お母様の旅立ちに寄り添う過程が、昨年の父と重なるところがあり、また「生きる、死ぬ」をいうデリケートな話題に、真摯に向き合ってらっしゃるのが刻々に伝わってくるからだ。 今日の記事を読んで、私の中に浮かんだことは 「私は、お父さんの旅立ちの一切に悔いはない」 ということだった。 父は昨年5月に末期がんが発見され、手術など出来るような状態でもなく ソーシャルワーカーさんにキッパリと 「残った時間はご家族で、ご自宅で

          父の看取り

          COCCOのライブ(その2)@熊本

          5/4、地元熊本で開催されるCOCCOのライブに合わせて帰省した。 正直、前回中野で目の当たりにしたCOCCOの神聖性を上回るのは難しいのではないかと、積極的ではなかった。 しかもセトリを事前に目にしたのだが、25thライブのように「あ!あの曲だ!」とすぐ浮かぶようなキャッチャーな曲はほぼなく、どちらかと言えばコアなファン向けの構成であった。 しかしながらも、がんじがらめの中で生きてきた思春期を過ごした地で、会場のキャパも小さいため間近で彼女の歌を聴けると、自らを鼓舞し足を運

          COCCOのライブ(その2)@熊本

          人生が一時間だとしたら

          人生が1時間だとしたら  高階杞一 人生が1時間だとしたら 春は15分 その間に 正しい箸の持ち方と 自転車の乗り方を覚え 世界中の町の名前と河の名前を覚え さらに たくさんの規律や言葉やお別れの仕方を覚え それから 覚えたての自転車に乗って どこか遠くの町で 恋をして ふられて泣くんだ 人生が1時間だとしたら 残りの45分 きっとその 春の楽しかった思い出だけで生きられる 『高階杞一詩集』(ハルキ文庫、2015年)より ------------------------

          人生が一時間だとしたら

          COCCOのライブ@中野サンプラザ

          先日生まれて初めて、COCCOのライブを観に行ってきた。 帰ってきてからも、今日の今でも興奮冷めやらぬ状態なのと、 共感できる記事やツイッターの呟きを探したのだけれど、探しているうちに 自分でも書けばいいんじゃない?とふと思った。 高校3年生の秋、COCCOのアルバム「ラプンツェル」を貸してくれたのは、同じクラスメイトのえーちゃんだった。 「さとくん、きっとCOCCO好きよ」 と言って差し出されたそのCDを聴いたところから、「今日までの私」は始まった。 アルバムに収録されて

          COCCOのライブ@中野サンプラザ