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「きのう何食べた?(主に両親)」と私

先代コロと母
コロが我が家に来た日

先々週の「きのう何食べた?」で、シロさんのお父さんお母さんが
「あなたの時間は、あなたが使いなさい」
と伝えたシーンで、ただただ涙。

何年か前の東京が大雪だった日、母が熊本から突然家にやってきて
「もう家(実家)とか、結婚とかそういうの抱えなくていいから。
 お父さんとお母さんは、ずっと(私の性指向を)分かっていたから。
 それだけを伝えに来た。」
と告げて、煮物だのが入ったタッパーを置いて帰っていった。
本当に、ただそれだけだった。

その時は確か「突然そんなこと言われても」と、差し伸べられた手を振り払った。
両親の前で、その秘密はずっと抱えていくことがお互いの幸せだと、私は信じていた。

家族旅行に頻繁に行くことが、クリスマスにはパーティーバーレルを囲むことが家族の幸せの形だと頑なに信じていて、
私の家族は歪な「機能不全家族」だと周囲に公言もしていた。

直情型の母、おっとりが過ぎた父、家族と距離をとる姉、17年2カ月我が家の希望であったコロ。(と2歳になった現役コロ)
それが私の掛け替えのない「家族」である。
こんなにも私は愛されていて、今も変わらず愛されている。

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