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百名ビーチにて


沖縄の南部、南城市の百名ビーチに、朝から路線バスに揺られて行ってきた。
人っ子一人居ない、目の前一面に広がる淡い青。
ビーチの片隅のウタキでは、沖縄の聖地で感じる厳しい空気はなく、ほっとするような優しい空気が満ちていて、流れる泉に思わず足を浸したほどだった。

岩の隙間から「おいで」と呼ばれているような、爽やかな風を感じて進むと、1本の大きなガジュマルが立っていた。
ため息をつく見事な木を見上げていると、枝が1本垂れ下がっていて、思わず私は差し出された手のように、そっと握った。
何て優しいんだ、と。
人だとか木だとか、どうでもよくて、あなたと私は友達だ。という気持ちが込み上げてきた。
私の大事なお友達。また、会いに行こう。

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